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2018/5/8 19:30

富士山より高い山に13の天文台! ハワイが天文研究の聖地のわけ

日本の天文研究において、重要な役割を担っているのが、単一鏡として世界一の大きさを誇る、口径8.2メートルの「すばる望遠鏡」。このすばる望遠鏡が設置されているのが、ハワイということはあまり知られていないかもしれません。

 

そんなすばる望遠鏡の観測用焦点「カセグレン焦点」に取り付けられる「メトロロジカメラ」が2018年4月、開発地の台湾からハワイに到着。動作試験が行われたのち、本格的な天文研究に利用されていくのですが、そもそもなぜ日本の天文研究がハワイで行われているのでしょうか?

 

天文研究の条件が揃う理想の場所

© 国立天文台

 

すばる望遠鏡が設置されているのは、ハワイ島マウナケア山の山頂です。マウナケアは標高4205メートルと、ハワイの最高峰。海のイメージが強いハワイですが、山頂には雪が積もるような、富士山よりも高い山がそびえ立っているのです。

 

太平洋の真んなかという場所で、これだけの高い標高があるうえ、晴天率がとても高く、空気が乾燥しており、風位が安定しているそう。そんな天体観測に最適な条件がすべて揃った場所が、このマウナケア山頂なのだとか。さらに人口が少なく豊かな自然があふれるハワイ島では、夜になると周囲は闇に包まれるように真っ暗になります。大都会のような“光汚染”がなく、その点でも天文研究に適しているのです。

 

そのため、マウナケア山頂には、日本のほか、アメリカ、カナダ、イギリスなど世界11か国、13の天文台が集まっており、まさに天文研究の聖地と呼べる場所なんです。このエリアはハワイ大学によって管理され、各国の研究機関に土地が貸し出されています。

 

ちなみに、すばる望遠鏡が設置された場所から、車で約2時間のマウナケアの山麓には、事務室、研究室、さらに観測装置を調整する実験室などがある国立天文台ハワイ観測所の本部も設置されています。

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