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2019/8/16 20:00

冷凍・冷蔵の“冷やし分け”が便利! しっかり冷やせるポータブルな冷凍冷蔵庫「ICECO」を徹底解説

オウルテックは、仕切り板で冷凍室と冷蔵室に分けて使用する事が可能な冷凍冷蔵庫「ICECO」(アイセコ)2モデルを発売します。ラインナップは20Lモデルと12Lモデルの2種類(仕切り板を備えているのは20Lモデルのみ)。

↑ICECO(20Lモデル)

 

↑仕切り板を取り付ければ2室別々の温度で使用可能(20Lモデルのみ)

 

大容量の20Lモデルは、8月7日~8月30日までクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」にて特別先行予約販売を受付中。Makuakeでの販売価格は4万9800円(税込)で、クラウドファンディング終了後の一般販売価格は5万9800円を予定。12Lモデルは8月23日より一般発売開始予定で、実売予想価格は4万9800円。全国の量販店や直販ECサイト「オウルテックダイレクト」等にて販売されます。

 

今回は、この「ICECO」を上手に利用するテクニックを紹介します。

 

冷凍・冷蔵と分けて使えて便利

まずは製品のスペックからご説明しましょう。この「ICECO」は、キャンプ場や自動車の車内、船舶などの船内などで使うことを想定した持ち運び可能な冷凍冷蔵庫。タッチパネルを操作し、庫内の温度を-18度から10度まで設定できます。これにより、氷や冷凍食品を凍ったまま保存する冷凍庫として使用したり、飲み物や食品を冷やす冷蔵庫として使用したり、自由に使い分けることが可能。

↑大容量の20Lモデル

 

↑12Lモデルはコンパクトで持ち運びが楽

 

↑タッチパネルで温度を設定可能。仕切り板を取り付けると2室それぞれの温度設定ができます

 

また、20Lモデルは仕切り板を装着することで、庫内を2室に分けて、それぞれ冷凍室、冷蔵室と分けることもできます。また、急速冷凍モードも搭載しているので、早く冷やしたいドリンクなどもパワフルに冷やすことができます。

↑仕切り板は取り外しでき、広く使うこともできます

 

電源は、家庭用のコンセントでも使える100VのAC電源と、車載用の12Vの電源の2系統で使用可能。出発までは家庭内の電源で冷やし、移動中は車内電源に切り替えて冷やし続けることができます。また、アウトドアで使われる大容量ポータブルバッテリーを使えば屋外などの電源がない場所でも使用可能。10万mAhの大型パワーステーションなら約8時間使用できます。

 

20Lモデルなら500mlペットボトルで約18本、350ml缶で約28本収納可能。仕切り板を外せばワインボトルも収納することができます。用途に応じて容量が選べるのはうれしいですね。

 

「しっかり冷やせる」ポータブル冷凍・冷蔵庫が欲しかった

この「ICECO」は、同ブランドの国内代理店として商品を販売するオウルテックの清水省吾さんと安藤省吾さんが、数々の製品のなかから選び抜いたもの。キャンプやアウトドアでのバーベキューなどが趣味のお二人は、以前より「食品を安全に持ち出せるよう、しっかり冷えるポータブルな冷凍冷蔵庫が欲しい」「キャンプの2日目以降にもクーラーボックスを冷やせるよう、保冷剤を冷えたまま保管できるものがほしい」と考えていたそう。

↑オウルテックの清水省吾さん(左)と安藤省吾さん(右)

 

しかし、海外のメーカーなどから冷凍冷蔵機能をうたっている商品を取り寄せてみると、庫内全体がしっかり冷えるものは少なく、商品化できそうなものはなかなか見つからなかったのだとか。そんななか、欧米の高級車に採用された実績のあるIndelB社の製品に出会い、「これならしっかり冷やせる!」と確信を得て、国内での販売にこぎつけたそうです。

 

ではICECOの性能はどれくらいなのか、簡単なテストを行ってみました。用意したのは、あらかじめ冷やしておいた瓶ビール2本(それぞれビールA、Bとします)と、常温の瓶ビール1本(ビールCとします)。これをICECOと、保冷剤を入れた一般的なクーラーボックスに入れて、それぞれの温度変化をチェックします。

↑瓶ビールの温度を測定してみます

 

↑比較するのは一般的なクーラーボックス。中には保冷剤をいれています

 

最初に冷やしておいたビールA、Bの温度を測ると、およそ10~15度前後。それに対し、常温に置いておいたビールCは28度前後でした。ビールAとCをICECOの冷凍室(-18度に設定)に、ビールBをクーラーボックスに入れてしばらく放置します。

 

30分後、温度を確認すると、ICECOに入れたビールAの温度は7度前後に、ビールCは13度前後まで下がりました。一方、クーラーボックスに入れたビールBの温度は18度前後に上がっています。ビールのごろ温度は4~7度くらいと言われていますので、ビールAはすでに飲みごろになっています。

↑30分後には早くも温度に差が

 

1時間後に再度温度をチェックすると、ICECOに入れたビールAは3度前後に、ビールCは6度前後にまで冷えました。両方ともおいしく飲める温度です。一方、クーラーボックスに入れたビールBの温度は19度前後に。30分前の温度はキープしていますが、当初に比べると5度近く上がってしまいました。

↑サーモグラフィーで測ってみるとICECOに入れていた2本がしっかり冷えていることがわかります

 

この結果からもわかるように、ICECOは温度を保つだけでなく、しっかり冷やす能力が高い冷凍冷蔵庫といえるでしょう。同社の清水さんによれば、ICECOを保冷剤の保管専用として使い、別に用意したクーラーボックスの保冷剤がぬるくなってきたら交換するようにすると、2泊3日などのキャンプでも、途中で氷などを買いにいかずとも長時間冷やし続けられるとのこと。2泊以上のキャンプをするなら、1台は持っておきたいですね。

 

こんなに入る! ICECOの活用方法を紹介

続いて、同社の安藤さんにICECOの上手な使い方について伺いました。

 

安藤さんは、バーベキューが大好きで、バーベキューインストラクターの資格も取ったほど。そんな安藤さんイチオシの使い方は、「バーベキュー用の食材をあらかじめカットして下準備しておき、ポリ袋などに小分けしてICECOに入れ、現場ですぐに調理できるようにして持ち運ぶ」というもの。

↑あらかじめ小分けにしておけば荷物のカサが減り、帰りもごみが少なくて楽

 

「サラダなどの葉物野菜は悪くなりやすいので、冷蔵が必須。ICECOならサラダも新鮮なまま運ぶことができます。ドレッシングは小分け容器に入れて一緒にしておくと、肉を焼いているあいだに食べられますよ」(安藤さん)

↑サラダはポリ袋にまとめて入れる

 

↑現地についてから皿に移し替えれば、すぐ食べられて便利

 

「アヒージョ用の具材も、容器からポリ袋に移し替えておくとICECOに入れやすくなりますよ。お肉はドリップが出るので、キッチンペーパーなどに包んでからポリ袋に入れましょう」(安藤さん)

↑アヒージョの具材も容器からポリ袋に移し替えておきます

 

↑こんなにコンパクトに

 

↑オリーブオイルを入れて鉄鍋で加熱すれば簡単にアヒージョが楽しめます

 

ICECOの12Lモデルにサラダとアヒージョの具材、バーベキュー用の肉とキノコ類(いずれも4人分程度)を入れたところ、まだまだ容量に余裕が。

↑ICECOの12Lモデルを使用。まだまだ余裕があります

 

さらに、骨付き肉と葉がついたままのとうもろこし2本を入れて、ピッタリ収まりました。小型の12Lモデルでも、ちょっとしたバーベキューなら十分な量の生鮮食品を運べますね。

 

「バーベキュー用の骨付き肉は、あらかじめタレに漬け込んでおくとおいしく食べられます。オススメは『やきとりのたれ』。スペアリブのように甘くてジューシーな味に仕上がります」(安藤さん)

↑骨付き肉には「やきとりのたれ」を合わせるのがオススメだとか

 

↑あらかじめタレを漬け込んでおくとジューシーに焼きあがります

 

夏場は肉や野菜などの生鮮食品は傷みやすく、バーベキューやキャンプなどの屋外での調理には気を使いますが、しっかり冷やして鮮度を保つ「ICECO」なら、自宅の冷蔵庫を持ち出すような感覚で食材を運ぶことができます。サイズは20Lと12Lの2サイズをラインナップしていますが、コンパクトで持ち運びやすい12Lモデルはバーベキューやちょっとした行楽などに、大容量の20Lモデルはキャンプや船舶用として使うのがオススメです。屋外でもしっかり冷やせる冷凍冷蔵庫「ICECO」は、オールシーズン活躍してくれる便利なアイテムですので、アウトドア好きな方はぜひチェックしてみて下さい!

 

撮影:我妻慶一

 

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