3.停電対策
停電時、暗闇で視界を確保するために必要なライト。懐中電灯だけでなく、ヘッドライトや保安灯といった、持たなくても手元・足元が照らせるタイプも用意しておくと便利です。
【保安灯】
電球色の足元灯が停電時は非常灯に!
パナソニック
明るさセンサ付ハンディホーム
保安灯 WTF4088W
実売価格5292円
普段は周囲が暗くなると電球色で点灯する足元灯ですが、停電時になると見やすい白色で自動点灯する照明器具。コンセントから取り外すと20時間以上使用できる携帯電灯にもなります。
【和田さんコメント】
充電池なので停電中も点灯し、足元を照らして安全に移動ができます。下で紹介する感震ブレーカーを設置する際、保安灯も合わせて購入しておきましょう。
【ヘッドライト】
両手で作業するときにも使える!
ジェントス
LEDヘッドライト オーヴァ VA-01D
実売価格2679円
楕円形のビームで照射距離最大55mと広い範囲を照らせるヘッドライト。耐塵・1m防水・1m落下耐久仕様と頑強なので、非常時も安心。暗い場所で手元を照らすのに適した暖色サブLEDも搭載しています。
【和田さんコメント】
移動時に視界を照らしたり、作業時の手元を照らしたりできるので、1人ひとつあると良いでしょう。両手が空くようになり、調理中や食事中も役立ちます。
4.火災対策
火災は自分だけでなく、近隣住民にも被害が及ぶこともあります。火災を未然に防ぐ感震ブレーカー、万一火が出ても手軽に消火できるスプレータイプの消火器で対策しましょう。
【感震ブレーカー】
電源を遮断して通電火災を防止!
リンテック21
感震ブレーカー アダプター
YAMORI GV-SB1
実売価格2770円
様々な自治体で採用されている、「感震ブレーカー等性能評価ガイドライン」標準試験合格品。漏電ブレーカーに設置し、震度5強以上の揺れを感知するとブレーカーを遮断します。
【和田さんコメント】
設置工事がいらず、賃貸住宅も含めてすぐに使用可能です。自動的にブレーカーが落ち、再通電による火災を未然に防ぎます。上の保安灯とセットで揃えましょう。
【スプレータイプ消火器】
お酢を使った優しい家庭用消火器
モリタ宮田工業
住宅用強化液(中性)消火器
キッチンアイ
実売価格各6920円
お酢をベースにした食品添加物成分で作られた強化液(中性)消火器。粉が飛び散る粉末消火器と異なり、後片付けは薬剤をさっと拭き取るだけ。インテリア感覚で設置できます。
【和田さんコメント】
一般的な消火器は広範囲に広がるわりに、意外と消火が遅いのですが、これはどんな火の元にもほぼ使えてすばやく消火できます。コンパクトでカラバリが豊富なのも◎。
<こちらもチェック!>
家具や小物の転倒を防ぐ!安心耐震グッズ
家具と天井の間に挟むH型のつっぱり棒では大地震には対応できません。もっと頼りになる耐震グッズで、自宅での安全対策を強化しましょう。
壁と家具の間に貼るだけ! 震度7相当の地震にも対応
サンワサプライ
耐震ストッパー(2個入り) QL-78
3218円
特殊素材ポリウレタンフォームが振動を吸収し、家具などの転倒を防止するストッパー。家具と壁に貼るだけなので、ネジ用の穴を開ける手間もいりません。震度7対応。
転倒や落下で壊れやすい家電・PCをガード!
サンワサプライ
透明両面粘着ゴム(中) QL-75CL
1058円
テレビやPCの底に貼り付けて、転倒を防止する耐震マット。粘着性の高いスチレン系エラストマー素材で震度7にも対応。水洗いすれば何度でも使えて経済的にもお得です。
<編集部員・保谷が在宅避難を体験>
ライフラインを止めてみた。
何も備蓄を行っていなかった編集担当・保谷が、「準備不足で被災したらどうなるか」を体験。一晩ライフラインを止めて過ごしてみました。
PM 6:30「携帯トイレの準備が少ないと水を飲むことが不安になる」
ライフラインを止めたのは日が落ちてから就寝時まで。短時間ではありますが、携帯トイレがひとつしかなく、水分補給をしにくかったです。
PM 7:00「温かい食事が摂れるだけで少し心が落ち着いた」
カセットコンロで湯を沸かし、温めたご飯を食べて少しほっとできました。ヘッドライトがあればもっと楽に準備ができたはず。
PM 9:00「ライトを使わずに歩くと思わぬケガをしてしまうことも」
明かりはスマホのLEDライトを使用していました。充電切れが不安でつけずに移動していたら、テーブルに足をぶつけてしまいました。
PM 11:00「暑さ・寒さ対策を怠ると無駄に体力を消耗してしまう」
9月頭だったので冷房なしで寝るのはまだ暑く、体力を消耗しました。脱水症状になりそうだったので仕方なく水分を多めに補給しました。
→まとめ「最低限必要なのは食料よりも、水・携帯トイレ・非常用ライト」
短時間だったので食料は家にあるものである程度まかなえました。しかし、ケガや体力の消耗を防ぎ、非常時も心の余裕を保つためには、この3つを絶対に揃えておくべきだと感じました。
文/柚木安津、保谷恵那(ゲットナビ) 撮影/我妻慶一 イラスト/勝間田しげる