家電
加湿器・除湿機・乾燥機
2022/12/5 19:30

加湿器を超えた「総合ヒーリングマシン」だ!「エルメスのデザイナー」が手掛けたエペイオス「Heal」感動レビュー

加湿器は、加湿さえできればいい。加湿器ってそういうものでしょ? そんな方がEPEIOS(エペイオス)の「Heal(ヒアル)」を使ったら、「こんな加湿器があるんだ」と、目からウロコが落ちるはず。

↑エペイオスのスマート加湿器「Heal」。加湿量:最大約220ml/h、加湿時間:最大約10時間 (加湿:弱 使用時) 、適用床面積:木造和室約4畳/プレハブ洋室約7畳、ガラスタンク容量:約1L 、サイズ:幅400×奥行201×高さ197mm 、質量:約1.2kg(水含まず)

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エルメスを手掛けたデザイナーによる型破りな外観

まず、見た目からして違います。上にむかって広がっていくガラスのタンク。トップに金属のパーツを頂く円すい状のミスト噴霧口。ボディは曲線と直線を組み合わせて構成され、表面にはボタンなどの凹凸が一切ありません。初見の方は、「何これ、オブジェ……?」と思うはずおよそ「加湿器」と聞いて連想する姿ではないのです。

↑操作部はタッチ式で凹凸は一切なし。表示には文字を使わず、アイコンのみと極めてシンプル

 

それもそのはず、本機は経験豊かな二名のデザイナーによってデザインされているからです。デザイナーの一人は、エルメスのスカーフやテーブルウェアのアートディレクターを務めるブノワ・ピエール エミリー氏。もう一人は、フィリップスで工業デザインを手がけたのち、ルイ・ヴィトン、エルメスなど名だたるラグジュアリーブランドでデザインに従事したダミアン・オー シュリバン氏です。なるほど、普段、家電とは全く違う分野を手掛けるデザイナーだからこそ、こんな型破りな加湿器ができたわけですね。

↑ブノワ・ピエール エミリー氏(左)とダミアン・オー シュリバン氏(右)。当初はエペイオスからブノワ氏にコラボの打診があり、ブノワ氏が工業デザインをよく知るダミアン氏に声をかけたことで、二名でのデザイン体制になったそう

 

今回、ブノワ氏とダミアン氏は、英語のFour Elements(四元素)に由来するエペイオスの新ブランド「FoElem」(フォーエレム)のデザインを担当。「FoElem」では、「水・火・土・空気」の四元素に対応した4つの製品をラインナップし、「四元素が自然の中で織りなす変化」を感じ取れるデザインにまとめました。「Heal」はこの「FoElem」のなかで、「水」をテーマとする加湿器なのです。

↑⽔が蒸発して空に昇り、また⾬となって地上に降り注ぐ、という⾃然の中での水の循環をイメージしてデザイン。ガラス製のタンクは「砂時計」をモチーフとし、シリーズのコンセプトでもある「時の移ろい」を表現しています

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どこか温もりを感じるデザインがいい

実際に使ってみると、デザインがやっぱりいいですね。シンプルでフォルムが美しいのはもちろんのこと、水がキレイに見えて、背景が透過して見えるガラスタンクの質感もいい。筆者の自宅の場合、観葉植物が背景に透けてみえるので、これもまた格別なんです。

 

ミストの噴霧部はすっきりとした円すい形で、富士山を思わせる佇まい。ここから真っすぐにミストが立ち上る様を見ると、勢いが感じられて心理的にもああ、潤ってるなぁ、と感じます。

一方で、極めてスタイリッシュな外観ながら、運転中の本機を見ると、どこか温もりが感じられます。例えるなら、ストーブの上でやかんの湯が沸いていて、その傍らでまどろんでいるかのような。あるいは、木漏れ日溢れるサンルームで、温かいお茶を楽しんでいるような……そんな情景が浮かんできます。なるほど、本機のガラスタンクと水、立ち昇るミストが、穏やかで親密な空間を作っているのかも。そんな効果もあって、面倒な給水の作業も心なしか楽しく感じるんですよね。

↑給水はフタを取って上から水を注ぐだけ

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サウンドと香りでリラックス効果を高める

本機には、デザイン以外でもリラックス効果を高めてくれる機能を搭載しています。ひとつは「音」。プリセットされた8曲のサウンドを本体の小型スピーカーで再生できるのです。サウンドは、癒し効果がありそうな環境音や瞑想・マインドフルネスにぴったりな曲など、どれも心を落ち着かせてくれるものばかり。ミストをぼーっと眺めながらサウンド聞いていると、頭が空っぽになるので、夜のひとときや仕事の合間に聞くのがオススメです。

 

なお、サウンド機能は本体でも操作できますが、自宅のWi-Fiを介してスマートフォンと接続すると、アプリでよりカンタンに操作できるのが便利。

↑アプリの操作画面。加湿量、サウンド、ライト(後述)が操作できます

 

↑サウンドのメニュー。「春:雨の朝」「冬:焚き火」といった季節をイメージしたサウンドや、「瞑想 ヨガ」「マインドフルネス」など8種類のサウンドを用意。音量もアプリで操作できます

 

もうひとつのリラックス要素が「香り」アロマユニットの存在です。ミストの噴出口にある金属のパーツを外すと、裏側には円形のコットンが装着されており、ここにアロマオイルを垂らすとミストとともに香りが拡散できるのです。柑橘系のアロマオイルを使ってみたところ、ああ…‥そこはかとなく、ほのかに香ってくるのがいいですね。香りは瞬時に気分をリセットしてくれると言いますが、爽やかな空気を胸いっぱいに吸うと、確かに気分が一新されるのがわかります。

↑ミストの噴出口の金属パーツの裏には、着脱可能な円形のコットンが。ここにアロマオイルを垂らせば香りが楽しめます

「Heal」のリラックス機能を知りたい方はコチラ

 

カスタマイズできる光で、夜はとりわけ神秘的

さらにもう一つのにくい演出が「光」です。本機はガラスタンクの下にLEDライトを備えており、先述のアプリで細かく設定が可能なのです。その真骨頂が味わえるのが夜。タンクの下から鮮やかな光が浮かび上がり、ガラスと水を透過することで、とにかく神秘的になるんです。

さらに面白いのは、光の色を自由に変えることができること。アプリに表示されるカラーチャートのポイントを指でスライドすることで、ビビッドな色からペールトーンの淡い色まで、自在に表現できるのです。明るさも1~100%まで調整が可能。

↑アプリのカラーチャートでポイントを紫のゾーンに置くと、光の色も紫色になります

 

つまり、ユーザーの好みと気分に合わせて完璧に調整できるので、今日はビビッドな光でサイケな雰囲気に、今日は癒しを重視して淡い光に、といったカスタマイズができるわけです。ちなみに、筆者は光の色としては珍しい紫がお気に入り。部屋の明かりを落とすと幻想的な雰囲気になるので、寝る前のひとときをうっとり過ごすことができました。

↑アプリ操作で緑、青、紫など、通常のライトでは楽しめない色も再現できます

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ハイブリッド式を採用して衛生的な加湿を行う

では、肝心の加湿器としての機能はどうでしょうか? 実は、加湿機能にもひと工夫がありました。それは、本機が「ハイブリッド式」を採用していること。ハイブリッド式とは、複数の方式を組み合わせてそれぞれの弱点を補う方式です。本機の場合は、加熱式と超音波式を組み合わせたハイブリッド式。水を加熱することで雑菌の繁殖を抑えながら、衛生面で課題のある超音波式の弱点を補っています。同時に、消費電力が低い超音波式を組み合わせることで、消費電力が高い加熱式の弱点を補っているのもポイント。

↑本体のカバーやタンクは取り外しできるので、お手入れもカンタンです。内部水槽には抗菌素材を採用しているため、水槽の掃除は月に1回程度でOK

 

注意すべきは、適用床面積が洋室約7畳なので、ワイドリビングなど広い空間全体を加湿するには適していないこと。とはいえ、自分の周囲だけ加湿したいときや一人暮らしのワンルーム、寝室や書斎などの個室にはぴったり。実際、ワンルームに住む筆者は、最近のどの調子が悪かったのですが、本機を使うようになって、「かなりのどがラクになった」と感じました。肌もなんだかしっとりしてきたような。これからの季節は、さらに実感することが多いでしょう。

「Heal」の加湿機能のこだわりを知りたい方はコチラ

 

「Heal」は“四感”でユーザーを癒す総合ヒーリングマシン

このように、加湿器「Heal」は、触覚(のど・肌)、視覚(デザイン・光)、聴覚(サウンド)、嗅覚(香り)と、人間の五感のうち四感に訴え、あらゆる角度から我々を癒してくれるのがおわかり頂けたはず。加湿器の枠を超え、「総合ヒーリングマシン」と呼ぶべきアイテムです。

それでいて、直販価格が2万4310円と手ごろなのもうれしいところ。クラウドファンディングサービス「Makuake」で先行予約を募集した際は(目標金額の600%を達成)、⽀援者の7割が⼥性だったそうなので、女性へのプレゼントとしてもよさそうですね。この冬を楽しく健康に過ごしたい方は、ぜひ「Heal」に注目してみてください!

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撮影/高原マサキ(TK.c)