家電
2019/3/27 18:00

旅行ライターが「所有の新しいカタチ」を初体験。「Rentio」初心者ガイド

旅行ライターといえども、最近は原稿執筆のほか、写真撮影もセットで頼まれることも多く、カメラ持参で取材に行くことが多くなっています。筆者はミラーレス一眼カメラを持っていますが、これでは物足りないことがしばしば。広い部屋が自慢のホテルを取材するときなどは広角レンズが必要だったり、遠くの景色を撮影するための望遠レンズが欲しくなったり、取材によってカメラも使い分けたくなるんです。「なんとかならないものかな~」と考えていたときに出会ったのが、カメラや家電をレンタルできる「Rentio(レンティオ)」でした。

 

この記事では、「手軽にお試しは魅力だけど、登録や申込みが面倒くさそう」と思っていた筆者が実際にレンタルしてみて感じたこと、使ってみて感じたメリット・デメリットをお伝えします。

 

何がレンタルできる?

Rentioで借りられるのはカメラや家電製品です。とはいっても、世の中に出回っているすべての家電が借りられるわけではありません。まずは、気になる家電があるかどうかを右上の「ジャンル」でチェックしましょう。

 

カメラ本体から、三脚やSDカードなどの付属品、お掃除ロボットのルンバやダイソンの布団掃除機、最新のキッチン家電や美容機器、パソコン、オーディオ、寝具、天体望遠鏡、さらにはベビーカーまで、気になるレンタル用品がずらりと並んでいます。また、旅行、大掃除、結婚式などシーン別からも選べるようになっているのも便利ですね。

 

「1日単位」か「月額プラン」か「そのまま購入」か……

今回は話題の「Dyson V7 Mattress」ふとんクリーナーを借りてみます。

「1日単位で使う」もしくは、「月額で長く使う」のどちらかを選びます。1日単位とはいっても、最低レンタル期間が決まっており、1日だけ借りたとしても、7泊8日のレンタル料金6980円が発生します。月額で長く使うを選択すると、4000円と表示され、1か月レンタルのほうが安いように見えますが、最低レンタル期間が3か月分となっており、1万2000円を支払うことになります。

 

「1日単位で使う」の画面で気になるのは、気にいれば+24000円で購入可能のタブ。実は、商品によってはレンタルした商品をそのまま購入することができるんです。買取方法も簡単。返却前に、注文履歴ページから「買取る」ボタンをクリックして追加代金を支払えば完了です。

 

買取額は、7泊8日のレンタル料金6980円+24000円で30980円となります。ただし、公式サイトで同じ商品を購入すると27800円で購入することができるのでお得とは言えません。いま使い続けているものをそのまま使えたり、返却手続きをしなくてよかったりというメリットがある一方、正規料金よりも高くなることがデメリットとして挙げられます。

 

料金プランが確定したら、1日単位の場合はレンタル期間を選び、会員登録画面に進みます。会員登録をしなくても、ゲストとしてメールアドレスを登録するだけで、レンタル可能ですが、会員登録をすると、先ほど紹介した買取りや返却時の集荷依頼、また次回レンタル時に住所などの入力の手間が省けるので、登録すると便利です。登録はとても簡単。メールアドレスとログインパスワードを入力するだけで完了します。一般的にはログイン用URLがメールアドレスに送られてきて、本登録という流れが多いなか、Rentioは驚くほどスムーズなんです。身分証明書の添付も必要ありません。Amazonアカウントでログインすることも可能です。

 

会員登録、もしくは住所などを入力したら、最後に支払方法を選択します。支払方法はクレジットカードが一番便利でお得。ほかに代引き、振込み、ApplePay、Amazon Pay、NP後払い決裁を選択できますが、Apple PayとAmazon Pay以外は手数料がかかります。また、振込みの場合は入金確認ができるまで出荷ができないなど、タイムリーにレンタルすることができません。

 

17時までに申込みをすると当日に出荷され、翌日には到着します(北海道、九州は翌々日)。

届いた段ボールがこれ。ざっくばらんに梱包されているよう見えますが、返却時の梱包のことを考えると、この簡素さが素晴らしく感じました。製品もしっかり梱包されています。封を開けたら、レンタル品と付属品がすべて揃っていることを確認し、電源を入れて使ってみましょう。旅先に持っていく場合などは念のため動作確認をしておくのがおススメ(Rentioは出荷前に必ず動作確認を行っています)。

 

返却は元の段ボールに入れるだけ。どう入れていいかわからないという人は、最初に写真をとっておきましょう。7泊8日レンタルの場合、8日目の24時までにコンビニで出荷をすればOK。ギリギリまで使えるんですね。

 

荷物が重くて持っていけないという人は、注文履歴画面の集荷依頼ボタンで集荷日時と時間を選択するだけで集荷手配が完了します。送料は無料。クロネコヤマトの集荷依頼をした場合は、梱包するだけで大丈夫。伝票は宅配業者が持ってきてくれます。

ビックリ! 1年後にもらえるレンタルとは?

1日単位で使う、月額で長く使う、プラス料金でそのまま購入のプランのほかに、1年後にもらえるプランがあります。月額プランでレンタルし、気に入ったら延長していき、1年間支払い続けたらそのままもらえてしまうという仕組みなんですね。

 

例えば、床拭きロボット「ブラーバ ジェット240」の場合、月額料金2700円×最低レンタル期間3か月=8100円が最初にかかります。1年後のトータルは3万2400円となり、この時点で自分のものになります(公式サイトでは3万2270円で販売)。もちろん、気に入らなければ途中で解約もできます。

 

同じ商品でも、もらえるレンタルと月額プラン、1日単位では注文画面が異なります。月額プランのページでの金額は3000円となっており少し割高。月額レンタルを検討している人は、もらえるレンタルページも要チェックです。もらえるレンタル商品は不定期に変更・追加になるので、次はどんなアイテムが出てくるか楽しみになりますね。

 

最初に3か月分の月額料金が発生することと、公式サイトよりも少し割高という点があるものの、失敗しないための保険、さらに手数料がかからないリボ払いと思えばお得です。

 

まとめ

それぞれのプランのメリットデメリット、どんなシーンで使いたいか、オススメ商品などをまとめてみました。

 

【1日単位】

期間:最短3泊4日もしくは7泊8日など。追加料金1日ごと

利用シーン:短期間の旅行、結婚式などのイベント、大掃除、最新ガジェットを試してみたいときなど

メリット:所有しないために置き場所に困らない、低価格で高品質な家電が使える、最新家電が自宅で試せる

デメリット:返却期限を超えると延長料金がかかる、最低レンタル期間より短くても料金は変わらない、同じ商品を何回も使いたいなら買ったほうが割安

おすすめアイテム:一眼レフカメラ、防水カメラ、レンズ、プロジェクター

 

【月額プラン】

期間:最短3か月~。追加料金1か月ごと

利用シーン:最新家電の購入を検討しているとき、さまざまな機能をじっくり試したいとき

メリット:試してから購入できること、最新家電が自宅でじっくり試せる

デメリット:最低レンタル3か月分の料金が発生、同じ商品を何回も使いたいなら買ったほうが割安

おすすめアイテム:ルンバ(掃除ロボット)、ダイソン(ふとんクリーナー)、シャープ・ヘルシオ(電気無水鍋)

 

【もらえるレンタル】

期間:最短3か月~。1年間レンタルしたらそのままもらえる

利用シーン:購入したい気持ちがかなり高まっているが、あと一押し欲しいとき

メリット:月額レンタル料を払っているだけで購入できる、リボ払いの感覚で支払える、3か月目以降いつでも解約できる

デメリット:定価で購入するよりも少しだけ高くなる

おすすめアイテム:ブラーバ(床拭きロボット)、エアウィーヴ(マットレス)、Fitbit(フィットネスリストバンド)

 

【番外編】ベビーカー乗り換え放題(1か月3000円、最低レンタル期間12か月)

子どもの成長にあわせて、乗り換えられる便利なプラン。コンビのベビーカーしか取り扱っていませんが、持ち運びに便利な軽量型から高機能型まで、さまざまなベビーカーをお試しできます。不具合が生じたとしても、修理費は原則無料(お客様過失が要因の場合、2000円を上限とする修理費が請求されます)。

 

今回、7泊8日でレンタルしてみて感じたのは、最新家電を実際に使える楽しさ。その結果、面倒くさがり屋で気が向いたら掃除をする性格だった筆者も「期間限定だから元を取ってやろう!」と張り切って毎日掃除をするようになりました。買ったことに満足して、タンスの肥やしにしてしまうという人は、使うときだけレンタルするスタイルがあっているかもしれません。新しい所有のカタチを実現したRentioを使って日々の生活を充実させてみませんか?