家電
2019/3/12 20:45

【2019年版】空気清浄機「ダイキン・シャープ・パナ・ブルーエア」おすすめモデルとその違い

いよいよ花粉の飛散が本格化してきました! 鼻水、目のかゆみに悩まされている方も多いはず。屋外は仕方ないとしても、せめて自宅では花粉症から解放されたいですよね。そのためには、高性能な空気清浄機を導入するのが一番…というわけで今回は、ダイキン、シャープ、パナソニック、ブルーエアの各メーカーから3つの価格帯でオススメモデルを選び、その違いを比較する記事をまとめてみました。各モデルは表組みで徹底比較しているので、必要な機能があるか否か、ひと目でチェックすることが可能です。ぜひ参考にしてみてください!

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【ダイキンの空気清浄機の特徴とは?】

独自技術の「ストリーマ」で本体内部も清潔!

「ダイキンの空気清浄機は、高速で電子を放出し、有毒ガスを分解する独自の『ストリーマ』技術が特徴です。本体内部にストリーマを放出し、脱臭フィルターに付着したニオイを除去するほか、加湿フィルターや給水トレイの水にもストリーマを照射して細菌を抑制するなど、その効果は非常に大きいですね。ただ、ストリーマを搭載したぶん、他社の空気清浄機よりもパーツがひとつ多くなっています。

 

全体のラインナップとしては、加湿機能付きの3モデルと加湿なしの単機能タイプ2モデル。そのほかに、除加湿機能つきの複合タイプが1モデル用意されています」(戸井田さん)

 

【ダイキンのオススメその1 ハイエンドモデル】

ツインストリーマ搭載で空気の汚れ&ニオイに2倍効く!

加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70V

実売価格5万9800円

従来比で2倍のストリーマユニットを搭載した「ツインストリーマ」を備えたハイグレードモデル。有害ガスの分解スピード、脱臭性能などが従来機の2倍になっています。加湿機能は加湿量650mL/時とパワフルで、お部屋を高めの湿度に自動でキープする「のど・はだ運転」モードや、「高め」「標準」「ひかえめ」から選べる3段階の加湿モードが搭載されています。「Amazon Alexa」に対応し、声で操作することも可能です。

MCK70V 戸井田さんのレコメンド

「TAFUフィルター」は10年後でも性能が落ちにくい

「『ツインストリーマ』を搭載した最上位モデルです。0.3μmの微小な粒子を99.9%除去できる『TAFUフィルター』は、10年交換不要タイプ。撥水・撥油効果の高い素材で、汚れが広がりにくく静電力も落ちにくいため、10年後でも集じん効率72%を維持してくれます。その点、50%まで落ちていた従来機よりも、ぐっと進化していますね。

 

空気清浄と加湿を併用する際にも空気清浄能力が低下しないのも強み。そのほか、スマホと連携し、「PM2.5」「ホコリ」「ニオイ」といった部屋の空気の状態を可視化したり、遠隔操作でON/OFFできたりと便利に使えます。エアコンと併用して冷暖房効率をアップできる『サーキュレーターモード』もうれしい機能ですね」(戸井田さん)

↑ツインストリーマユニットとTAFUフィルターを搭載するのは本機のみ(画像出典:ダイキン公式サイト)

 

【ダイキンのオススメその2 中位モデル】

場所をとらないスリムタワータイプでお部屋スッキリ

加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55V

実売価格4万9800円

横幅27cmのスリムタワータイプで、壁際や家具のスキマに置いても邪魔にならず収まります。加湿量は500mL/時で、加湿フィルターと水にストリーマを照射するため清潔。フィルターは、静電気の力でPM2.5などの微粒子も吸着する「静電HEPAフィルター」で0.3μmの微小な粒子を99.9%除去できます。静電HEPAフィルター・加湿フィルターともに10年間交換不要となっています。

MCK55V 戸井田さんのレコメンド

静音性などタワー型のメリットが大きい!

「加湿空気清浄機の第2グレード。スリムなタワー型でデザイン性の高さが人気です。3色展開で、インテリアイメージに合わせて選べるのもポイント。

 

基本的な性能は一緒ですが、集じんフィルターが『TAFU』から『HEPA』になり、ストリーマも『ツインストリーマ』ではないのが上位モデルとの差ですね。また、本体下から、吸込口・ファン・集じんフィルター(静電HEPAフィルター)・脱臭フィルター・加湿メカ・吹出口という独自構造のため、ファンの音が外に漏れにくく静音性が高いのが特徴。また、加湿の給水タンクが上方にあるので着脱しやすく、給水がラクです。このあたりはタワー型の大きなメリットですね」(戸井田さん)

↑ソライロ(左)、ディープブラウン(中央)、ホワイト(右)の3色を用意し、部屋に応じて選べます(画像出典:ダイキン公式サイト)

 

【ダイキンのオススメその3 普及モデル】

高い集じん・脱臭機能を備えたコンパクトタイプ

ストリーマ空気清浄機 MC55U

実売価格3万3560円

加湿機能を省いて高さわずか50cmに抑え、ローチェストの上にも置けるコンパクトモデル。静電HEPAフィルターを搭載し、0.3μmの微小な粒子を99.97%除去します。ニオイをフィルターに吸着させて、ストリーマで分解。しかも、吸着能力が再生するので長期にわたって脱臭能力が持続します。

↑高さはわずか50cm。ローチェストの上に置いても違和感がありません(画像出典:ダイキン公式サイト)

 

 

MC55U 戸井田さんのレコメンド

個室や書斎用の2台目として最適

「空気清浄機のみの単機能タイプです。集じんフィルター・脱臭フィルターなどの性能は、中位モデルの『MCK55V』と同等。内部の構造は『MCK55V』と同様、下に吸込口とファンがあるので、ファンの吹き出し音が外に出にくく、静かなのがメリットです。価格が手ごろなので、個室や書斎に置くための2台目・3台目に最適です」(戸井田さん)

 

<総括>

「MCK70V」はリビングに、「MCK55V」は寝室、「MC55U」は子ども部屋・和室にオススメ

「上位モデルの『MCK70V』は、シャープなディティールですっきりした印象のデザイン。ツインストリーマ搭載で集じん・脱臭の能力は非常に高く、サイズ面でもリビング向きです。

 

一方、『MCK55V』は、スリムタワータイプで設置面積も27cm角と小さいため、寝室などスペースが限られる部屋にオススメ。静音性が高い点でも、寝室にピッタリです。

 

『MC55U』は、加湿機のパーツがないぶん、高さ50cmと圧迫感が少ないので、床に直接座る子ども部屋や和室などにマッチします。加湿機能がいらないという場合はコレが有力な候補ですね」(戸井田さん)

【シャープの空気清浄機の特徴とは?】

プラズマクラスターで空気をキレイに!

「シャープといえばやっぱり(空気浄化技術)のプラズマクラスター! 全機種に搭載されており、プラズマクラスターは、イオン濃度の高い順に『NEXT』『25000』『7000』があり、グレードによって搭載されるものが違います。プラズマクラスターの効果は、浮遊カビ菌の除菌、浮遊ウィルス・アレル物質の抑制、付着ニオイ原因菌の除菌……など多彩。静電気の除去、肌にツヤを与える保湿効果なども期待できます。

 

背面から空気を吸引するのもシャープ独自の設計。そのため壁面から少し離して置く必要があります。また、シャープはインターネットとAI(人工知能)を融合させた『AIoT』も推進していて、上位機種ではアプリと連動して遠隔操作ができたり、AIが学習して運転を最適化したり、空気の汚れを見える化したり……と、クラウドサービス(『COCORO AIR』)も充実しています。

 

加湿の給水タンクは、全機種『Ag+イオンカートリッジ』で、タンクやトレーのぬめり、ニオイの原因となる水中の菌を抑制するので安心。広口キャップ採用で、タンク内に手を入れて洗いやすい設計です。

 

加湿空気清浄機は、4グレード・6モデル。加湿なしの空気清浄機は、1グレード・2モデルに加え、蚊取り機能付き空気清浄機、LEDシーリングライト一体型空気清浄機があります。そのほかに除湿機能搭載の複合機が1モデルとラインナップは豊富。目的や部屋の大きさに合わせて選べるのもポイントです」(戸井田さん)

 

【シャープのオススメその1 ハイエンドモデル】

イオン濃度を高めた「プラズマクラスターNEXT」搭載

加湿空気清浄機 KI-JP100

実売価格10万6980円

5万個/c㎥までイオン濃度を高めた「プラズマクラスターNEXT」を搭載したプレミアムモデル。「3方向気流制御ルーバー」で、広範囲にプラズマクラスターイオンを届けます。「ワイドスピード循環気流」で、遠くのホコリもしっかり集じんできるのも特徴。静電HEPAフィルターは、0.3µmの微小な粒子を99.97%以上集じん。ニオイの元となるさまざまな悪臭成分を分解・脱臭し、有害ガスも低減する「ガスもと~る脱臭フィルター」も搭載しています。「自動掃除パワーユニット」が本体背面のプレフィルターを定期的に掃除してくれるので、1年間掃除なしでも集じん性能が約99%持続します。

KI-JP100 戸井田さんのレコメンド

プラズマクラスターの効果が強く、ペットユーザーにもうれしい!

「プラズマクラスターNEXTはプラズマクラスター7000に比べ、静電気を抑えるスピードは約9倍、タバコの付着臭分解は約3倍とプラズマクラスターの効果が高い。ストレスがたまりにくい効果も期待できるとのことで、小さいお子さんがリビングで勉強するときなどに使うと効果が期待できそう。

 

不在時に空気の汚れに応じてパワフルに集じんし、キレイになるとプラズマクラスターを一気に放出する『効果実感モード』が搭載されていて、帰宅したとき、空気の良さを強く実感することができます。

 

また、プラズマクラスターを狙った場所に集中放出する『プラズマクラスターパワフルショット』は、布製品の除菌・消臭にも活用でき、さらに、『ワンちゃんおまかせ』運転や『ネコちゃんおまかせ』運転が選べるので、ペットがいる家庭にはうれしいですね。シャープ製のエアコンと連携するので、家電同士が繋がる便利さを体験したい人にもオススメです」(戸井田さん)

↑プラズマクラスターのなかでは「NEXT」が最上位。「NEXT」は付着ニオイ原因菌を除菌する、ストレスがたまりにくい環境をつくるなど、他のグレードにはない効果が実証されています(画像出典:シャープ公式サイト)

 

【シャープのオススメその2 中位モデル】

クラウドにもつながるスタンダードモデル

加湿空気清浄機 KI-JS70

実売価格5万8170円

クラウドにつながり運転状況や空気情報を分析する「COCORO AIR」搭載のスタンダードモデル。イオン濃度2万5000個/c㎥の「プラズマクラスター25000」で空気を浄化。前方向に集中的に高濃度プラズマクラスターイオンを放出する「プラズマクラスターパワフルショット」を使えば、「プラズマクラスターNEXT」と同等クラスの消臭効果を発揮し、ペットの付着排せつ物臭をスポット消臭できます。

KI-JS70 戸井田さんのレコメンド

スリムボディで置きやすく、背面の掃除もカンタン!

「加湿空気清浄機の第3グレードで、『プラズマクラスター25000』を搭載。プラズマクラスターによる効果効能のスピードは最上位よりも遅くなりますが、スリムボディ設計で設置性は向上しています。気流は2方向から吹き出し、コアンダ効果を応用した『スピード循環気流』で遠くのホコリもしっかり吸じん。空気清浄機の効果を実感できる『効果実感モード』はあるものの、人感センサーは非搭載なので、外出前に手動でこのモードを選ぶという使い方がオススメです。

 

クラウドサービス『COCORO AIR』に対応しており、音声でのお知らせ機能以外は、プレミアムモデルの『KI-JP100』とほぼ同様の内容です。

 

プレフィルターは背面に露出している設計なので、掃除機で吸えば簡単にホコリが取れ、手入れがしやすいのが高評価。別売の使い捨てプレフィルターなら定期的に捨てるだけでOKです」(戸井田さん)

↑「スピード循環気流」のイメージ。遠くのホコリも引き寄せて大きな背面全体の吸込口でパワフルに吸引します(画像出典:シャープ公式サイト ※写真はKI-JS50)

 

【シャープのオススメその3 エントリーモデル】

必要十分な機能を備えた薄型モデル

空気清浄機 FU-J50

実売価格2万7410円

イオン濃度7000個/c㎥の「プラズマクラスター7000」を搭載したエントリーモデル。加湿機能は省かれているぶん、奥行約21cmの薄型となっています。10分間の最大運転でプラズマクラスターを集中的に放出し、一気に吸じんする「パワフル吸じん運転」を搭載。1日24時間使用しても、「強」運転で約32円、静音運転なら約1.7円と低コストです。

FU-J50戸井田さんのレコメンド

ベーシックな機能を搭載し、圧迫感のないデザインが人気

「薄型でボリューム感のないデザインが人気のモデル。プラズマクラスターは『7000』と、最も濃度は低くなっています。背面吸引の上部吹出で、コアンダ効果を利用して空気循環をするという気流設計は上位モデルと同様。

 

『プラズマクラスターパワフルショット』や、ホコリセンサー、温度・湿度みはり機能、『COCORO AIR』といった+αの機能はなくなり、ベーシックな基本性能のみのモデルです。『KI-JS70』と同じく、背面にプレフィルターがあるタイプで、パネルの着脱をしなくても掃除機で吸い取れるのが便利。大きなホコリやペットの毛もカンタンに取り除けます」(戸井田さん)

↑プレフィルターについた大きなホコリは、後ろパネルをつけたまま、掃除機で吸い取ることができます(画像出典:シャープ公式サイト)

 

<総括>

リビングならKI-JP100やKI-JS70、FU-J50は一人暮らしにオススメ

「『KI-JP100』はサイズも大きく、性能もフルスペックなので、家族が集まるリビング向きです。ペットがいるご家庭や、お子さんがリビングで過ごす時間が長い世代に特にオススメ。

 

『KI-JS70』はリビングで十分活躍してくれる性能ですが、設置サイズが小さく基本性能が高いので、長時間使う寝室にもオススメです。

 

『FU-J50』は、必要最小限の機能に絞ったモデルで価格が手ごろ。かつ、スッキリ置けて人気のモデルです。社会人や大学生などの一人暮らしや、在室時間があまり長くない子ども部屋に最適」(戸井田さん)

 

【パナソニックの空気清浄機の特徴とは?】

「ナノイー」が花粉やアレル物質を撃退!

「パナソニックの空気清浄機は、微粒子イオン『ナノイー』を発生させる独自技術により、花粉や大気汚染物質、ニオイ、アレル物質、浮遊・付着ウィルス、浮遊・付着カビ菌などを抑制。うるおい効果も与えてくれます。さらに、上位モデルには『ナノイー』の効果の決め手となる『OHラジカル』を10倍発生させる『ナノイーX』が搭載されているのがポイント。

 

上位モデルは下方から集中的に空気を吸い込む『メガキャッチャー』を採用していて、床上30cmに溜まりがちな空気の汚れをパワフルに吸引してくれます。床に座って暮らすことの多い日本の生活スタイルにマッチしていますね。前面吸い込みなので、壁にぴったり付けられて設置性が良いのもポイントです。

 

また、同社ではほとんどのモデルに『エコナビ』運転を搭載しています。こちらは1時間ごとに部屋の空気の状況を把握して運転する『パトロール運転』と、毎日の汚れ発生時間のパターンを学習して、空気が汚れ始める時間の5分前から運転を開始する『学習運転』を組み合わせた自動運転。無駄な運転を省いて節電できると好評です。ラインナップは、加湿空気清浄機4モデル、加湿なしタイプ2モデル(ナノイー非搭載モデル含む)の計6モデルとなっています」(戸井田さん)

 

【パナソニックのオススメその1 ハイエンドモデル】

花粉抑制や脱臭効果が高い「ナノイーX」を搭載!

加湿空気清浄機 F-VXR90

実売価格7万5050円

「ナノイーX」搭載のプレミアムモデル。「ナノイーX」は花粉抑制や脱臭の効果がパワフルで、スギやヒノキ花粉はもちろん、ススキやシラカンバ、ヨモギなど、日本全国のさまざまなタイプの花粉を1年中無力化します。また、パネル下の開口部を大きく開き、下からの吸引力を高めた形状「メガキャッチャー」の採用により、床上30cmに溜まりがちな花粉・ハウスダストをパワフルに吸引します。さらに、「高感度ハウスダストセンサー」をはじめとする高精度なセンサーを搭載し、ホコリの舞い上がりの原因となる人の動きまでしっかり感知。「花粉撃退切替サイン」が表示されるようになり、花粉対策により便利になりました。

 

F-VXR90 戸井田さんのレコメンド

「ダブルフロー花粉撃退気流」で花粉もパワフルに吸引

「『ナノイーX』搭載で、手強い花粉を99%以上除去できるパナソニックの最上位モデルです。上位モデルのみにあるパナソニック独自の『ダブルフロー花粉撃退気流』を搭載。吹き出す風を2方向にすることで空気の流れをより広くし、大きく重い花粉もパワフルに吸引します。

↑「ダブルフロー花粉撃退気流」 のイメージ。吸引力を強めるために、気流を1方向から2方向へ増やしています(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

さらに、『花粉撃退モード』では『センサーの感度アップ』『湿度を高めにキープ』『60分に1度のパトロール』などで、花粉を素早く発見し吸引。このほか、『ハウスダスト気流』『PM2.5気流』『ニオイ・けむり気流』など、取り除きたいものに合わせた気流モードも用意されています。

 

衣類をハンガーにかけて、その下に本体を置けば、『ナノイーX』と専用送風で服に付着した花粉を無力化できる『花粉クリーニング』モードも花粉の季節には大活躍。『衣類脱臭』モードとともに、玄関に置いて使うことをオススメします。

 

また、『HEPA集じんフィルター』『スーパーナノテク脱臭フィルター』は、10年交換不要で経済的。『フュージョン』素材採用の加湿フィルターも約10年交換不要かつ洗いやすい素材で、清潔さが維持しやすいのも好評です」(戸井田さん)

↑「花粉クリーニング」モードのイメージ(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

【パナソニックのオススメその2 中位モデル】

就寝中は静かに運転する「寝室モード」搭載

加湿空気清浄機 F-VXR55

実売価格4万6800円

睡眠をサポートする機能が充実した「寝室モード」が特徴のモデル。ハイエンドモデルと比べて「ニオイセンサー/ひとセンサー」「ダブルフロー花粉撃退気流」などが省略されましたが、「花粉撃退モード」は搭載。パナソニック独自の「高感度ハウスダストセンサー」も搭載され、汚れを検知してパワフルに吸引します。加湿量は「ターボ」で最大500mL/hとしっかり。吸水・保水・通気性に優れたダブルラッシェル構造の「フュージョン」素材がたっぷりの水をすばやく気化させます。

 

F-VXR55 戸井田さんのレコメンド

「寝室モード」が便利なコスパの良いモデル

「就寝前と起床前にハウスダストや花粉をしっかり吸引する『寝室モード』が搭載され、快眠をサポートしてくれるモデル。操作パネルで就寝前に『寝室』に設定すれば、約15分間の強制清浄に加え、乾燥時にはしっかり加湿。その後『睡眠運転』に切り替わり、就寝中は静かに自動運転します。朝になって部屋が明るくなると『お目覚め運転』に切り替わり、約5分間強制清浄してくれるのが便利です。

↑「寝室モード」では、就寝時の人の動きと部屋の明るさを判断して部屋の空気をキレイにします(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

気流・吸引の仕組みは上位モデルをほぼ踏襲していますが、ツインルーバーによるダブルフローは非搭載。また、『ナノイーX』ではなく『ナノイー』となっています。『ニオイセンサー/ひとセンサー』が省略され、『花粉クリーニング』もないなどプラスアルファの機能が減るものの、集じんフィルター・脱臭フィルター・加湿フィルターなどは、上位モデルと同じクオリティ。基本を網羅しつつ価格を抑えたコスパの良いモデルといえるでしょう」(戸井田さん)

 

【パナソニックのオススメその3 薄型モデル】

設置場所に困らない薄型スマートモデル

空気清浄機 F-PXR55

実売価格3万390円

奥行き195mmの薄型スマートモデル。「ナノイー」搭載で、スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサと4種類の花粉を抑制します。床上30cmにたまりがちな大きく重い汚れに対応する「ハウスダスト気流」と、空中に漂う軽い汚れやニオイ・けむりなどを吸引する「ニオイ・けむり気流」を採用しており、空気清浄能力も十分。

 

F-PXR55 戸井田さんのレコメンド

必要な機能に絞り、コンパクトなサイズと手ごろな価格を実現!

「加湿機能を搭載していないモデル。空気清浄能力は、先述の『F-VXR55』と同じで、『ナノイー』や床上30cmに注力した『ハウスダスト気流』や『ニオイ・けむり気流』(以下写真)も健在。フィルターは『ハイブリッド集じんフィルター』で、10年交換不要です。

↑ニオイ・けむり気流のイメージ。空中の軽い汚れやニオイやけむりなどの小さな汚れは上に気流を送って横から吸引します(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

『ひとセンサー』は省かれているので、留守中に汚れを取り除く『ラク家事モード』などはありません。必要な機能に絞ることで、コンパクトなサイズと手ごろな価格を実現しています。また、接地面積はA4サイズで、壁際の設置もOK。狭い部屋でも置きやすくなっています」(戸井田さん)

↑接地面積はA4サイズでコンパクト。壁から1cmの設置が可能です(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

<総括>

プレミアムモデルはリビングに、薄型モデルは書斎にオススメ!

「プレミアムモデル『F-VXR90』は、インテリアの邪魔をしないスタイリッシュなフォルム。カラバリの『木目調』は落ち着いた印象で高級感があり、『ホワイト』はクセがなくスッキリとしたイメージに。機能面でも文句なしで、メインとなるリビングダイニングにオススメです。

 

『F-VXR55』は独自の『寝室モード』があるうえ、サイズもコンパクトなので、やはり寝室に置くのがベスト。『花粉の季節はよく眠れないんだよね……』という人にはぜひ試してもらいたいモデルです。

 

薄型モデルの『F-PXR55』は、加湿器は別にあるというご家庭向き。スリムかつデザインもスッキリしているので、それほど広くない子供部屋や書斎などにも最適です」(戸井田さん)

 

【ブルーエアの空気清浄機の特徴とは?】

世界的に評価が高く、フィルターは使い捨てでお手入れ不要

「ブルーエアは、スウェーデンの空気清浄機専業メーカー。空気清浄機能だけの単機能特化型の代表格です。全5シリーズ・9モデルのラインナップを用意しており、なかでも、同社のフラッグシップモデルは世界基準『CADR(Clean Air Delivery Rate=クリーンエア供給率)』において最高値以上を取得し、『世界最高水準の空気清浄機』と言われています。

 

また、すべてのモデルは『空気を浄化するものだから、汚れたら捨てるのが当たり前』という哲学から、フィルターは180日ごとの使い捨てタイプ。コストはかかりますが、フィルターを交換すれば初期性能に戻るのが大きなメリットです。また、日常の手入れがほとんど要らないのもポイント。北欧メーカーらしい、ムダがないシンプルなデザインも好評です」(戸井田さん)

 

【ブルーエアのオススメその1 スタンダードモデル】

高い清浄能力を誇り、スマホアプリとの連携も可能

Blueair Classic 405

実売価格6万9984円

2018年11月に発売された「Classic X05」シリーズの新モデル。ブルーエア独自の「HEPASlient(ヘパサイレント)テクノロジー」による高い清浄能力はそのままに、Wi-Fi機能など、厳選された機能を搭載しています。世界基準「CADR」に基づいた推奨フロア面積(※)は~40㎡(~24畳)で、リビングなどのメインスペースに最適。スマホアプリと連携し、外出先から電源のON/OFFや運転スピードの調整などを行うことができます。

※ブルーエアはCADR値より算出された空間サイズに基づき、その空間の空気を1時間に5回清浄できる広さを「推奨フロア面積」としています

 

Blueair Classic 405 戸井田さんのレコメンド

オートモードを省略して、価格をお手ごろに!

「ブルーエアのセカンドライン。フラッグシップの『Classic X80i』と空気清浄機能は同等で、ウイルスなど0.1μm以上の微粒子を99.97%まで除去できる「HEPASlientテクノロジー」を搭載。空気中の汚れをマイナスに帯電させ、プラス帯電を施した多層フィルターでキャッチするほか、フィルターの目詰まりも少なく、風量を維持しながら静音性と省エネ性を両立します。なお、本機は左の側面から吸引し、右から吹き出すので、この気流を塞がないように置くのがオススメ。

↑「HEPASilentテクノロジー」のイメージ。吸引した花粉やハウスダスト、ウイルスをイオナイザーでマイナスに帯電させることで、プラスに帯電したフィルターで強力に吸着する仕組み(画像出典:ブルーエア公式サイト)

 

加えて、汚染レベルが高い数値が観測されたとき、自動で運転スピードを上げる「オートモード」を省略したぶん、価格は従来モデルよりも手ごろです。操作ボタンは3つと少なく、直感的に使え、操作パネルにはカバーが付いているので見た目もスッキリ。スチール製のボディ、白とグレーを基調にしたカラーリングは無駄がなくシンプルで美しいです。

 

このほか、Wi-Fi搭載でアプリと連動し、室外の空気質を可視化できたり、遠隔操作ができたりと何かと便利。3年保証なのも安心感がありますね」(戸井田さん)

↑アプリを使用すれば、世界各国の室外環境をリアルタイムに観測できます。別売のエアーモニターBlueair Aware(実売価格2万7000円)と接続すれば、室内のモニタリングも可能(画像出典:ブルーエア公式サイト)

 

【ブルーエアのオススメその2 デザイン重視モデル】

ミニマルな北欧デザインでインテリア性抜群!

Blueair Sense+

実売価格5万8860円

革新的なミニマルデザインで各国のデザイン賞を受賞した「Blueair Sense(ブルーエア センス)」の次世代モデル。性能面では清浄力が20%以上アップし、適用床面積も32㎡(20畳)へと広がりました。世界基準「CADR」値もタバコ、ホコリ、花粉のすべての項目で20%アップしています。カラバリは、ベーシックカラーの「ポーラーホワイト」「グラファイトブラック」「ウォームグレー」の3色に、スウェーデンの広大な自然を表す「ルビーレッド」「ミッドナイトブルー」「リーフグリーン」の3色が追加され、合計6色となっています。

↑カラバリは全6色

 

Blueair Sense+ 戸井田さんのレコメンド

美しいデザインは人に自慢したくなるレベル!

「モーションセンサー搭載により、全てのボタンをなくしたデザインと継ぎ目のない筐体で、とにかく美しい! インテリアアイテムとして、客人に自慢したくなるレベルです。性能面でも、目の大きさの異なる3層フィルター『3ステップHEPASilentフィルター』と『HEPASilentテクノロジー』で、高い除去率とハイスピード清浄を実現。『Classic』と同様、0.1μm以上の微粒子を99.97%除去できます。Wi-Fiを搭載していて、別売のエアーモニターBlueair Aware(実売価格2万7000円)と連動させて『オートモード』が設定できたり、スマホで遠隔操作ができたりするのも便利ですね」(戸井田さん)

↑操作ボタンは一切なし。製品の上部に手をかざすことで電源ON/OFFや風量調整が行えます

 

【ブルーエアのオススメその3 カジュアルモデル】

360°全方向からワイドに吸引!

Blue Pure 231 Particle + Carbon

実売価格4万2120円

ブルーエアのシンプル&カジュアルライン「Blue Pureシリーズ」の新モデル。空気清浄のみに特化したシンプル機能と、360°全方向からのワイド吸引が特徴。粒子イオン化技術と高性能フィルターの組み合わせで、空気中の花粉、ホコリ、ダニなどの有害物質をしっかり除去します。今回新たに「除臭カーボンシート」を備え、気になる生活臭にも対応しています。

Blue Pure 231 Particle + Carbon 戸井田さんのレコメンド

大風量でパワフルに浄化してくれる!

「360°から吸引し、上から吹き出すタイプで、センサー・オートモード・Wi-Fiなどが非搭載のシンプルモデル。本体下部のメッシュ部分に角柱型のフィルターが入っているだけと、構造もシンプルです。ウイルスなど細かい粒子の清浄能力は上記2モデルよりはやや低いものの、PM2.5サイズまでなら99%除去できるうえ、大型ファンを採用し、部屋のどこに置いても大風量で効率よく清浄できます。

↑角柱状のフィルターは折り畳みが可能で、捨てるときに便利

 

正方形の角柱で本体ボリュームがややありますが、スッキリしたボディデザインに丸ボタンが優しい印象で、威圧感はありません。別売のプレフィルターは、かわいらしい色から落ち着いた色まで全5色。好みや部屋のイメージに合わせて選択できるのが楽しいですね。プレフィルターはストッキングのような素材で水洗いでき、清潔維持もしやすくなっています」(戸井田さん)

↑プレフィルターは5色を用意

 

<総括>

「Blueair Classic 405」はリビングに、「Blueair Sense+」はデザイン重視の人にぜひ!

「『Blueair Classic 405』は、とことん空気を浄化。『キレイになった!』と実感したい人や、特に花粉症に苦しむ人にオススメです。適用床面積33畳で、8畳あたりの清浄時間は約9分。広いリビングでも十分カバーできますし、就寝中の花粉対策として寝室に置くのも効果的です。

 

『Blueair Sense+』は、デザインにこだわる人にぜひ! 北欧カラー&デザインで、インテリアとのコーディネートを満喫できます。適用床面積は20畳で、8畳あたりの清浄時間約14分なので、コンパクトなリビングや寝室に向いています。

 

『Blue Pure 231 Particle + Carbon』は、適用床面積39畳で、8畳あたりの清浄時間約8分となっていて、大きな空間までカバー可能。サイズ的には14畳以上のリビングがしっくりきます。機能はシンプルなものの、大風量でパワーがあるので、とにかく速く空気をキレイにしたい人にもオススメ!」(戸井田さん)

 

協力:楽天市場