家電大賞2021-2022ではパナソニック製品が3部門で金賞を受賞。家事の根幹をなす洗濯機と冷蔵庫、家族の健康を守る除菌機器で高評価を得たのは、同社が日本の暮らしに根ざした製品を生み出し続けている証だ。ここでは各受賞モデルが支持された理由を探る。
新しい時代のニーズを捉えた 開発姿勢で厚い支持を獲得!
2021年の家電業界では前年に引き続き、“新しい生活様式”に対応する製品が注目を集めた。そして、それを総合的に推し進めたのがパナソニックである。
例えば洗濯機。長年にわたり液体洗剤・柔軟剤自動投入トレンドを牽引してきたが、コロナ禍で量も回数も増えた洗濯時の面倒を減らしてくれるとして一段と好評だ。さらに、兼ねてから要望の多かったおしゃれ着洗剤の自動投入にも対応。大切な衣類を手軽にケアできる。
冷蔵庫は、外出自粛を背景とした“まとめ買い”“冷凍保存”ニーズに、業務用レベルの急速冷凍(※1 )機能「はやうま冷凍」で対応。また、同梱の「ストックマネージャー」を使えば、食材の在庫状況を外出先から複数台のスマホで確認可能に。買い出しや在庫管理などの家事負担を家族でシェアしやすい。“重複買い”を防ぎフードロス対策につながる点も時代に即している。
一方、社会の除菌意識の高まりを背景に、ジアイーノも引き続きヒット。次亜塩素酸での除菌脱臭性能は着実に認知を広げており、部門賞において2年連続の受賞となった。今回は料理臭やペット臭の対策アイテムとしても、より幅広い世帯で重宝された印象だ。
このように、パナソニックは新しい時代のニーズをいち早く捉え、見事なコンセプトで価値を提案。部門賞トリプル受賞も納得である!!
※1:最大氷結晶生成帯(–1℃~–5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(パナソニック測定)。
自動投入機能が大人気!! スマホ連携、デザイン性に加え 「洗浄力」「乾燥力」「清潔力」の 3大本質性能で圧勝! パナソニック「NA-LX129AL/R」
【洗濯機部門】3年連続受賞!!
パナソニック
ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R
オープン価格
液体洗剤・柔軟剤に加えておしゃれ着洗剤のタンクを備え、「トリプル自動投入」を実現。大切なおしゃれ着も簡単操作で洗濯できる。大容量12㎏で掛け布団などの大物にも対応。濃密泡と高圧シャワーで頑固な汚れも強力に洗い流す。
SPEC●乾燥方式:ヒートポンプ式●容量(洗濯・脱水/乾燥):12㎏/6㎏●洗濯乾燥時標準使用水量:55L●洗濯乾燥時消費電力:約890Wh●洗濯乾燥目安時間:98分●運転音:46dB(乾燥時)●清潔機能:ナノイーXほか●サイズ/質量:W639×H1060×D722mm/約82㎏
洗濯機部門の金賞に輝いたのは、ななめドラムの最新機種。同シリーズが洗剤自動投入機能を初搭載して以降、3年連続の受賞となる。洗剤自動投入搭載モデルは累計出荷台数111万台(※2)を突破するなど、同機能への信頼度の高さを示している。
特におしゃれ着洗剤対応は好評で、投票者のコメントでも「大切な“一軍”の洋服を気兼ねなく洗えるようになった」など、推薦理由に同機能を挙げる人が多かった。
洗浄・乾燥機能についても、「泡洗浄で子どもの食べこぼしや泥汚れもきれいに落ちる」「乾燥するとフワフワになる!」などいずれも評価は上々。スマホによる洗濯設定の快適さや、ナノイーXによる洗濯物の除菌・脱臭機能を評価する意見も多かった。また、本体デザインのスタイリッシュさを絶賛する人も数多く見受けられた。
まさに多機能かつ高性能を極めた本機、価格は決して安くないが、ユーザーの満足度は圧倒的だ。
※2:2017年10月1日~ 2021年12月31日。パナソニック「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」搭載洗濯機の国内出荷台数(パナソニック調べ)
【投票者の声】
「コロナ禍で量と回数が大幅に増えた洗濯がラクに!! 近年で一番買って良かった家電です!」(40代・女性)
「おしゃれ着洗剤の自動投入は待ち望んでいた機能。 デザインもグレードアップして気に入っています」(30代・男性)
【Point_01】
トリプル自動投入
液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能に「おしゃれ着洗剤」が追加。おしゃれ着専用の洗濯コースと組み合わせ、大切な服も自宅で手間なく洗濯できる。各タンクは大容量で詰め替え用パウチの中身を丸ごと注げ、洗剤の収納スペースの節約になるのもうれしい。
【Point_02】
スマホで洗濯
「スマホで洗濯」アプリを使って外出先や在宅勤務中の別の部屋などからも遠隔操作が可能。洗濯の予約や洗濯コースの検索・設定、洗剤の投入量の調整が行える。洗濯状況の通知や、洗剤残量が少なくなった通知もスマホで受け取れて便利。
【Point_03】
スゴ落ち泡洗浄&はやふわ乾燥
「温水洗浄コース」も充実の「スゴ落ち泡洗浄」は、洗浄液の濃密泡を生成し、シャワーで勢いよく繊維の奥まで浸透させて頑固な汚れも洗い落とす。「はやふわ乾燥」は、約65℃の低温風で衣類の傷みや縮み、シワを抑えふんわりと仕上げる。ヒートポンプでスピーディかつ省エネなのも魅力だ。
業務用レベルの急速冷凍(※3)が おいしさにつながる!!
食材の在庫管理機能で フードロス対策にも貢献
パナソニック「 WPX Type」
【冷蔵庫・冷凍庫部門】2年連続受賞!!
パナソニック
IoT対応冷蔵庫 WPXタイプ
オープン価格
※受賞した7WPXは在庫僅少。2022年新製品8WPX(写真)が発売中
業務用レベルの急速冷凍(※3)ができる「はやうま冷凍」に対応。IoT機能も充実し、「キッチンポケット」アプリと連携した重量検知プレートで庫内の食材を在庫管理できる。また「Cool Pantry」アプリでGPSを使った省エネにも対応。
※3:最大氷結晶生成帯(−1℃〜−5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(パナソニック測定)。
SPEC(2022年新製品NR-F608WPX/写真)●定格内容積:600L●年間消費電力量:252kWh●冷蔵室機能:微凍結パーシャル、Wシャキシャキ野菜室●クーリングアシスト機能:はやうま冷凍、はやうま冷却●その他の機能:自動製氷室、AIエコナビ、全室ナノイーXほか●サイズ/質量:W685×H1828×D745mm/116㎏
近年は新型コロナの影響もあり、食品のまとめ買い需要が増加。冷蔵庫も大容量タイプが人気となっている。そんななか、今回の家電大賞の冷蔵庫部門で金賞に輝いたのがWPXタイプだ。
本機は独自の「はやうま冷凍」で冷凍保存でも「おいしさ」をキープ。「解凍して焼いた肉がジューシー」「冷凍した唐揚げを温め直してもすごくおいしい」など、多くのユーザーがその鮮度維持性能とおいしさを絶賛している。
便利なIoT機能も注目の的に。「スマホのGPSでスーパーにいることを検知すると、冷蔵庫の庫内温度が自動で下がるのが斬新!!」など先進技術に驚きの声が寄せられた。
卵や牛乳などの在庫をスマホで確認できる「ストックマネージャー」や、インテリアに調和する上質なデザインも好評。食品鮮度を維持しておいしい食事作りに貢献し、フードロスも減らせる本機は、現代の生活者マインドを的確に捉え、冷蔵庫の未来を提示する逸品と言える。
【投票者の声】
「『はやうま冷凍』でお肉の解凍・加熱後でもおいしい!! 解凍要らずの保存ができる『微凍結パーシャル』も素晴らしい」(40代・男性)
「スマホ連携で食材の在庫状況を把握できるので 買い忘れや重複買いを防げてありがたい!」(40代・女性)
【Point_01】
はやうま冷凍
業務用冷凍技術を応用した急速冷凍で食材のおいしさをキープ(※4)。食材内の氷結晶が大型化し細胞を破壊する温度帯を素早く通過し、解凍時のうまみ成分の流出を抑制する。カット野菜もパラパラの状態で冷凍でき、使うぶんだけ取り出せて便利。
※4:パナソニック調べ。運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なる
【Point_02】
ストックマネージャー
付属の重量検知プレートとスマホを連携。プレート上に卵やパック牛乳などを置いておけば、出先でも「キッチンポケット」アプリで重量・個数での在庫管理が可能だ。家族それぞれのスマホで情報をシェアでき、買い出しの家族分担もしやすい。
【Point_03】
Cool Pantry
冷蔵庫専用アプリ「Cool Pantry」を使い、はやうま冷凍の時間設定や省エネモードの設定が可能。スマホのGPS情報により、買い物の出先にいることを検知し、庫内への食材追加を予測して冷蔵庫を先回りして冷やしておく機能も秀逸だ。
ペットや介護環境のニオイに加え生活臭までしっかり脱臭!!
“次亜塩素酸で空気を洗う”がより身近に「ジアイーノ」 F-MV4300
【除菌機器部門】2年連続受賞!!
パナソニック
次亜塩素酸 空間除菌脱臭機
「ジアイーノ」 F-MV4300
オープン価格
内部で生成した次亜塩素酸で室内の浮遊菌や付着菌を除菌。ニオイも布製品に染み付く前に素早く脱臭する。加湿「多め」運転が可能で、除菌・脱臭・加湿の1台3役で活躍。フィルター通風面積拡大でペット臭の脱臭スピードが向上した。
SPEC●適用床面積目安:〜18畳●加湿適用床面積:〜18畳(プレハブ洋室)●電解強度設定:強・中・弱●タンク容量:約4.0L●運転音:約54〜25dB●サイズ/質量:約W398×H710×D270mm/約11.8㎏
除菌機器部門で支持率トップだったジアイーノは、累計販売台数20万台を突破した、空間除菌脱臭機の代表格。家の中のニオイ対策アイテムとしても評価が高く、シニア層やファミリー層を中心に幅広い世帯が導入している。
今回の投票でも多くの人が除菌性能に加え脱臭性能の高さに言及。「焼き魚や焼き肉などのニオイが強い料理をしたあとも部屋にニオイが残らない!」「犬を飼っているが、脱臭効果が高く驚いた」など感動の声が多数寄せられた。
また、本機は新たに加湿機能が追加された点もポイントだ。「部屋をたっぷりうるおしてくれてうれしい。除菌・脱臭・加湿をコレ1台でカバーしてくれて心強いです」という声も。さらに、お手入れのラクさも高評価だった。
コロナ禍で除菌意識が高感度化したうえ、在宅時間が増え生活臭やペット臭などニオイの困りごとも顕在化。ジアイーノで“空気を洗う”習慣はますます浸透しそうだ。
【投票者の声】
「コロナ禍で、換気機能付きエアコンか、空気清浄機か、コレかで悩みましたが 時代の先を見ているこの製品を選びました」(40代・男性)
「部屋のニオイがなくなり空気が一変。 生活臭がしないことがこんなにも快適だったなんて!」(30代・男性)
【Point_01】
除菌・脱臭(※5)
水と塩を電気分解することで次亜塩素酸を生成。溶液が浸透したフィルターで除菌・脱臭後、浄化した空気とともに気体状の次亜塩素酸を放出する。浮遊菌・付着菌ともに抑制効果を発揮し、脱臭もペットや介護環境のニオイに加えて料理や生ゴミ・排水口のニオイ、汗・体臭への効果も確認されている。
※5:すべての菌・ニオイに対応するわけではない。使用環境、お部屋の条件により効果は異なる。浮遊菌:約6畳密閉試験空間における、約20分後の効果/付着菌:約18畳の居室空間における、約12時間後の効果/ニオイ:約6畳試験空間での約90分後の脱臭効果。数値は実使用空間での試験結果ではない
【Point_02】
たっぷり加湿
風路切替機構を採用。フィルターへの送風量を増やし、最大650mL/hの本格加湿ができる。適用床面積は除菌・脱臭同様18畳。本体サイズをほぼ変えずにタンク容量を従来の1.9倍にし、最長23.5時間加湿運転可能に。
【Point_03】
お手入れ性能
空気清浄機や除菌機器は清潔に使うためのメンテが不可欠だが、ジアイーノはお手入れのしやすさにも配慮。除菌フィルターやトレーは週に1回軽くすすぐだけでOK。本格的なお手入れは従来モデルの「月に一度」が、本機では「約半年に一度」に軽減。