ちゃんと掃除をしていても、トイレにはどうしても匂いが染みついてしまいがち。消臭剤や芳香剤を置いてみても、やっぱり気になってしまいます。そこでGetNavi webでは、以前にご紹介した消臭機能付きのLED電球を実際に使ってトイレの匂いが消えるのか試してみました。
マイナスイオンで匂いを消臭
ドウシシャから発売されている「トイレのLED消臭電球」は、その名の通り、トイレなどの照明に使えるLED電球。なぜトイレ向けに訴求しているのかといいますと、なんと電球自体に消臭機能が備わっているのです。
では、どのような仕組みでトイレの匂いを消臭するのでしょうか? 実は、この電球にはマイナスイオン発生器がついており、絶えずマイナスイオンを噴射し続けることで、トイレの匂いの元となるアンモニアや硫化水素、メチルメルカプタンといった成分を減少させる効果があります。
マイナスイオンの発生量は、JIS B9929に準拠した発生空気イオン密度表示の6段階評価中のクラス5と、上から2番目の評価となっています。消臭効果も第三者機関によってテストされており、その効きめにかなりの自信がうかがえます。
人感センサーでエコに使える
もうひとつの特徴として、人感センサーを内蔵しており、人の動きを感知して自動でLEDライトが点灯するようになっています。
このLED電球の消臭作用は、トイレの使用後すぐに匂いを消してくれるというものではなく、マイナスイオンを放出し続けることで徐々に匂いを減少させるというもの。そのため常に通電していなければなりませんが、電気をつけっぱなしにするのはエコじゃないですよね。
そのため、灯りのスイッチはオンにしていても、人感センサーの働きによって、人がいない場合は自動でライトを消して省エネに使うことができるようになっています。
なお、ライトがついていない状態の待機消費電力は約1Wで、1日あたりの電気代は約1円(マイナスイオン発生器が24時間稼動している場合)とのこと。点灯時の消費電力は6Wとなっています。
消臭効果はおだやか。課題は価格
さっそく自宅のトイレの電球とつけ替えて、その消臭効果を試してみました。ソケットに入れてスイッチをオンにすると、ウォームアップモードとなり、15秒ほどライトが強制点灯します。その後、ライトが消え、マイナスイオンの放出を示す小さな青いLEDが点灯しました。
消灯後、しばらく待ってもライトが点灯しなかったため、説明書を確認してみると、60ルクス以上の明るい場所では人の存在を感知してもライトが点灯しないようになっているとのこと。取り付けた自宅のトイレは換気窓がついており、明るい時間だっため外光の明るさでライトは必要ないと判断されたようです。気を取り直して、暗くなったあとに再びトイレに入ると、ちゃんとセンサーが感知してライトが点灯しました。
そのまま丸2日ほどトイレに電球をつけてみました。残念ながら、我が家のトイレはすごくアンモニア臭がするわけではないので、明確な違いを実感するには至りませんでしたが、トイレに入ったときに一瞬感じる、あの湿っぽい匂いは軽減されている気がしました。
使っていて不便を感じたのは、人感センサーによる点灯時間が2分と少々短く感じたこと。便座に座ってじっとしていると、すぐに消灯されてしまうため、手を振ったり身体を揺らして、「まだいるよ~」と合図を送らねばなりません。もう少し長めに点灯してくれてもいいかなと感じました。
また、価格も1個7538円と、トイレの電球としてはかなり高め。消臭機能や人感センサーなどを搭載しているので致し方ないとは思いますが、普通のLED電球が1000円台で買えたりすることを考えると、もう少し頑張ってほしいところです。
それでも、掃除しても消臭剤を置いても消えない慢性的なトイレの匂いに悩まされている方にとっては、試してみる価値はありそうです。また、汗や加齢臭、タバコの匂いにも効果があるので、玄関や脱衣所などで利用するのもいいかもしれません(効果を発揮できる床面積の目安は1畳としています)。
【SPEC】
光源色:昼白色、電球色
口金:E26口金
電球設計寿命:4万時間
マイナスイオン発生器寿命:2万5000時間
【URL】
ドウシシャ https://www.doshisha.co.jp/
製品情報ページ http://www.doshisha-led.com/ion-toiletdenkyu/