【まとめ】
どんな豆でもどんなカップ数でも、飲みやすく深みのある味わいに
今回様々なコーヒー豆や挽き方でCM-D465Bの味をチェックしましたが、それぞれが豆の味わいを十分に引き出していると感じました。
豆を挽く際は室内に鮮やかかつふくよかな香りが広がり、豆の風味をしっかり引き出しているのがわかります。さらにドリップの芸が実に細かい! コーヒーの味を決めるのはハンドドリップの技術の差だとよく言われますが、コーヒーメーカーでも同じことが言えると実感。どんな豆からどんなカップ数で淹れても雑味がほぼ感じられず、飲みやすいうえに味わいにも深みがあります。

さらに、そうした味のクオリティを保ちつつ、6杯ぶんのコーヒーを一気に作れるのがうれしい限り。2018年発売のCM-D457Bは最大3杯とはいえ、マグカップで飲むと2杯が限度で、二人世帯でもおかわりしたいときはもう一度コーヒーを淹れ直すしかありませんでした。最大6杯作れればそんな不満も解消。日ごろ飲む際は余裕を持って4杯ぶん、友達が来たら6杯ぶん、という使い分けもできるので、大家族ではなくとも購入の価値はあるでしょう。
ちなみに本機は、コーヒー粉からの抽出にも対応。専用のミルを購入してより自分好みの挽き方を追求し、ドリップは本機の高い技術におまかせする使い方もできます。余裕のある休日は本機で豆を挽き、自分のハンドドリップの技術を磨く…といった使い方もいいかもしれません。
お手入れの頻度はやや多いが、ミルを取り外して掃除できるのは便利
設定さえしてしまえばあとはおまかせなので、使い勝手は良好。ただし、淹れ終わったときのお知らせ音が小さいのと、タンクが固定式で水の入れ方が限定される点に注意が必要です。メンテナンス面では、臼式ミルを使っているため粉が内部に残りがちで、お手入れの頻度は増えますが、ミルを取り外して掃除できるのは便利。給水タンクはカルキ洗浄ができるので、いつまでも清潔に使い続けられます。
CM-D465Bは全自動でもよりおいしいコーヒーを楽しみたい人はもちろん、味にこだわるハンドドリップ派が出勤前の慌ただしい朝に使う「サブ機」としても魅力的な製品。お値段は高めですが、家族の毎日のコーヒータイムのグレードが上がることを考えたら、十分に購入する価値がある一品だと思います。

協力:楽天市場
【ギャラリー】
↑ミルダイヤルでミルする際の粒度を3段階に調整。白丸の大きさがコーヒー粉の粒度を示し、左から「細挽き/中挽き/粗挽き」となります。中間の設定はできないので要注意 ↑ミル刃は、従来機の4×4枚から4×5枚にしたことで、大量の豆でも均一に挽けるようになったそうです ↑今回テストで使用したカークランドシグネチャー「スターバックスハウスブレンド」。コストコの人気商品でコスパが抜群。筆者が購入したときは907gで1498円でした(価格は時期によって変動します) ↑ドリッパーに紙フィルターを装着。フィルターとドリッパーのあいだになるべく隙間ができないようにするのが、おいしく淹れるコツだそうです ↑ミルしたコーヒー粉は山型に盛られた状態で抽出を待ちます ↑山になったコーヒー粉に向けて、6方向からシャワードリップします。本来ドリップ前には抽出ムラが起きないように粉を平らにならすのがいいのですが、全自動の場合は「ならす」工程が入れられません。そこで6方向からお湯を注いで、山を崩しながらドリップし、抽出ムラをなくします ↑3杯ぶんの設定で淹れたコーヒー。わずかに色が濃いです。ドリップ中は、6杯淹れたときよりお湯を注ぐ時間と次に注ぐまで待つ時間が少し短くなっていました ↑1杯ぶんの設定で作ったコーヒーは3杯設定のコーヒーよりまたわずかに色が濃いです。ドリップ中の蒸らし時間が3杯ぶんよりわずかに短くなっていました ↑CM-D465Bで中挽きしたコーヒー粉を使い、CM-D465Bの「3杯ぶん」の豆(コーヒー粉)の量と水の量で、普段使っているコーヒーメーカーを使って抽出。味はCM-D465Bに比べて苦味がかなりマイルドでした。スッキリ度というかキレもCM-D465Bよりやや劣る印象です(意識して飲んで初めてわかるくらいの違いですが ↑粗挽きしたコーヒー粉。臼ですりつぶしながら挽くので、見た目にしっとり感があり、粒も通常の粗挽きより細かく見えます ↑中挽きした粉。粗挽きよりわずかに粒が細かくなっています ↑細挽きのコーヒー粉。中挽きよりさらに粒子が細かくなり、しっとり度も増しています ↑カルディで販売しているグァテマラ(右)とマンデリンフレンチ(左) ↑CM-D465Bで淹れたコーヒー。ローストはやや浅めですが、しっかり“濃い色”に抽出しています ↑マンデリンフレンチをCM-D465Bで抽出。色を見てもわかる通り、グァテマラに比べると苦味が強く、「フルボディ」のワインのようなどっしりした味わいがあります ↑お店で飲んだ同店のブレンドコーヒー。表面にうっすらコーヒーのオイル成分が浮いています。紙フィルターを使った全自動コーヒーメーカーではこのオイル分はほとんど残らないため、お店で飲むコーヒーのような風味が出にくいようです ↑お店のコーヒーに浮かんでいたオイル成分は残っていませんが、すっきりしているのに鮮やかな風味と豊かなコクが感じられる極上の味。自宅で飲むレベルを超えたおいしさです ↑83℃で淹れたアイスコーヒー。冷たくなることで苦味をあまり感じなくなる一方、コーヒーのコクは豊かです ↑見た目はほぼ同じですが、90℃で淹れると味の印象がガラリと変わります。ただ、どちらも甲乙つけがたいおいしさでした ↑電源ボタンは本体左側面に設置されています ↑すべての操作は、各種ダイヤルで設定を行ったあとにスタートボタンを押して実行します ↑水タンクのふたを取って給水。タンクの開口部は十分な広さがあり、水を注ぎやすいです ↑ミル部分は簡単に取り外して分解できます ↑ミルの刃の部分などにたまったコーヒー粉は、付属のブラシで定期的に除去しましょう ↑ミルにコーヒー粉が残っています ↑ミル固定部の裏側にもコーヒー粉が大量に残っています。メンテナンスダイヤルで透明のシャッターを開けて粉ゴミを下に落として除去します ↑対面式キッチンのカウンターに置くと使い勝手も良く、インテリアにすっきり収まってくれそう ↑ダイヤルを「DRAIN」にセットしてスタートボタンを押すと、タンク内の水がスピーディに排出されます ↑メンテナンスダイヤルは、MENUダイヤルで「メンテナンスメニュー」を選んでから使います。「OPEN」はミル固定部下を掃除する際、シャッターを開けるのに使用。「CLEAN」はクエン酸洗浄に、「DRAIN」はクエン酸洗浄後に水を排水したり、途中で運転中止した際に、タンクの残った水を取り出すのにも使います ↑本機を使用後、ミル固定部裏のドリップシャワー部に水滴やコーヒーの粉が付くので、それをキッチンペーパーなどで拭き取ります ↑筆者宅の場合、カウンターの広さが5cmほど足りず、台座前面が少しはみ出すという残念な結果になりました ↑これはツインバードさんが提案する収納の図。確かにアイランドキッチンの下の棚に収納するとスマートに使えそうですが、使うたびにいちいち取り出すのは面倒かも。キッチン棚にうまく収められれば、そのままそこで使えて便利ですね ↑2段重ね式ドリッパー。コーヒー粉の量が少ない1〜3杯ぶんを淹れるとき、ドリッパーのかさが上がるため、粉の位置が4〜6杯ぶんを淹れるときと同じくらいの高さになります。収納時に場所を取らないのもメリットです