家電
扇風機・サーキュレーター
2024/6/20 12:00

「快眠扇風機」は真実だった! バルミューダ「The GreenFan」の科学的メリットを睡眠インストラクターに聞く

提供:バルミューダ株式会社

2024年も猛暑になるそうですね。ここ最近、毎年言っている気がするんですが、気のせいでしょうか? エアコン動かすか~と思っても、最近は電気代が高騰していて、以前ほどリモコンのスイッチが気軽に押せない……そんなとき、扇風機で急場をしのぐ、あるいは扇風機で冷房効率を上げてみてはいかがでしょう。なかでもオススメはBALMUDA(バルミューダ)の「The GreenFan」(ザ・グリーンファン※)。発売から14年、シリーズ累計80万台以上売れ続けている人気のモデルです。

※以下GreenFanと表記します

↑本体サイズはW330×H871×D320mm(通常サイズ)/ H497mm(ショートサイズ)、質量は約4.1kg、消費電力は1.5W~20W。カラーはホワイト×ブラック(写真)、 ホワイト×グレー、ダークグレー×ブラック、ホワイト × シャンパンゴールド(限定カラー)の4種類を用意

 

幸せすら感じる静かでやわらかな風

GreenFanは、何といっても風が気持ちいいんです。この風は独自の二重構造の羽根が速度の違う風を送り出すことで実現しているのだとか。

↑独自の二重構造の羽根を採用。同時に速度の違う風を送り出すことで、通常の約4倍に拡がる風を生み出します。また、風は約15m先まで拡がり部屋中の空気を循環させるため、エアコンとの併用で部屋の温度のムラを均一化してくれます

 

また、GreenFanは高効率のDCブラシレスモーターを採用していて、消費電力を抑えながら圧倒的な静音性を実現しています。風量1の音量は10dBで、なんと蝶2羽の羽ばたきと同じくらいとのこと。確かに、運転音はごく近くに寄らないとわからないレベルです。

 

「どこでもターン」が衝撃的に使いやすい

あとは、手動で首振り範囲がカスタマイズできる「どこでもターン」が衝撃的に使いやすいです。首振り角度は最小30°、最大150°までの範囲で自由に設定可能。ずっと同じ場所に風が当たるのはうっとおしい、でもほしいタイミングで来てくれないか……そんなときにぴったりでした。

↑「どこでもターン」の設定は超カンタン。ヘッドをつかんで首振りを開始したい位置まで回転させて止め、「ピピッ」という音が聞こえたら、今度は首振りを止めたい位置までヘッドを回転し、「ピピッ」と音が鳴るのを待てばOK。音が鳴った範囲のみを首振りして送風します

 

首振りすることで、偏りがちなエアコンの冷気をうまく循環させてくれるのもうれしいですし、部屋干しの洗濯物を乾かすのにもちょうどいい

 

さらに、衝撃的だったのが電気代の安さ。風量1だと消費電力は1.5Wで、1シーズンの電気代はわずか33円、風量3でも112円です(※)。

※1日8時間、90日使用した場合。電気料金は1kWhあたり31円で計算

 

GreenFanで夜もよく眠れた気がするのはなぜ? 眠りの専門家に聞いてみた

それともうひとつ、ここまで気持ちよくて静かだと、風を浴びているうちに気持ちよくて眠ってしまいそうになるんです。最近は夜もだんだん暑くなってきたけれど、なんだかGreenFanをつけて就寝すると夜もよく眠れた気がする……いったいなぜなんだ? 何か秘密がありそうですが、私ひとりで考えると、「気持ちよかったので、よく眠れました」という小学生みたいな結論になる……。そうだ、ここは眠りの専門家を訪ねて、科学的な見地から意見をうかがってみよう!

↑ついつい眠ってしまいそうになる心地よさ

 

というわけで、以下では睡眠改善インストラクターの益田桃花(ますだ ももか)さんにお話しをうかがいました。なお、益田さんにはGreenFanの特徴を把握してもらい、正確に事実を語ってもらうため、事前にGreenFanを送って機能を確認してもらっています。

【教えてくれた人】

益田桃花さん

株式会社nemuli

睡眠改善インストラクター / 睡眠環境・寝具指導士(R)

大学時代から睡眠についての研究に従事し、一般社団法人日本睡眠改善協議会(JOBS)主催の睡眠資格である「睡眠改善インストラクター」の資格を取得。株式会社nemuliでは「身長別に製造するパーソナルマットレス」などの自社商品の監修や、様々な企業とのコラボレーションにおける企画、監修を行っている。

 

手足の血管を収縮させることなく自然な放熱をサポート

――益田さん、よろしくお願いします! さっそくなんですが、GreenFanを使ってると、本当によく眠れる気がするんですけど、どうしてでしょうか?

 

益田 それは、人間の睡眠のメカニズムをサポートするからだと考えられます。まずは、睡眠のメカニズムから説明しますね。実は、人が眠るときは、深部体温が自然に下がっていくことで眠くなるんです。深部体温とは、身体の本当に深いところの温度で、脳や内臓などの温度ですね。この深部体温がうまく下がらないと、なかなか寝付けなかったり、途中で目が覚めてしまったりするんです。

↑人間の深部体温の分布イメージ。身体の中心部にいくほど体温が高くなっています

 

――なるほど、眠くなるから体温が下がるんじゃなく、深部体温が下がるから眠くなる、と。

 

益田 たとえば、映画などで雪山で眠くなって「寝るな!」と言うシーンがあるじゃないですか。あれは深部体温が下がって眠くなっているからですね。ちなみに、深部体温は主に脳の視床下部にあるマスタークロック(体内時計)によってコントロールされていて、自分の意思で意図的に下げるのが難しい。じゃあどうやって深部体温を下げるのかといえば、手足の末端部分の血管が拡張して、そこから放熱を行う。その放熱がうまくいくと深部体温が緩やかに下がっていって、よく眠れるというメカニズムがあるんですね。

↑睡眠時の放熱イメージ。手足の血管が拡張し、そこから放熱するしくみ

 

――単に手足を冷やすだけじゃダメなんですかね? たとえば、氷水に手足を突っ込むとか。

 

益田 もちろんダメです。どうしてダメかというと、急に冷やしてしまうと血管が収縮してしまうから。一時的には手足が冷えるのですが、熱の出口がなくなって、その後の深部体温の放熱が妨げられます。結果的に深部体温は下がらない=睡眠の質が下がる、ということになりますね。エアコンの冷房も同じで、エアコンの風が直接身体に当たると、血管が収縮して放熱の妨げになることも。その点、GreenFanの面で広がる風は手足を冷やしすぎず、血管を収縮させることなく自然な放熱をサポートすると考えられます。

 

風がやさしく静音性が高いので、睡眠を妨げる刺激になりにくい

――なるほど、ただ冷やせばいいだけではなく、「自然な放熱」というのがポイントなんですね。

 

益田 それともうひとつ。質の良い睡眠にとって重要なのが「できるだけ刺激がない」ということ。五感の刺激を全て取り除いた状態がベストで、光や音がなく、イヤなニオイや感触もないという状態ですね。たとえば、睡眠中に大きな音を鳴らした途端、脳波がボン! と上がって覚醒状態になってしまう。脳が危険だと判断して「起きた方がいいんじゃないか?」 と警戒するわけですね。刺激があることで睡眠段階が浅くなることもわかっています。

 

同様に、寝ているときのエアコン直撃も常に刺激が身体に入力され続けている状態。音がうるさい扇風機などもそれ自体が刺激になり、目覚ましになってしまいます。一方、GreenFanは風がやさしく静音性が高いので、触覚と聴覚に対して刺激になりづらい。その点でも睡眠の妨げになりづらいと考えられます

 

首振り機能「どこでもターン」が睡眠の質に貢献していた!

――あと、GreenFanには「どこでもターン」という機能があって、首振りの範囲がカスタマイズできます。私が寝るときはいつも首振りで使っていたんですが、これが睡眠の質に関係することはありますか?

 

益田 部屋の形やベッドの幅は人それぞれですので、自分の当てたいところに風を届けられるのがいいですね。また、風が一部だけに当たってほかの部分からの放熱は進んでいない……という状況は避けたいところ。その点、GreenFanはベッドサイドに置いて足先から頭までを首振り範囲に設定すれば、ムダなく身体の放熱を促すことできます。手足ほどではないですが、顔からもわずかに放熱していますので、首振り機能で風が顔まで当たるよう設定するのも有効ですね。

――身体全体からまんべんなく放熱させたほうがいい、ということですね。あとは、GreenFanが空気を循環させるという点ではいかがでしょうか?

 

益田 エアコンの冷房と併用した場合、室温の偏りを抑えて均一にしてくれるのがいいですね。また、空気が循環していないと、自分の周りの空気の二酸化炭素濃度が上がるんですが、これによって血中酸素濃度が低下して睡眠の質が下がります。睡眠中は起きている状態よりも脳に酸素が行き渡っていない状態なので、血中酸素濃度が低下すると、脳の疲労回復がうまくいかず逆に疲労がたまってしまう。その点、二酸化炭素を拡散して新鮮な酸素を循環させるために、風が拡がるGreenFanを使うのは効果的だと思います。

――それは重要な部分なので、今回知ることができて良かったです。ちなみに、扇風機とは関係のない部分で、睡眠の質を上げる方法はありますか?

 

益田 眠りたい時間の2時間前に39℃くらいのぬるめのお湯に10~15分浸かるのがオススメですね。いったん深部体温は上がりかけるんですが、体内時計としては下げたい時間帯なので、頑張って身体が深部体温を下げようとする。すると、体温が急降下してスッと入眠できますよ。あとは、朝起きたら日光を浴びるのがいいですね。体内時計がリセットされて睡眠・覚醒リズムが整うので、質のよい睡眠がとりやすくなります。

 

――わかりました。本日はありがとうございました!

 

GreenFanがあるとよく眠れる理由まとめ

いやあ、今回はためになりました。やっぱりGreenFanがあるとよく眠れる気がしたのは、間違いじゃなかったんですね! ポイントをまとめると以下の通りです。

【深部体温が下がるのをサポート】

●人が眠るとき、深部体温(体の内側の温度)が下がることで眠くなる。

●眠る時間になると手足の血管が拡張し、放熱されることで深部体温が下がる。ただし、冷やしすぎると血管が収縮して放熱の妨げに。

●GreenFanの風は面で広がるやさしい風で、手足からのほどよい放熱をサポート。

 

【睡眠の質を下げる刺激が少ない】

●睡眠にはできるだけ刺激の少ない環境が良い。光、音、ニオイ、感触の刺激を減らすことが重要。

●直接身体に当たるエアコンの風やうるさい扇風機の音は刺激になる可能性も。

●GreenFanはやさしい風と抜群の静音性で、睡眠を妨げる刺激になりづらい。

 

【部屋の空気を循環させる】

●空気を循環させると、部屋の室温が均一になる。

●眠っている間、空気が循環していないと自分の周りの空気の二酸化炭素の濃度が増え、血中酸素濃度が下がると、睡眠の質が下がる。すると脳の疲労回復が進まない。

●風が拡がるGreenFanは部屋の空気を効率よく循環させ、睡眠の質の向上に貢献。

 

うーん、素晴らしい! 睡眠のプロに睡眠のメカニズムを踏まえて解説してもらったことにより、GreenFanを使うことで睡眠の質の向上が期待できる、というのがロジカルに理解できました。睡眠の質が変わるということは、まちがいなく人生の質まで変わるということ。特にこの夏は熱帯夜が増えそうですから、万全の対策をして充実した夏を過ごしたいですね。というわけで、ぜひみなさんも「快眠扇風機」ことバルミューダの「The GreenFan」に注目してみてください!

写真/高原マサキ(TK.c) イラスト/小柳英隆