4月末、10日間におよぶゴールデンウイークを前にアイリスオーヤマが平成最後の商品説明会を開催しました。新型エアコンやサーキュレーターをメインに、暑い夏を快適に過ごすための提案をするというので、自称“アイリスおじさん”の筆者としては行かざるをえないでしょう。
冷房能力の最大値を高めて猛暑日でもしっかり冷やす
というわけで最初に紹介されたのは、5月17日に発売したエアコン「airwill(エアウィル)」GXシリーズ(品番:IRR-2219GX)。冷房定格能力2.2kWで適用畳数は木造6畳/鉄筋9畳の個室向けモデル。参考価格は8万9800円(税別・工事費別)の一見すると何の変哲のないスタンダードモデルです。
とはいえ、そこは「なるほど家電」を謳うアイリスオーヤマ。隠し玉がありました。GXシリーズの最大の特徴は冷房能力の最大値が3.5kWあること。一般的に、6畳向けスタンダードモデルの最大値は2.8kWのものが多いのですが、airwillは3.5kWとフラグシップモデル並みの最大値を持っているのです。
エアコンの室外機をベランダに設置した場合、外気温38℃時にエアコンを運転すると室外機周辺は47℃にまで上昇することも。外気温が高すぎると冷房効率が落ち、室内が思うように冷えなくなります。GXシリーズでは、そのような猛暑日でも新たに搭載した「猛暑モード」を使えば、室内をしっかり冷やすことができると同社では説明しています。また、冷房能力が高いため、従来モデルに比べて2倍の速さで設定温度に到達できるのも特徴。猛暑日に外出から帰ってきても、素早く部屋を冷やせるのはうれしいものです。
さらに、エアコン本体だけでなくリモコンにも温度センサーを搭載しているのも特徴の1つ。実際に人がいる場所の温度を測ってそれをエアコンの温度設定に反映させるので、寒すぎる/暑すぎるということなく、快適な室温で過ごすことができます。
DCモーター搭載サーキュレーターは、「強制撹拌モード」「衣類乾燥モード」を搭載
サーキュレーターに関しては、3月に発売した8畳用の小型モデル「サーキューレーターアイmini」に続き、4月に「サーキュレーターアイDC-JET」2モデル(24畳モデルPCF-SDC15T / KCF-SDC151T、30畳モデルPCF-SDC18T / KCF-SDC181T)と「サーキュレーター扇風機 KSF-DC151T」を発売しました。
サーキュレーターアイ DC-JETはDCモーターの採用と新たに設けた本体横のスリットにより風速が約30%向上し、また、風量の切り替えが10段階と細かく設定できるようになりました(従来は5段階)。また、従来は選べなかった左右首振り角度も、60度・90度・120度の3段階から選べるようになりました。
30畳モデルには「強制撹拌モード」を新搭載。最大風量と、通常より速い速度で左右30度に素早く首振りすることで、30畳の広い部屋でも一気に空気を撹拌します。一方、24畳モデルには「衣類乾燥モード」を搭載。中央部では風を弱く、左右に行くにつれて強くすることで風によるハンガーのズレや乾燥ムラが防止できます。参考価格は、30畳用が2万2800円(税別)、24畳用が1万7800円(同)。
サーキュレーター扇風機には攪拌と微風を組み合わせた「おやすみモード」がユニーク
「サーキュレーター扇風機 KSF-DC151T」は、その名の通り、サーキュレーターと扇風機を一体化した製品です。扇風機の前面カバーをドーム状にすることで直進性を高め、風の到達距離31mを実現しています。最大風量時には24畳の広い部屋の空気を強力に撹拌できます。一方で、DCモーターを採用しているのでやさしい風も作り出すことが可能。ユニークなのが「おやすみモード」。自動で上下に首振りするのですが、上を向くときは徐々に強風にして部屋の空気を撹拌することで間接的にやさしい風を感じるようにし、人がいる正面に向いたときには微風にして体の冷えを軽減します。
また、一般的な扇風機と大きく異なるのが真上90度まで首を向けられること。これにより、エアコンと併用して空気を循環させる際の自由度が上がります。このほか、DC-JET同様、左右首振り角度を60・90・120度の3段階から選べ、風量の切り替えは10段階、「衣類乾燥モード」も搭載しています。参考価格は2万3800円(税別)。
「暑がりだけど冷え性」という厄介な体質を持つ筆者は、真夏の夜は地獄です。暑くて寝られないから冷房をつけるも、寒くなってすぐに消してしまう。そしてまたつけて、また消して…の繰り返しで、夏は寝不足が続くのです。そんなやっかいな体質に、アイリスの「サーキュレーター扇風機」は最適かも。ああ、これはまたポチってしまうのか……(笑)。