【照明部門】
シャープ
天井空清 FP-AT3(シーリングライト一体型空気清浄機)
他社では見られないようなチャレンジングな商品
「空気清浄機と一体になった商品は他社では見られないようなチャレンジングな商品。ロボット掃除機を使うご家庭が増えてきまして、家庭の置き場所が取り合いになってしまいます。そこで、現在シーリングライトと一体型の空気清浄機を作ろうと。まだ認知度は低いのですが、一般の皆様に選んで頂き光栄です。今後も他社にない、皆さんに注目されるような商品を作っていきたいです」
【掃除機部門】
ダイソン
Dyson Cyclone V10 コードレス掃除機
日本のマーケットに寄り添ったコミュニケーションを展開していきたい
「今回V10が掃除機部門で受賞は光栄。V10は我々の会社にとっての技術の集大成という商品なので、それが実際にお客様に好評いただいたのはうれしく思っています。この製品はモーターをゼロから作りなおして吸引力を向上させたり、より高性能なバッテリーを作って60分という運転時間を実現したりと、スティッククリーナーの技術の向上に役立っていると思います。今後も日本の掃除機のマーケットをしっかりと引っ張っていくためにも、日本のマーケットに寄り添った製品の開発やコミュニケーションを展開していきたい。日本のオフィスにもエンジニアを派遣して日本の細かいニーズを汲み取り、しっかりと日本のお客さんに喜んで頂けるものをお届けできればなと思っています」
【炊飯器部門】
象印マホービン
圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-KA10
古民家に通いつめ、昔ながらのかまど炊きを研究して開発
「いままでの家電大賞のうち、弊社は4回中3回、(炊飯器の)部門賞を頂きました。実は昨年受賞を逃しており(バーミキュラ ライスポットが受賞)、家電大賞の投票が始まってから『今年は受賞できるのか』と一同でソワソワしておりまして。受賞できてうれしく思っています。この新しい商品『炎舞炊き』は社運をかけた商品。昔ながらのかまど炊きを研究して完成した商品で、私自身、昔ながらかまどがある古民家に通いつめて開発することができました。特に炊き方という点に注力しまして、おいしさには自信を持っています。トレンドとしてデザイン性にもこだわった商品。これからも毎年部門賞を受賞できるように頑張っていきたいです」
【GetNavi賞】
ブルーエア
Blueair Classic 405
※空気清浄機
専門家の評価も高いブルーエアの認知度を高めていきたい
「ブルーエアクラシック405は高い清浄力はそのままに、センサーを省くことで2万円近くコストダウンを図った製品です。ブルーエアという製品は、目の肥えた読者や家電の専門家には高く評価して頂いているんですが、一般の方にはまだまだ認知度が低い。今後はそこを頑張っていきたい。引き続きご支援をよろしくお願い致します」
【家電 Watch賞】
シャーク
EVOFLEX S30
※コードレススティック掃除機
日本向けの仕掛けと掃除力の両方で満足できる商品に仕上がった
「発売から半年しかたってない商品が家電 Watch賞を受賞することができ、会社全体にとって光栄に存じます。シャークはアメリカでは、2000億円くらいの売上なんですが、去年に(日本に)来るとき、何回もボストン本社に行って、『日本向けの商品を作りましょう』とやりとりをした。その結果には満足しています。着脱式バッテリーは使いやすいし、家具の下に曲がって入りますし、収納はカンタン。ただ、掃除機メーカーにとって重要なのは、私個人の意見は『掃除力』だと。向こう(本社)に言ったのは、『日本で一番の掃除力じゃないと、上に立てないですよ』と。その点でも、この商品は非常に満足しています」
【総評】
改めて「コスパ」は大きな武器。今後はデザイン重視の傾向が強まる
やはり、ロボット掃除機の普及を目指し、高機能で価格を抑えて投入したモデル「e5」がグランプリを受賞したインパクトは絶大。今回の結果では、機能も安さもどっちも欲しい! ということで、改めて一般ユーザーに対してはコスパが大きな武器になることがはっきりしました。このままe5の急速な普及が進めば、ルンバの一人勝ちが続く可能性も。果たしてどのメーカーが待ったをかけるのか、今後に注目です。
また、床を自走するロボット掃除機の普及もあって、床のスペースを利用せず、天井に設置するアイテム(シャープ「天井空清」)の受賞も象徴的。現在はプロジェクター一体型の照明やファン一体型の照明なども登場しており、今後のトレンドが垣間見える結果となりました。空気清浄機部門賞を受賞したジアイーノも注目。業務用から転用された新たなジャンルの製品が、既存の空気清浄機を退けて受賞した点には大きな意義があります。
その一方で、ブランドへの信頼がそのまま反映された部門も。エアコン部門はダイキンが、ロボット掃除機部門はルンバが、オーブンレンジ・トースター部門はヘルシオが4年連続で部門賞を受賞するなど、部門によってユーザーの信頼感やイメージが強いという結果も見えました。
冷蔵庫部門の受賞者(パナソニック)、および炊飯器部門受賞者(象印)のコメントにあったように、デザインを重視するメーカーも増加。部門賞を一見しただけで、どのモデルもデザイン性に優れているのがわかります。常に目につく場所に置かれるものだけに、家電も「デザインが良くなければ選ばれない」といった時代が来たといえるでしょう。
なお、家電大賞2018グランプリおよび各部門賞受賞製品は、 4月7日(日)までビックカメラ ラゾーナ川崎店に展示します。受賞製品を一気にチェックしたい方、ぜひ注目してみてください!