家電
掃除機
2020/10/7 6:00

新旧モデル比較で驚きの結果が! 最新スティック掃除機「パワーコードレス」は「毛絡み」がまったく違う

パナソニックの「パワーコードレス」は、「キャニスター並み」のパワーを特徴にしたサイクロン式のコードレススティック掃除機です。大容量のバッテリー、ハイパワーモーターなどを搭載し、家中を掃除するメイン掃除機として活躍する同シリーズ。なかでも、新製品の「パワーコードレス MC-SBU840K」(実勢価格9万円前後)は、新搭載された髪の毛もペットの毛もほとんどからまない「からまないブラシ」でお手入れの負担を軽減したとのこと。

↑コードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-SBU840K」。スティック時のサイズは幅253×奥行218×高さ1150mm、質量は2.6kg。充電時間は約3時間で、運転時間は強モードが約6分、自動モードが約18~約30分、ロングモードが約40分、ノズルブラシ回転オフ時のロングモードが約90分。集じん容量は0.2L。インテリアに馴染みやすいデザインも魅力

 

新モデルはパイプが短くなり、持ちやすくなった

実は、筆者は2018年発売の「パワーコードレス」の初代モデル「MC-SBU820J」を所有しています。どうせなら、新製品と旧製品を比較してみたらわかりやすいのでは? というわけで、ブラシの毛絡みを新旧で比較しつつ、使ってみて便利だった点をレポートしていきます!

↑左が新製品のMC-SBU840K。右は初代パワーコードレスのMC-SBU820J-W

 

初代モデルでは1175mmだった高さが、新製品では高さ1150mmとなり、パイプの長さが少し短くなっています。筆者の身長は155cmで小柄な方で、短くなったことで持ちやすくなったと感じました。従来品ではちょっと長くてどうしても肘が曲がってしまいましたが、新製品では自然と肘を伸ばして動かせるので、操作がずっとラクになっている印象です。

 

カラーエクステでテストしたら「からまないブラシ」には驚くほど絡まなかった

続いて、MC-SBU840Kの最大の特徴である、髪の毛もペットの毛もほとんどからまないという「からまないブラシ」を見ていきましょう。これは、円すい形状のブラシを2つ配置して、髪の毛などを絡みにくくしたというもの。2つのブラシが中央に向かって細くなっているため、かきとった髪の毛などが回転しながら中央に集まり、絡みにくくなるというわけです。

↑左が新製品MC-SBU840Kのヘッド。カバー前面が半透明になってブラシの動きがわかります

 

↑左が円すい形のダブルブラシを採用した新製品MC-SBU840K。右の旧製品ではブラシに切れ目がありませんが、新製品は円すい形のブラシを2つ備え、中央に切れ目があります

 

筆者もある程度の髪の長さがあり、ブラシの毛絡みには悩まされていたので、毛絡み防止性能は大いに気になるところです。早速、パーティグッズのカラーエクステを使って、実際に性能を試してみました。

↑長いままのエクステとちょっと短く切ったエクステを混在させて床にまき、新製品MC-SBU840K(左)と2018年モデル(右)と一緒に掃除をしています

 

エクステを吸い込んだあと、そのまま部屋を掃除してから、絡んでいるかどうかを確認しました。結果を比較してみると、2018年モデルではブラシのあちこちにエクステが絡まっていますが、MC-SBU840Kは、ブラシには本当に絡まっていません! これはちょっと驚きです。

↑2018年モデル(右)はブラシにエクステが絡まっていますが、新製品(左)はエクステを完全に吸引しました

 

2018年のモデルもブラシの溝にあわせてハサミをあてれば髪の毛がカットしやすくなるという配慮がされていましたが、MC-SBU840Kならハサミでカットする手間すらいらないのはうれしいです。ブラシの部分は汚れに直接触る部分なので、お手入れを躊躇することも多かったのですが、これなら快適に使えそうです。お手入れの手間が大幅に軽くなるのは間違いありません。特にペットオーナーや、家族で髪の毛が長い人がいるご家庭では重宝するでしょう。

 

LEDナビライト付きの「子ノズル」ですき間のゴミもしっかり狙える

ほかにも使っていて便利だと思ったのが、2018年モデルにも搭載されている「親子のノズル」と「クリーンセンサー」です。「親子のノズル」は、ペダルを踏むことで分離し、すき間にぴったりの「子ノズル」に早変わり。家具のすき間などを掃除をしたいときに、アタッチメントを付け替えなくていいので重宝します。さらに、「子ノズル」は、手元のボタンでLEDナビライトが点灯します。LEDナビライトは旧製品にはない新機能で、ライトが低い角度で取り付けられているため、ゴミが浮き上がって見えるのが特徴。見逃しがちなゴミもしっかり狙って吸い込むことができます。

↑ヘッドのペダルを踏みます

 

↑根元が分離して「子ノズル」に

 

↑LEDナビライトがつくので、暗いすき間もよく見えます

 

「クリーンセンサー」は掃除の仕方を再認識させてくれる

「クリーンセンサー」は、筆者が掃除をする際、キレイになったかどうかの目安にしていたもの。目に見える大きなゴミは取り残しませんが、微細なゴミや高い場所や家具のすき間など奥まって見えにくい場所などを掃除するときは、ちゃんととれているかな? と不安になります。その点、「クリーンセンサー」はハウスダストなどの目にみえないサイズのゴミも検知して、汚れているときは赤点滅、キレイになったときは青のLEDが点灯して知らせてくれます。

↑汚れている場所を掃除すると、赤いランプが点滅します

 

実家の高齢の親は「最近、掃除をしてもゴミがよく見えない」と話していたので、「クリーンセンサー」を搭載した本機をすすめてみようかな、と思いました。また、このセンサー、掃除機をサッサといい加減に動かしていると赤が青にならないので、丁寧に掃除しないと意外にゴミは取れていないことに気が付きます。その意味で、掃除の仕方を再認識させてくれる点がいいと思いました。

↑キレイになると青点灯します

 

床の溝に入り込んだ粒ゴミも粉ゴミもパワフルに吸引

ちなみに、「パワーコードレス」というだけあって、パワーは申し分ありません。例えば、フローリングに猫砂(ちょっと大きめの粒ゴミ)と重曹(微細なゴミ)をまいて掃除をしてみたところ、溝に入り込んだ隙間のゴミもしっかり吸引。一往復したところ、猫砂も取りこぼしなくスッキリ取れました。ノズルの前側が薄く、壁ぎわまで届くため部屋の隅のゴミも取り逃すことなくキレイに掃除できます。

↑猫砂と重曹をフローリングにまいて掃除をします

 

↑溝に入り込んだゴミもキレイに取れました!

 

↑壁際のゴミもキレイに掃除できます

 

なお、本機は長時間稼働するバッテリーやパワフルなモーターを備えているにもかかわらず、ヘッドが前に行く力が強いため、それほど力を入れなくても動かせます。また、ゴミをよく吸うため少ない動作でキレイになり、個人的にはほとんど疲れは感じませんでした。パワーを追求しながらも、「からまないブラシ」や「親子のノズル」、「クリーンセンサー」を搭載するなど、使い勝手や取り回しにも配慮していて、極めて総合力の高いモデルだと思いました。特にペットオーナーや髪の毛が長い人がいるご家庭、微細なゴミもしっかり取り除きたい人にはオススメの1台です。

↑「ペタすき間ノズル」「すき間用ノズル」「ふとん清潔ノズル」「ロングホース」など家中の掃除に便利なアタッチメントも付属

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】