ライフスタイル
2018/3/6 20:30

スニーカー通勤は定着するか? 官民連携プロジェクト「FUN+WALK」スタイルに熱視線!

スポーツ庁が打ち出し、この春から本格始動した官民連携プロジェクト「FUN+WALK PROJECT」をご存じでしょうか。これは「歩くことをもっと楽しく」を柱に、ビジネスパーソンのスポーツ参加を促し、健康増進を図るプロジェクトです。通勤に適したスニーカーや伸縮性の高いスーツなど、ビジネスパーソンに向けて“歩きやすいファッション”の提案も積極的に行っています。
 
GetNavi webでは、「このプロジェクトが“クールビズ”に続く一大ムーブメントになるのでは?」ともっか注目中! 現状ではスニーカーを履いての通勤にまだ少し抵抗がある方が多いようですが、クールビズで夏の軽装が定着したように、このプロジェクトが浸透すればスニーカーで会社の行き帰りに一駅分歩くのが当たり前になるかもしれません。
 
今回は、3月1日に東銀座の時事通信ホールで行われた「FUN+WALK PROJECT」キックオフイベントを取材してきました。「FUN+WALK スタイル」のコーディネイトや協賛各社の取り組みの紹介、ウォーキングサポートアプリ「FUN+WALKアプリ」のお披露目が行われました。
 

歩きやすいのにフォーマルなコーデは必見!

まずは、ソウルオリンピック100メートル背泳ぎ金メダリストで現在スポーツ庁長官の鈴木大地さんが登壇し、「FUN+WALK PROJECT」の狙いを説明しました。
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「国民ひとりひとりが楽しみながらスポーツを実施することで、健康寿命と平均寿命をなるべく近づけていく。スポーツを通じ、健康増進を目指して取り組んでいきたいと思います」(鈴木長官)
 
このあと、実際に4人のモデルが「FUN+WALK スタイル」に身を包んで登場。鈴木長官は、「軽やかに通勤することで歩きたいなという気分になりますし、歩いて通勤することで気分も乗ってきて仕事の効率も上がると思います」とPR。確かに堅苦しいスーツよりは、アクティブに仕事に取り組めそうです。
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クッション性のある革靴に、肩にかけて両手が空くビジネストート、動いてもシワになりにくいスーツを組み合わせた「フォーマルスタイル」は、ビジネスシーンでも違和感のない出で立ち。女性ならヒールの低い靴も注目でしょう。
 
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また、スニーカーとそれに合うチノパンや細身のパンツ、リュックを採り入れた「カジュアルコーデ」はスポーティ。行動力のある“デキる人”といった印象です。
 

協賛各社の代表も「FUN+WALK スタイル」で登場!

今回は協賛各社の代表も軽やかな「FUN+WALK スタイル」で、それぞれの取り組み事例を紹介していました。
 
【アサヒ飲料】
アサヒ飲料代表取締役社長の岸上克彦さんは、オーソドックスなスーツにウォーキングシューズを合わせた姿で登壇。ウォーキングシューズといっても見た目はレザーでビジネスの場にも適しています。
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「社員が健康になるため、一駅手前から歩く通勤やスニーカー通勤・勤務などの“健康チャレンジ!”を行っています。本社周辺の吾妻橋のクリーンナッププラスウォークも実施します」(岸上さん)
 
【アシックスジャパン】
アシックスジャパン代表取締役社長の小林淳二さんは、ジャケットに日本の職人が手作りしているという、「オニツカタイガー」ブランドの渋い色味のスニーカーを合わせたカジュアルなスタイル。ニット素材を使用したランニングシューズや、レザーながらスニーカーの機能も持つビジネスシューズなど、同社自慢のシューズを履いた社員も登壇しました。
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「スポーツ休暇の推奨や、スポーツ教室のようなイベントを社内で展開しています。もちろんスニーカー通勤も当たり前で、大半の社員がスポーツ機能を取り入れた歩きやすいシューズで通勤・勤務しています」(小林さん)
 
【髙島屋】
髙島屋常務執行役員の岡部恒明さんは、東レの繊維を使用し吸汗性・速乾性が高いイージーケアのスーツに、白いスニーカーを合わせたトータルコーディネイト。スニーカーは上部のダイヤルを回してフィット感を調整する「ダイヤル式」で、ひも式よりも脱ぎ履きが簡単だと語ります。
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「高島屋全国17店舗で歩きやすい通勤スタイルをご提案していきます。また、楽しんで歩いてショッピングしていただこうと、新宿高島屋周辺のペデストリアンデッキにウォーキングコースを設置しました」(岡部さん)
 
【ドコモ・ヘルスケア】
普段からカジュアルで歩きやすい服装で出社しているというドコモ・ヘルスケア代表取締役社長の和泉正幸さん。ファッションのポイントは手首につけた自社製品の「ムーヴバンド」。手首につけるだけで毎日の歩数などの活動量や睡眠状態がわかるウェアラブル活動量計です。
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「社員と社長である私が歩数を競うなど、歩くことを楽しく日常生活のなかに溶け込ませる取り組みを行っています。そのためにはまず私が歩かなくてはいけないんですけど(笑)。SNSで昨日どれだけ歩いたかを社員向けにつぶやいたりもしています」(和泉さん)
 
各社のトップが「FUN+WALK スタイル」を積極的に採用することで、このムーブメントは大きくなっていきそうです。
 

「ポケモンGO」のような大ブームの可能性を秘めたウォーキングサポートアプリ

ファッション以外のもうひとつの目玉が、3月1日、キックオフイベントと同日に配信が始まった「FUN+WALKアプリ」。通勤・退社時にウォーキングにチャレンジしたいという人にはぴったりのアプリです。

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↑こちらが「FUN+WALKアプリ」。大きくわけて、歩く・もらう・知るの3機能を搭載

 
これは歩いた時間帯や歩数を記録してくれるアプリで(Androidの場合「Google Fit」と連携が必要)、群馬県のぐんまちゃん、高知県須崎市のしんじょう君、埼玉県深谷市のふっかちゃんなど27のご当地キャラが歩数に応じて、赤ちゃん姿からいろいろな姿に変身していきます。
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↑イベントには、ふっかちゃん、しんじょう君、ぐんまちゃんが応援にかけつけました

 
変身したキャラは「キャラ図鑑」に登録されるので、ぜひコンプリートを狙いたいところ。実際に兵庫県尼崎市のゆるキャラ「ちっちゃいおっさん」をおともに近所を歩いてみましたが、いつ変身するのか、どんな姿になるのか、楽しみにしながら歩けました。「ポケモンGO」のようなバトルやゲーム性はないので、熱中度は低いですが、その分気楽にウォーキングのサポートとして活用できます。
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↑キャラ図鑑。27種類のなかから選んだご当地キャラが、歩数に応じてキャラが変身していくというシンプルな形式ですが、それゆえに手軽に楽しめます

 
また、歩数と連動してポイントがたまるのも見逃せない要素! 1日のうちに1000歩ごとに1ポイントがたまり、1日の目標歩数である8000歩(8ポイント)で、ロディアのメモ帳引き替えクーポン(新宿高島屋で先着100名)、福井県のアンテナショップ「ふくい南青山291」のコーヒー無料券、ムーンスターオンラインショップの10%オフクーポンなどと交換できます。
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↑協賛企業のお得なクーポンが一律8ポイント(8000歩)で交換可能。ポイントは月末でリセットされるので、コンスタントに歩くのがオススメ

 
ほかにも、歩くことに関してのさまざまなコラムが読める「知る」機能も搭載されています。「ヴィレッジヴァンガード下北沢店が選ぶ『“ぼっち歩き”でも寂しくない10曲』」「冬の美しい絶景を楽しむウォーキングコース5選」など、面白そうな記事が並んでいました。
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↑歩く楽しさや効果を伝えるコンテンツを用意。プロジェクトに賛同している企業・団体の実際の取組も掲載されます

 
3月5日(月)~18日(日)はプロジェクトの強化週間「FUN+WALK WEEK」です。この期間中に「FUN+WALKアプリ」のユーザー総歩数が日本南北縦断に当たる2890kmに達すると、なんと、おともとして「島耕作」が配信されるキャンペーンを実施中! 歩数に応じて島耕作も変身するとか!? ぜひアプリをDLして、「楽しく歩く」を実践してみてはいかがでしょうか?