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2023/1/31 20:45

ハリツヤ抜群、しゃっきりウマい! 進化したバルミューダの蒸気炊飯器「BALMUDA The Gohan」味の特徴を詳細レポート

2017年に誕生し、2022年12月に新モデルが発売となったバルミューダの蒸気炊飯器「BALMUDA The Gohan」。蒸気で炊く現行の炊飯器では希少な製品であり、旧モデルも独自の機能とデザインで話題となりましたが、今回の新作では何が進化し、ご飯の味がどうなのかが気になるところ。そこで本稿では、実際に白米や玄米など数種のモードで炊き分け、味の特徴をレポートしていきます!

↑新モデルの「BALMUDA The Gohan」。直販価格は4万9500円で、写真のブラックほか、ホワイトも用意されています

 

熱効率が増し、温度制御が進化した

改めて本機の特徴をおさらいすると、前述したように蒸気で炊くことが最大の差別化ポイント。内釜に直接熱を当てず蒸気の熱を利用するため、お米を動かさずにじっくり丁寧に炊き上げることが特徴です。お米が動かないので表面に傷がつかず、甘みが凝縮して粒立ちも良く、しゃっきりとした食感に炊けることが魅力だといいます。

↑外釜(右下)に水を入れ、その上から内釜(左下)をセットして炊きます

 

↑公式サイトより。構造としては、内釜に外釜、ふたつの釜があるのが特徴です

 

ご飯に求める食感は、粘りよりもしゃきっとしたほぐれのよさ……そういった嗜好の人にはうってつけの炊飯器といえるでしょう。では、新モデルは旧モデルに比べて何が進化したのでしょうか?

 

それは大きくふたつ。ひとつは外釜の厚みの強化で、1.2mmから2mmになったことで伝熱効率が増し、ご飯はより甘く、香り高く炊けるようになったそう。さらに、白米は5分速く炊けるようになりました。

 

もうひとつの進化は温度制御。低温でじっくり吸水させたら一気に高温で炊き上げ、仕上げの蒸らしでご飯のツヤとハリを最大化。この温度コントロールをいっそう緻密にすることで、お米の甘み・香りを最大限に引き出すといいます。

↑このほか、予約が1パターンから2パターンになったり、ボタンの配列や仕様が使いやすくなったり、外観にシボ感のある素材が用いられたりと、随所がアップデートされています

 

いわば細マッチョ! ハリツヤと透明感が抜群でしゃっきりウマい

炊飯モードは白米/白米早炊/炊き込み/おかゆ/玄米を用意。今回は、そのうち3つのモードで炊き分けてみます。まずはシンプルに「白米モード」で炊飯。炊飯の手順は、外釜に水を入れてから内釜をセットすること以外は、ほかの炊飯器と変わりません。

↑白米はコシヒカリでトライ

 

白米モードはボタンを押してから55分で炊飯が完了。炊き上がってからフタを開けると、見た目では特に違いはありません。ただ、しゃもじを通してみると、確かにしゃっきりしているような気がする! 立ち昇る香りも素晴らしいです。

↑しゃもじがサクッと入り、ベチャッとした感じは皆無

 

いざ実食! といきたいところですが、せっかくなのでレンジで調理するパックご飯と食べ比べてみることに。それは「BALMUDA The Gohan」で炊きたてのほうがおいしいのは決まっているので、通常の食べ方と、冷ましておにぎりにしたものとで比べてみました。

↑左が「BALMUDA The Gohan」、右がパックご飯。どちらもコシヒカリです

 

まずは炊き立てのご飯と比較。炊いてからの時間差もあるでしょうが、以下写真の通り、「BALMUDA The Gohan」のほうが透明感があり、粒立ちのよさも一目瞭然。

↑左が「BALMUDA The Gohan」です。このツヤとハリと透明感、一目瞭然といっていいでしょう

 

この違いは食べ比べてもはっきりわかるレベルで、「BALMUDA The Gohan」で炊いたご飯にはピンッとした弾力があります。硬くはないのに噛み応えがあり、噛む回数も多いような。例えるなら、端正な見た目と引き締まった筋肉を併せ持つ「細マッチョ」のようなイメージです。一方のパックご飯を食べると、どこかふにゃっとほわっとした食感で、甘みの凝縮度も薄く感じました。

 

とはいえ、炊きたてと比べるのはハンデがありすぎるので、冷まして作り、約3時間置いたおにぎりでも食べ比べを実施。ただこちらでも「BALMUDA The Gohan」はハリや豊かなうまみがほぼ損なわれておらず、時間が経ってもおいしいことを実感しました。

↑左の「BALMUDA The Gohan」はおにぎりにしてもハリやうまみを実感! 右のパックご飯おにぎりはうまみがややぼんやりしていました

 

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