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2023/2/17 10:30

「Narwal Freo」は水拭きを極めたロボット掃除機だ! モップ洗濯、二度拭きもおまかせの満足感をレビュー

近年、ロボット掃除機が大きく進化している。中でもトレンドとして注目されているのが、掃除機がけしながら水拭きもしてくれる2Wayタイプの掃除機だ。筆者自身、数々の機種を使用してきて、「床掃除を丸ごとお任せできる時代になった」とありがたく思っていたところ、さらにスゴイ機能を持ったロボット掃除機があるという。それが今回ご紹介するNarwal社の「Narwal Freo(ナーワル フレオ)」だ。

 

実際に使ってみたところ、とにかく水拭き性能がスゴイ!「求めていたのはコレかもしれない」と思うほどの使いやすさと達成感を感じたので、今回は、そんな感動とともに数々の独自技術を詳しくレポートしていこう。

↑丸みを帯びたベースステーションにすっきり収まったNarwal Freo

 

数々の受賞歴を誇るNarwalが日本上陸

製品を紹介する前に、まずは本機を開発したNarwal社について紹介しよう。Narwalは2016年、若き創業者・張峻彬(チョウ・シュンビン)氏が中国で設立したロボット掃除機メーカー。まだ設立して間もないが、開発メンバーにはHUAWEI、マイクロソフト、DJI(ドローンメーカー)といった世界的な企業の出身者が名を連ねている。さらに、2020年には米TIME誌が選ぶ「2020年のベスト発明」にランキング入り。米「エジソン賞」では金メダルを獲得するなど、世界が注目する企業となっている。

 

同社は、ロボット掃除機におけるモップ自動洗浄機能を世界で初めて開発し、これをブラッシュアップし続けているのが特徴。初代モデルとなる「J1」は海外のクラウドファンディングでも高く評価され、発売から3〜4年で数十億元を売り上げた。現在では、ロボット掃除機の市場規模が年間100億元ある中国でトップ3に入ったほか、アメリカとカナダにも支社を立ち上げて販路を拡大し、世界で100万台の出荷実績を誇っている。

 

そんなNarwal社が、日本ならではのニーズに応えるというロボット掃除機を引っさげて、2022年11月に日本に上陸。その製品こそ、今回紹介する「Narwal Freo」というわけだ。

↑見た目はふつうのロボット掃除機だが、何が違うのか、さっそくレポート!

 

 

水拭きがとにかくパワフル!

先述のように、水拭き機能を搭載したロボット掃除機は今のトレンドでもあり、いまや珍しいものではない。しかし、このNarwal Freoは、水拭き機能が群を抜いて優秀なのだ。さっそく基本的な使い方とともに紹介しよう。

 

まず、初めに行うのが本体の充電、そしてベースステーション内にある「清水タンク」への水の補充だ。ここにたっぷり水を入れておけば、あとは自動でモップを濡らしてくれるので、何度も水を補充する手間がない。また操作は、Wi-Fiと連携したアプリのほか、ベースステーションのタッチパネルで操作できるので、掃除したいときにすぐに始められる(詳細は後述)。

↑ベースステーションを開くと、中に2つのタンクがある。右がキレイな水を入れる「清水タンク」、左がモップ洗浄時に出た汚水をためる「汚水タンク」

 

本体裏を見てみると、中央付近に掃除機の吸い込み口があり、本体のおよそ半分を占める面積に水拭き用の2つのモップが搭載されていた。掃除機がけと同時に、この2つのモップが力強く回転することで、床の汚れをしっかりこすり取ってくれるのだ。

↑三角形のモップが効率的に部屋の隅々まで届いてくれそう

 

新しい場所で初めて掃除をするときは、まず本体がサーっと家の中を動き回って探検し、マップを作ってくれる。わが家の場合、1階のリビングダイニングと廊下、洗面室までくまなくまわり、5分程度で帰ってきた。そこでアプリを見てみると、なんとも正確なマップが作成されていた。しかも適切な場所で部屋割りもされている!これは賢い……!

 

掃除モードはいくつかあるなかで、本製品が本領を発揮する「Freoモード」で掃除を開始。Freoモードは、ユーザーが設定した部屋の床材に応じて、最適な水拭きの湿度と床への圧力を調整しつつ、汚れ感知システムによって部屋の汚れの程度を判断し、汚れたエリアに対しては追加で水拭きをしてくれるモードだ。

 

ベースステーション内でモップを濡らし、さっそく出動。そしてマッピングの際に本人が決めたのか、廊下にまっすぐ進んでいき、モップブラシを回転し始めたのだが、この拭きっぷりがとにかくスゴイ! まるで人が両手にモップを持って、力を入れて回すかように拭き上げていってくれるのだ。その拭き跡を見れば、拭き残しがないことも一目瞭然!

↑モップが回転して水拭きした跡がしっかり残っている。ただし、びしょびしょになるわけでなく、すぐに乾く

 

 

汚れに応じて自動で二度拭きを行う姿に感動!

そして、Narwal Freoの唯一無二の能力を目の当たりにする瞬間が訪れる。掃除の途中で何度もベースステーションに戻ってはモップを洗い、再び汚れているところに戻って二度拭きしてくれたのだ。こちらは先述の汚れ感知システムによって、自己判断で追加の水拭きを行ってくれたわけだが、実際に見るとなんだか感動する。「一度掃除したから、もういいでしょ」というわけでもなく、汚れっぱなしのモップで拭き続けることもない。キレイになるまでもくもくと拭き掃除してくれるとは……。なんて誠実! なんて几帳面なの!

↑床にヨーグルトをこぼしてみたところ……

 

↑ここは一発でキレイに! しかも直後に、モップを洗いにベースステーションに戻ってくれた

 

初めてNarwal Freoで掃除した日は特に汚れがひどかったらしく、何度もモップを洗いに戻ったため、1回の掃除で清水タンクの水がなくなってしまった(笑)。ただし、2回目以降の掃除では、モップを洗いに戻る頻度は1回あるかどうかという程度。毎日使えばキレイな状態をキープできるのは間違いないと感じた。

↑床が汚れているときは文句も言わず、けなげに何度もモップ洗浄に戻ってくれる

 

おしりをねじって壁際の汚れも残さない徹底ぶり

Narwal Freoが廊下を掃除しているとき、他社モデルには見られない、おもしろい動きをしているのに気がついた。壁沿いを掃除する際、体を左右に揺らすような、おしりを振るような動きをしていたのだ。なるほど、これが独自技術「テールスイング」か! 壁際を掃除する際、おしりをねじりながら走行することで、壁際の拭き残しを極限まで抑えてくれるというわけだ。壁際なんて、人が掃除したって拭き残しが出やすい場所。これなら、Narwal Freoにお任せしたほうがキレイになるというものだ。

↑前のブラシでゴミをかいたら、おしりをねじってモップを壁際にくっつける独特の動き

 

ちなみに、わが家のリビングにはカーペットを敷いているが、7mm以下のカーペットだと、Narwal Freoは自動でモップをリフトアップして水拭きはせず、掃除機がけだけを行ってくれる。カーペットの有無は自動で認識してくれるので、わざわざ進入禁止エリアに設定したり、モップを取り外したりする必要もない。

↑水拭き終了後、最後にカーペットの掃除機がけだけを行うNarwal Freo。モップを自動でリフトアップしてくれるので、カーペットを濡らすこともない

 

 

洗剤投入・洗浄・乾燥がすべて自動でモップの清潔感が違う

ところで、掃除したあと、モップはどれだけ汚れているのだろう……? 気になってリビングをひと通り掃除したNarwal Freoをベースステーションに戻る前に捕獲。裏返してモップを見てみたところ、ギャー! 汚い! 逆に言えば、本当にしっかり拭き上げてくれたことがわかる。特に自分では手が届かない棚の下にも入り込んで掃除してくれていたので、かなりの汚れをキャッチしていたようだ。

↑目を背けたくなるほど……いや逆にまじまじと見て達成感を味わいたくなるほど黒く汚れている

 

実を言うと、Narwal Freoを使い始めてから今まで、モップがここまで汚れているのを知らなかった。というのも、Narwal Freoは掃除が終わってベースステーションに戻ると、自動でモップを洗浄し、乾燥までしてくれるので、モップを手洗いしたことも干したこともなく、モップが汚れている状態すら見る機会がなかったからだ。

 

しかも、モップ洗浄時には専用の洗剤(洗浄液)を使ってくれている点もありがたい。清水タンクの近くに専用洗剤をセットするだけで洗剤を自動で投入し、モップをキレイに洗濯してくれるのだ。おまけに洗浄後は自動でモップを乾燥させてくれるので、イヤなニオイを感じることは一切なし。手間を掛けずともモップがいつでも清潔であることが実感できるので、安心感が違う。

↑Nawal専用洗浄液。植物性のクレンジングファクターを採用し、多彩な床材に対応している

 

↑洗剤はあらかじめセットしておけば、モップ洗浄時に自動で投入してくれる

 

↑洗浄・乾燥が終わると、ここまでキレイになっていた

 

なお、モップ洗浄に使っているのは清水タンクの水なので、常にキレイな水で洗浄する。洗浄後の汚水は汚水タンクに溜まっていくのだが、溜まった黒い水を見ると、いかに床が汚れていたか、いかにキレイに掃除してくれたかを実感し、さらに達成感と爽快感を感じてしまう。

↑2回ほどの掃除で、ここまで汚れが溜まった。汚いが気持ちいい(笑)

 

 

運転音が静かで、その存在を忘れてしまうことも

こうして何日も繰り返し使っているうちに、気づいたことがある。音がうるさいと思ったことが一度もないのだ。ロボット掃除機によっては、音が大きく、テレビを見ているときやテレワークをしているときには、思わず運転を止めたくなる時もあるが、Narwal Freoの運転中はうるさいと感じたことがなく、むしろその存在を忘れてしまうほど。モップ洗浄中も乾燥中もほとんど音がしないため、ダイニングテーブルの近くに置いてくつろいでいるときも、洗浄と乾燥に気づかなかった。

↑テレワーク中やリモート会議中にもうるさいと思ったことは一度もない

 

タッチパネル搭載とアプリの充実で使い勝手も上々

また、Narwal Freoはベースステーション天面にタッチパネルを備えている点も希少。最近のロボット掃除機は逆にアプリ以外ではほとんど操作できないものも増えていて、本体の近くにいながら操作のためにスマホを取りにいかなければいけないこともある。その点、Narwal Freoなら、清水タンクに水を補充したあと、タッチパネルでそのまま運転を開始できるのがうれしい。

↑ベースステーションの天面についたタッチパネルで基本的な操作が可能

 

もちろん、アプリ自体も優秀だ。掃除中でも、今マップ上のどこを掃除しているか、どこまで掃除が終わったかが見えるので、外出先でも掃除の状況がわかる安心感は大きい。また、過去の掃除履歴も蓄積されるので、どこが掃除できなかったのかが一目瞭然。例えば先日、玄関を掃除していなかったので、なんでだろう……? と思って帰宅したら、玄関に置かれていた段ボールが原因だというのがわかって納得。掃除はお任せしつつも、状況が手に取るようにわかるのはありがたい。

↑アプリを使えば外出先からの操作やルーティン設定など、ライフスタイルにあわせた設定が可能。掃除する部屋の順番や掃除する部屋・しない部屋の設定もアプリから行えるのが便利だ

 

個人的に気に入っているのは、「Freoモード」で掃除した際、その履歴を結果だけでなく動画で報告してくれることだ。どのようなルートで掃除したか、どこで汚れを見つけたか、何度モップ洗浄に戻ったか、かわいいキャラクターが報告してくれる。これを見終わると、思わず「ありがとう」と言いたくなる。ほったらかしにできるのに、放っておけない存在なのだ(笑)。

↑主張の少ないデザインなので、インテリアにもなじみやすい

 

 

キレイ好きな水拭き派が大満足できるロボット掃除機

これまでさまざまなロボット掃除機を使ってきたが、これはまさにキレイ好きの水拭き派のためのロボット掃除機だと言っていいだろう。水拭きロボットの困りごと……例えば、掃除のたびに本体タンクに水を補充する手間、掃除が終わったらモップを洗って乾かす手間、水拭きしたはずなのに汚れが残っているガッカリ感……。Narwal Freoはこれらすべての困りごとを解消し、徹底した水拭きをしたうえで追加の水拭きまでを自己判断で行い、いつでもツルツル、ピカピカの床を実現してくれる。

 

特に、わが家は犬を飼っているので床の汚れが気になるのだが、これだけ水拭き機能が充実したNarwal Freoがあれば安心だ。また、小さいお子さんがいるご家庭でも、この徹底した拭きっぷりには満足できるに違いない。水拭きすれば床に落ちた花粉やホコリもキレイに取り除けるし、いいことづくめ。Narwal Freoは、水拭き派には間違いなくベストな選択と言えるだろう。

撮影/高原マサキ(TK.c)

 

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