何かと部屋の中の清潔さが気になる毎日。2人の子どもがいる我が家では、掃除機がけのあとに、洗剤を使って念入りに拭き掃除をしています。春になると子どもたちが外で遊ぶので、これからますます床の掃除が大変になる……もう少しラクにできる方法はないかな? そう思っていたところ、レイコップから「かけるだけで除菌ができる掃除機」、その名も「RAYCOP GENESIS(レイコップ ジェネシス)」が登場したとのこと。これぞ、まさに筆者が求めていたアイテムなのでは……? ということで、早速使ってみました!
フローリングでもUV一体型ヘッドを使えるのが画期的
レイコップといえば、魚のエイのような形をしたふとん掃除機が真っ先に思い浮かびます。除菌効果があるUVランプを備えているので、ふとんのハウスダストを吸引しながら除菌もできるというあの製品ですね。今回の「RAYCOP GENESIS」はコードレススティッククリーナーながら、ふとん掃除機と同様、UVランプを備えているところがポイント。UVランプは医療現場でも除菌灯として使用されていて、レイコップでは波長253.7nmの紫外線(UV-C)を照射することで除菌・ウイルス除去を行います。
実は、2020年に発売されたコードレスクリーナー「レイコップRSC」にもふとん、じゅうたんに対応するUVヘッドが搭載されていましたが、フローリングでは使用できず、ブラシを付け替えるひと手間がありました。その点、「RAYCOP GENESIS」は、フローリングにも対応する回転ブラシとUVランプが一体化したヘッドを搭載しているので、フローリングでもじゅうたんでも、ソファやふとんでも使用可能。気軽に家中の掃除をしながら、それぞれ99%以上もの除菌(※1)・ウイルス除去(※2)・ダニ除去(※3)が可能だといいます。
我が家は子どもが活発でよく外で遊ぶので、いろいろな場所が砂などで汚れます。外からの汚れのなかには目に見えない汚れも多いはず。それが気になるので、いままで掃除機をかけたあとに拭き掃除をしていましたが、本機なら掃除機をかけるだけで除菌やウイルス除去ができるのでとにかくラク。ぐっと時短になりますし、洗剤や薬剤を使わずに済むのもうれしいですね。UVランプは掃除中には青く点灯し、掃除をしながら青い光を確認できるので「あ、いま除菌しているんだな」という実感がわきます。掃除し終わったあとの安心感も違いますね!
UV一体型ヘッドを気軽に使える2つの進化ポイント
UV一体型ヘッドを手軽に使うための、細かい進化ポイントにも注目。新たにヘッド部分に「UVセンサースイッチ」を備えました。これは、ONにすると対象物をセンサーで感知してUV除菌しますが、OFFにするとUVランプを常時点灯させる切り替えスイッチ。実はかける対象物が黒などの暗い色の場合や、ヘッドを対象物から離した場合、センサーがはたらいてUVランプが光らないこともあるのですが、センサーをOFFにすることで、どんな色の床やファブリックでもUV除菌できるようになったのです。地味な進化ですが、人それぞれの環境に合わせた使い方で除菌できるのはありがたいですね。
一方で、「UVヘッドをふとんやソファにも使いたいけど、床掃除に使ったヘッドを使うのはちょっと……」と思う人は多いはず。筆者もそう感じていたところ、付属品のなかに「クリーンカバー」という薄いカバーを発見。このカバーを使えば床に触れていた底面を覆うことができるため、ふとんやソファでもヘッドの汚れを気にせず使えます。こちらも細かい点ですが、ヘッドを交換せずにサッと使えるのがうれしいですね。
強力モーターとダストセンサーを搭載し、ゴミの吸引もバッチリ
これまではUV機能に注目してきましたが、肝心のゴミの吸引力はどうでしょうか? 実際に掃除をしてみたところ、小型でパワフルなブラシレスDCモーター採用しているとあって、かなりパワフル。細かいゴミを逃さずしっかり吸い込んでいるのが印象的で、特にカーペット、ふとん、ソファでは本当にゴミがよく取れました。そのゴミの量を見て、「こんなに汚れていたのか」とちょっと引くくらい……。
また、掃除をするときに重宝したのが「ダストセンサー」です。これは、花粉やダニのフンや死がいの大きさにあたる約20μm以上のハウスダストを検知して、ランプの色で知らせるというもの。オートモード時は吸い込むゴミの量が多いと自動で吸引力を高め、取り逃しを防ぐ機能もあります。特にカーペットやふとんなど、汚れが入り込みやすい場所を掃除するときは「ダストセンサー」が頼りになります。自分ではOKと思っていてもまだまだランプが赤いときがありますし、ランプの色が青になるまでじっくり掃除すると、「よし、今日もキレイになった!」という達成感が味わえました。
吸い込んだゴミは、ダストボックス中で丸くお団子状にまとまっていくので、ゴミ捨ての際に舞い散りにくいのもありがたい! ゴミを捨てるときは、ダストボックスを外してワンタッチでカンタンに捨てられます。なお、ダストボックス、メタルフィルター、ファブリックフィルター、HEPAフィルターといった、ダストボックスの中身は分解して水洗いできるので、汚れたらリセットして気持ちよく使えますね。
軽量かつ握りやすいグリップで操作性も文句なし
操作性の面でも優秀です。本体が1.7kgと軽いうえ、ヘッドの取り回しがよく、家具の下や脚周りもスイスイと掃除できました。
また、実際に使ってみるとグリップが握りやすい形状に湾曲していてとても握りやすい! 筆者のように小さめの手でもしっかりフィットしてくれました。さらに、グリップの下にバッテリーが配置されていて、この部分が掃除機を引くときに支えになり、動かしやすいんです。掃除機を引いたときに安定感があると、こんなにも使いやすいのか! と感動しました。
設置の自由度を高める機能とデザイン
このほか、バッテリーが着脱式なので、外して省スペースで充電できるのが便利です。我が家の場合、使いやすい場所のコンセントはテレビなどほかの家電で既に埋まっているので、玄関や家具の裏など狭くて不便な場所しかコンセントの空きがないんですよね。着脱式のバッテリーなら、こうした場所でも気軽に充電できます。また、掃除機の本体も電源の近くに置く必要がなくなるので、好きな場所に収納できます。
スタンドは付属していませんが、グリップ下のバッテリー部分にゴム素材の「立てかけクッション」を搭載しているので、壁に立てかけたり、家具に引っかけたりしてもしっかり安定します。収納時はもちろん、片付けながら掃除をしているときに「ちょい置き」できて重宝しました。
シンプルに仕上げた外観もいいですね。インテリアになじむデザインなので、リビングに出しっぱなしにしても気になりません。特に、正面から見るとパイプ部分にダストボックスが隠れ、汚れが見えにくいのがうれしいですね。カラーは新たにブルーとレッドの2種類を採用しており、今回使用したブルーはメカメカしくない落ち着いた色味が上品でした。人気の北欧風の家具などとも相性が良さそうです。
掃除しながら除菌できるメリットは絶大!
今回のレビューを通して、「RAYCOP GENESIS」はUV除菌ができるだけではなく、掃除機としての実力も高いのがわかりました。やはり、どんな床でも使えるUV一体型ヘッドを備えた点が貴重ですし、掃除と同時に床やふとんの除菌・ウイルス除去ができるメリットは絶大です。
「清潔さは気になるけれど、除菌スプレーや洗剤を使って掃除するのは大変」「子どもやペットのために、薬剤は極力使いたくない」「ふとんも床も清潔にしたい」「とにかく手間をかけたくない」という人にはもってこい。個人的には、掃除はできるだけパパっと済ませて子どもとの時間を増やしたいと思っていたところ。「RAYCOP GENESIS」なら、それが実現できると感じています。
基本性能も十分。吸引力はバツグンで取り回しがよく、サッと使えるので掃除をするハードルがぐっと下がります。ダストセンサーでキレイになった実感がわくところも、掃除のモチベーションアップにつながりそう。コンパクトかつバッテリーが個別で充電できるので、収納しやすいのも魅力です。UV除菌という強力な一芸を持ちながら、掃除機として高い完成度を誇る「RAYCOP GENESIS」。子どもやペットのいる家庭から一人暮らしまで、多くの方にオススメできるモデルだと感じました。
※1.【UV除菌】広州市微生物研究所調べ【方法】菌液を含む床材を100㎝²の範囲の中央に置き、約0.8秒(約25cm/s)の速度で製品を1往復させて、大腸菌と黄色ブドウ球菌の生菌数を測定 ※すべての菌に有用ではありません。報告書NO. WJ20214702 令和3年12月10日 ※2.【ウイルス除去】広州市微生物研究所調べ【方法】ウイルス液(A型インフルエンザウイルス)を入れたガラス板を10㎝²の範囲の中央に置き、約0.54秒(約37cm /s)の速度で製品を1往復させて、感染価を測定 ※すべてのウイルスに有用ではありません。報告書NO.QGKY20210052 令和3年11月28日 ※3.【ダニ除去】広州市微生物研究所調べ【方法】生きたダニ(1,000匹)を織布(100㎝²)に散布して約0.54秒(約37cm /s)の速度で製品を1往復させて、ダニ残数を測定 ※全てのダニに有用ではありません。報告書NO. WJ20214316 令和3年12月10日
撮影/高原マサキ(TK.c)