家電
扇風機・サーキュレーター
2019/5/7 20:44

「蝶」をリスペクトしたシャープ扇風機、2つの効果で「朝ダル」解消!

日によっては汗ばむほどの陽気、でもエアコンをつけるほどではない5月は、扇風機の販売が伸びる時期です。激安品が売れる一方で、数年前からDCモーターを搭載した高級扇風機も人気になっており、これらの高級扇風機には価格が高いだけの理由があります。シャープがこのほど発売したプラズマクラスター扇風機は、その「理由」が明確なモデルです。

↑左がトリプル・ネイチャーウイングを搭載した「PJ-J3DG」(市場想定価格3万1000円前後、税別)。中央はネイチャーウイング搭載の「PJ-J3DS」(同2万6000円前後)、左はコードレス3Dファン「PJ-J2DBG」(3万5000円前後)

 

トリプル・ネイチャーウイングによって風量アップ

4月18日に発売したDCモーター搭載ハイポジション・リビングファン「PJ-J3DG」の最大の特徴は、蝶の羽根の仕組みを応用したトリプル・ネイチャーウイングによる、身体にやさしい風です。

 

2012年に初搭載したネイチャーウイングは2016年にハイブリッド・ネイチャーウイングに進化。3代目となる今回のトリプル・ネイチャーウイングは、アサギマダラ蝶にならった羽根の「くびれとうねり」+アゲハ蝶にならった羽根の「尾状突起」を応用したことに加え、新たにアサギマダラ蝶とアゲハ蝶の「翅脈(しみゃく:羽根の筋)」を応用した筋を羽根の胴体部分に刻んだものです。これにより、消費電力やなめらかな風はそのままに、約5%ほど風量がアップしました。

↑ネイチャーウイングの進化。蝶の羽根の仕組みを解明し、低消費電力でなめらかな風を効率よく起こすことに成功しました

 

↑実際のトリプル・ネイチャーウイング。翅脈を応用し、羽根の中ほどに2本の横ラインと左の縁に縦1本のラインが新たに加わりました

 

もともと、シャープのネイチャーウイングは、「うねり」によって内側から外側まで風速の偏りが抑えられ、「くびれ」が圧力変動を小さくするため、ムラがなくなめらかな優しい風を作り出す能力を持っています。今回、トリプル・ネイチャーウイングで風量がアップしたことで、風量ボタンを上げることなく、離れた場所にもやさしい風を届けることが可能になりました。

↑7枚の羽根でも21枚相当のなめらかな風を起こせる仕組み

 

↑実際に扇風機を回してみると、羽根が三重に見えます

 

ダブルの効果で「だるさ」と「手足の冷えすぎ」を抑制

さらに今回、ネイチャーウイングによる「だるさ」と「手足の冷えすぎ」の抑制を実証できたとしています。「だるさ」感は、風に当たり続けることで体表から体温と水分が奪われるために起こるもの。その点、本機のネイチャーウイングによるなめらかな風は体温を奪いにくく、さらに、独自イオンのプラズマクラスターが肌表面の水分蒸発を抑えるダブルの効果で「だるさ」「手足の冷えすぎ」を低減したとのことです。

↑ネイチャーウイングとプラズマクラスターで「だるさ感」「手足の冷えすぎ」の抑制します

 

↑プラズマクラスター7000のユニットを羽根の後ろ側に搭載

 

↑DCモーター搭載なので、風量は33段階に細かく設定できます。しかも指でなぞるだけとカンタン

 

「PJ-J3DG」の実売予想価格は3万1000円前後(税抜)。首振り機能は、上約50°/下約21°(手動)、左右は約90/70/50°(自動)。外形寸法は幅370×奥行き370×高さ845~1110mm、質量6.0kg。消費電力26W(最小運転時2.7W)。

↑シャープの2019年度扇風機ラインナップ。すべてのモデルにプラズマクラスター7000を搭載しています

 

筆者は、就寝中の冷房は体が冷えすぎるため好きではなく、真夏の寝苦しい夜はいつも扇風機を回しています。しかし、扇風機も一晩中回していると足元が冷えてしまうので、途中で消して、でも、暑くなってまたつけて……の繰り返し。朝になると、だるさがあって寝覚めがすっきりしない毎日を送っていました。なので、今回の新製品はちょっと、いや、だいぶ気になります。あとはお小遣いが足りるかどうか……。