新機能「はやうま冷凍」と「はやうま冷却」を搭載した冷蔵庫
今回は冷蔵庫の新製品の説明も同時に行われました。いままでのパナソニックの冷蔵庫は、食材を凍らせずに微凍結保存する「微凍結パーシャル」を中心に製品を展開。共働き家族をメインターゲットに据え、常備菜や作り置きに活用する「おいしい7days」をコンセプトとしてきました。新製品のWPXタイプでは、これに加えて素早く凍らせる・冷やす機能に力を入れました。それが「はやうま冷凍」と「はやうま冷却」です。
業務用レベルの凍結スピードで、食材の損傷を抑える「はやうま冷凍」
「はやうま冷凍」は、凍結スピードとおいしさの関係に着目して開発した機能。急速冷凍によって食材の組織の損傷を抑え、おいしさを損なわずに冷凍します。
それを実現するために、冷蔵室の右下に引き出し状の「クーリングアシストルーム」を設けました。クーリングアシストルームには、専用ダクトと専用ファンを新たに搭載し、従来比約8倍(※1)の大風量を可能に(集中シャワー冷却)。これまで約150分かかっていた凍結までの時間を約30分に短縮し(※2)、業務用レベルの性能を実現しました。
※1:パナソニック調べ。2018年度製品NR-F604WPXの新鮮凍結ルームとの比較 ※2:パナソニック調べ。牛ステーキ(もも肉)150gをラップ包装。最大氷結晶生成帯(-1℃~-5℃)を通過する時間の比較。2018年度製品NR-F605WPXのクーリングアシスト(約28分)と2018年度製品NR-F604WPXの新鮮凍結(約60分)と冷凍室(約150分)との比較。外気温25℃、扉開閉なし
冷凍しても、揚げ物がサクサクジューシーに仕上がるメリットも
凍結スピードが短くなると、食材の細胞組織の損傷が少なくなるほかにも、うれしい効果があります。それは揚げ物の冷凍。揚げ物を冷凍して解凍すると、べちゃべちゃとした食感になることがありますが、これは、凍結する間に食材の水分が揚げ物の衣に移るから。その点、「はやうま冷凍」は、食材の水分が衣に移る前に素早く凍結。そのため、衣はサクサク、それでいて食材の水分は損なわれないので、再加熱してもジューシーに仕上がるというのです。
実際に試食してみると、衣がサクサクでおいしい! 揚げ物は油の処理などの手間を考えると一度に大量に作っておきたいもの。冷凍でこれだけおいしいなら、休日にたくさん作りおきしておいて、平日に省手間しながらおいしく食べるという生活も可能です。
アツアツのお弁当を5分で冷やせる「はやうま冷却」
もうひとつの注目は「はやうま冷却」です。こちらもクーリングアシストルームが装備する機能のひとつで、食材を冷やすことに特化したもの。朝、お弁当を作ったあと、粗熱が取れるまで待っていたものですが、「はやうま冷却」の「冷ます」を使えば、お弁当の粗熱が約5分で取れて、食材が傷みにくくなるのがメリット。これなら、忙しい朝の時間を有効に使えそうですね。
「はやうま冷却」は調理工程にも活用できる
また、「はやうま冷却」によって、ポテトサラダや炒めたたまねぎなどの粗熱取りがすばやくできるほか、冷やし固めるデザートも手軽に作れます。また、ゆで卵や肉などに味をしみこませたいとき、調味液とともに「はやうま冷却」で急冷すれば、約15分で味をしみ込こませることが可能。これまでどうしても時短が難しかった工程が、本機ならカンタンに時短できるというわけですね。これは大きなメリットです。
お弁当作りや日々の料理を効率良く済ませるために、家電を見直すというのはひとつの手。今回紹介したビストロや、クーリングアシスト機能を搭載したパーシャル搭載冷蔵庫WPXタイプを活用して、毎日の負担を上手に減らしてみてはいかがでしょうか。