「電気グリル鍋」といえば、卓上で調理が完結するだけでなく、火を使わないから安全性も高いのが魅力です。とはいえ、多種多様な電気グリル鍋があるなかで、「見た目や値段は違うけど、どれも似たようなものなんじゃない?」と思っている人も多いはず。
筆者もそんなふうに思っている節があったのですが、ラドンナの「Toffy 電気グリル鍋 K-HP2」を使ってみて、考え方が変わりました。そう、この電気グリル鍋、思った以上に汎用性が高いんです! ほかの電気グリル鍋とどう違うのか、ご紹介していきましょう。
メニューの幅が広がる小ぶりの内鍋とたこ焼きプレートが付属
ラドンナの「Toffy 電気グリル鍋 K-HP2」は、3.5リットルの大きめの卓上鍋です。カラーはペールアクアとアッシュホワイトの2色で、レトロな雰囲気が漂うデザインです。
鍋のサイズは、約直径265×深さ70mm。2〜4人での食事であれば対応できる印象です。ただし、ゆったり使うのであれば3人までの人数で使うと良さそう。
このグリル鍋でもっとも特徴的なのは、約直径122×深さ50mmの内鍋が付属する点。鍋の中に内鍋をセットすれば、湯豆腐やチーズフォンデュ、火鍋(二色鍋)などが簡単に作れます。これなら専用鍋を買わなくてもいいですし、楽しむメニューの幅が広がりますね。
内鍋以外にも、関西出身の筆者に魅力的なのが、「たこ焼きプレート」が付属している点。これ一台で鍋料理だけでなく、たこ焼きも楽しめるとは! また、このくぼみを利用してオリーブオイルとニンニクで食材を煮込むアヒージョを楽しむことも可能です。
内鍋を使うと湯豆腐にも雰囲気が出る
最初は内鍋を使って「湯豆腐」を作ることにしました。内鍋にめんつゆを入れて鍋にセットし、内鍋の周りに豆腐を入れて加熱するだけ。わざわざ湯豆腐用の鍋を買わなくても、きちんと“それっぽい”雰囲気に仕上がります。
火加減はダイヤルを回して調整できるようになっており、保温〜240度での設定が可能。ガラス蓋をしているとあっという間に沸騰するくらい、火力は強い仕様です。なお、ダイヤルには細かい温度は表記されていないので、火加減を把握するには慣れが必要。
チーズフォンデュは具材とソースの加熱がまとめてできる
続いて、内鍋を使って作ったのが「チーズフォンデュ」。これまでに何度となく作ったことはありますが、野菜などの具材を蒸して準備したり、フォンデュソースを別途作ったりするのが正直、面倒だなと思っていました。しかし。このグリル鍋なら、具材を蒸しながらフォンデュソースも温められるんです。
下準備して加熱し始めればいいだけなので、調理はカンタン。その間にほかの料理に取りかかれますし、常に温かい状態で食べ続けられるのが気に入りました。
別売の焼肉プレートの購入もオススメ!
実はこの電気グリル鍋には、別売で焼肉プレートが用意されていて、こちらを一緒に買えばさらに用途が広がります。普段、なかなか調理家電で別売パーツを買うことはないと思いますが、このプレートを買い足すだけで焼肉も楽しめるのでお得!
中央が盛り上がったドーム状の形状で、余分な油が縁に流れやすくなっています。実際にサムギョプサルを作ってみたところ、豚肉から出た油が溝にどんどん溜まるのが分かります。
コンパクトながらも最高240度まで設定できるので、厚めのお肉も難なく焼けます。「お好み焼きや焼きそば用に平面プレートがあるといいのに」と思いましたが、よく考えれば通常の鍋を平面プレートとして使えばOKですね。
Toffy電気グリル鍋の価格は1万2000円(税抜)となっており、焼肉プレートと併せて買うと1万5500円です。ただの鍋であれば少し高いなと感じますが、これだけいろんなシーンで使えて、なおかつ出しっぱなしにしていても違和感のないデザインを踏まえると、かなりお得感があります。引越し祝いや出産祝いなどでプレゼントしても喜ばれるはず。一台でいろいろと楽しめる調理家電をお探しの方は、ぜひ注目してみてください。
【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】