家電
オーブン・レンジ
2016/7/7 20:23

オーブンレンジと献立を相談する時代が到来! おかずと同時に炊飯もできる新「ヘルシオ」の進化がスゴイ

7月6日、シャープはウォーターオーブン「ヘルシオ」の新商品を発表しました。その最上位機、AX-XW300(9月8日発売)は、なんと音声対話により毎日の献立選びを相談できるといいます。以下では、発表会で明らかとなったその性能をレポートしていきましょう!

 

 

対話による献立の提案をしてくれる!

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シャープのウォーターオーブン ヘルシオは、100℃を超える過熱水蒸気によって低酸素調理を行い、食材の酸化や細胞破壊を抑えるのが特徴。酸化を抑えるので、ビタミンCやポリフェノールなど抗酸化作用のある栄養素もしっかりキープします。

 

2015年には、画期的な「まかせて調理」機能を搭載。温度(常温・冷蔵・冷凍など)や量が異なる複数の食材を同時に調理が可能で、大きな話題となりました。

 

そして今回、ヘルシオの進化の目玉のひとつが、「ココロプロジェクト」への展開です。ココロプロジェクトとは、シャープが推進するモノの人工知能化(AIOT)のこと。ロボット型スマホのロボホン、スマホ向け人工知能のエモパー、ネットプレーヤーのココロビジョンプレーヤーなどを含むプロジェクトですね。

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↑ロボホンやエモパーと同じココロプロジェクトによる商品。健康・環境事業におけるココロプロジェクトの第1弾です

 

ヘルシオに人工知能(AI)が組み込まれるとどうなるかというと、ヘルシオがクラウドサービス「COCORO KITCHEN」(ココロ キッチン)と接続することで、対話による献立の相談ができるようになるのです。毎日の料理で一番面倒なのが献立を考えること。それが、ヘルシオに相談すれば、季節や冷蔵庫の中身、持ち主の得意料理、家族の食事制限など、あらゆる事象を考慮して、最適な献立を提案してくれるのです。

 

会話を重ねるたびに賢くなっていく

クラウド上のメニュー数は順次拡大していくので、各家庭の状態に適した飽きのこない献立を提案することが可能です。また、会話を重ねれば重なるほど、ヘルシオは家族のことがわかっていき、賢くパワーアップしていきます。例えば、豚肉を使ったメニューの利用が多ければ、豚肉を活用したメニューを優先的に提案したり、食材やジャンルに偏りがある場合はバランスを考えたメニューを提案するなど。つまり、使えば使うほど機能はアップしますし、レシピも増えていくというわけです。

 

ヘルシオがしゃべるといっても、「質問に答えて終わりなんじゃない?」というイメージを持たれる人もいるかと思いますが、かなり高度な会話のやりとりができます。例えば、「今日のオススメは?」と聞いてレシピを提案してくれた際、「和食にして」とか「300kcal以下にして」など、さらに違った提案を要求したり、レシピを絞り込んだりすることもできるのです。

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↑献立の相談をしていくうちに、ヘルシオが家族のことを理解し、より最適な献立を提案してくれます。

 

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↑塩分や油が少なめなど、ダイエットや食事制限がある人にも適した献立を提示します

 

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↑目標カロリーに合わせたレシピ提案も可能

 

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↑方言や専門用語などわからない言葉があっても大丈夫。それが何か教えれば、次回からは、ちゃんと理解してくれます

 

【動画】

では、実際に話しかけた様子を動画で見てみましょう。今回は、発表会場が騒がしかったため聞き取りづからかったようですが、通常の家庭レベルであれば、しっかり聞き取ってくれるようです。話し方としては、「○○してください」というように敬語を使う部分もありますが、「○○選んでね」のようなフレンドリーな口調でも話しかけてきます。時間によっては、「おはようございます」など挨拶してから提案するなど、愛着が持てる演出も。

 

また、対話機能を使うにはインターネットに接続する必要があり、併せてさまざまなデータも収集してくれます。例えば明日は七夕、今日は暑いなどといった情報を提供し、さらに提案する献立に反映してくれるのです。

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↑季節の旬の料理やイベントなどに合わせた料理など、臨機応変に献立を提案してくれます

 

上段と下段でおかずとごはんが同時に調理できる

対話機能のほか、調理能力も進化。混在した食材でも、それぞれに適した調理をしてくれる「まかせて調理」に炊飯機能が追加されました。おかずだけでなく、ご飯とおかずを一度に料理できるので、ひとり暮らしをしている人や「ごはんは少なめでいい」という人にはありがたいですね。

 

本機の高度な音声対話機能と「まかせて調理」の組み合わせは大きな魅力。レシピを考えるのも調理もおまかせで、人間は材料を切って入れるだけというわけです。本機の登場により、未来の想像としてしか描いてこなかったものが、ついに現実となったわけですね。今後もどのような進化を遂げていくのか、目が離せません!

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↑昨年発売の従来機では、複数の食材に対応していながらもおかずのみの調理が可能でした。今年は上段でおかずが調理でき、下段ではご飯も一緒に炊けてしまいます

 

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↑上段のトレイに肉や野菜などのさまざまな食材を並べて投入(上写真)。調理後は肉の油も適度に抜け、キレイに焼けています

 

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↑下段トレイでは、ご飯を温めるのではなく、生米から炊きます(上写真)。調理後にはしっかりと炊けていました(下写真)

 

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↑ヘルシオで調理したチキン南蛮やドライフルーツ、ビーフジャーキー、たまごサラダなどを頂きました

 

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↑ヘルシオが提案した献立は、「まかせて調理」で作れるので、レシピなどを見なくても、材料を入れるだけで作れます

 

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↑専用アプリと連携しているので、外出先でも献立を提案してくれます。食材が足りなければ、買って帰ることができるので便利

 

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↑2016年度ヘルシオのラインナップ。音声での対話に対応するのが最上位機種のXW300のみ。「まかせて調理」はXW300とAP300が対応しています。それぞれの予想販売価格は、XW300は約18万円前後。AP300が13万円前後。SP300が14万円前後。MP300が10万円前後。CA300が7万円前後となっています(すべて税抜)

 

【SPEC】

ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XW300

総庫内容量:30L(2段調理)

定格消費電力:レンジ1460W、オーブン・グリル1410W

オーブン温度調節範囲:発酵(30・35・40・45℃)、オーブン100~250・300℃

クックブック搭載メニュー数:464メニュー(自動メニュー421)

サイズ/質量:W490×H420×D430mm/約25kg

【URL】

シャープ http://www.sharp.co.jp/

AX-XW300製品情報 http://healsio.jp/products/axxw300.html