現在、愛煙家の間ではとかく加熱式たばこが話題になっており、スゴい勢いで普及しています。しかし、いくら煙やにおいが少ないと言っても加熱式たばこもたばこ製品のひとつ。喫煙所以外での使用はマナー違反になります。
そんななか、火も使わず煙もにおいもでないため、ほぼ場所を問わず使用できる「かぎたばこ」というものがあることをご存じでしょうか。
そのかぎたばこを日本人向けにアレンジした製品がコレ「ZERO STYLE SNUS(ゼロスタイル・スヌース)」です。
このSNUSを始めとした「かぎたばこ」といわれる製品は、日本ではあまり馴染みがないですが、スウェーデンなど北欧では大変ポピュラーなアイテムとのこと。
日本では、日本たばこ(JT)が2013年8月から「レギュラー」と「アップルミント(旧称ミント)」の2種類を発売しており、2018年10月には「バニラ」と「クールミント」という2つのフレーバーが加わりました。現在は、全国の一部たばこ取扱店で購入が可能となっています。
もちろん、財務省の認可を得たれっきとしたたばこ製品なので合法。ちゃんと、ニコチンなどのたばこ成分が含まれており、20歳未満の人は購入も使用も不可です。
SNUSはどうやって味わうの?
かぎたばこというぐらいなので、鼻から吸って愉しむものかと思うかも知れませんが、SNUSはたばこ葉を紅茶のティーバッグのようなもので包んだ「ポーション」と呼ばれる袋をほおと歯茎の間にはさんで使用するのが特徴です。
ユーザー的には、火も熱も使わないため、煙やにおいが発生しないことが最大のメリットとなっています。ポーション1個で15分から30分使用可能で、前述のとおり、現在は4種類のフレーバーをラインナップしています
フレーバーは4種類をラインナップ
SNUSの4種類のフレーバーをもう少し詳しく解説しておきます。メンソールの有無で2つに大別できて、メンソールの入っていないレギュラータイプがバニラとレギュラー、メンソールタイプがアップルミントとクールミントといった具合です。
また、たばこ成分の強さは、パッケージ表面に記載されている「インジケーター」の量によって知ることができます。インジケーターが少ないほど軽く、多いほど重厚な味わいとなっています。
アップルミントは、フルーティーなミントの清涼感が特徴。
クールミントは、より清涼感と爽快感を増したメンソールフレーバー。
バニラは、メンソールなしのレギュラータイプ。バニラの甘い香りが特徴。
レギュラーは、最も標準的でクセのない味わいが特徴的。
実際にSNUSを試してみます!
では、SNUSを試してみたいと思います。もちろん筆者もSNUSは初体験。どうやら、ポーションを口の中に入れると言っても、歯茎と上唇の内側に挟んで、じんわりと味わうのが一般的とのこと。
まずは、アップルミントを試してみます。口に含んだだけでは、なんとなく香りはするものの味がしてこないので、少し舌の上に乗せて唾液に浸してみたところ、来ました来ました! 最初はアップルミントの甘さがじんわりと、そしてその直後に訪れるたばこ成分の味わい。ズバリ言って「濃い!」の一言。もっとこう、ガムのような味わいを想像していましたが、割とストレートにたばこの味。もちろんフレーバーも強めなので、香るには香るのですが、たばこ味が強烈といった印象。
次に、クールミントを試しましたが、たばこ味の濃さはアップルミントと同様で、フレーバーの刺激が強化された感じです。インジケーターはクールミントのほうが上位なので、たばこ成分は多いはずなのですが、SNUS初心者の筆者は、どちらも濃く感じました。
次にレギュラータイプの2銘柄。レギュラーはさすがに濃さを感じます。たばこ味がストレートに来る、といった印象です。一方で、バニラの方はフレーバーが控えめで、ほかの3種類ほどたばこ味の濃さも感じませんでした。もしかしたら、ここまでの3銘柄を試すうちに「慣れ」が生じたのかも知れません。
恐らく、普段からたばこを吸っている人でも、SNUSの使用には慣れが必要かと思います。ただ、肝心のたばこ感というのはどれもしっかりとあったので、味やスタイルに慣れてしまえば、ある程度、従来のたばこを代替できるのではないでしょうか。
どういうシチュエーションで使う?
ご覧頂いたとおり、SNUSは口の中に入れてたばこ成分を経口摂取するというもの。煙や灰はもちろんのこと、においも生じないので喫煙所以外でも愉しめることが最大のメリットです。
例えば、オフィスが入居しているビルの喫煙所が廃止になってしまって吸えるところまで遠くなってしまったという人などは、喫煙所まで行かずとも、SNUSならその場で愉しむことができてしまいます。
移動が完了したり、会議が終了したりするなどして、晴れて自由の身になったら喫煙所でゆっくり一服し、それまでの繋ぎとしてSNUSで凌ぐというのが王道パターンではないでしょうか。また、居酒屋など喫煙可能な場所でも吸わない人への気遣いとして、たばこは吸わずにSUNSで済ませるという使い方も有効です。
紙巻たばこや加熱式たばこからSNUSへの完全移行についてを考えると、それらと同等の味わいや満足感が得られるかは個人差があると思います。ただ、どこでも愉しめるというメリットはとても大きく、まずは1度試して筆者が感じた「濃さ」を味わってから自分なりの使い方を判断してみてほしいです。
なおSNUSは、今のところコンビニや自販機では購入しにくく、入手性にやや難があります。手持ちのSNUSがなくなったり、どこかへパッケージごと忘れてきたりした際には少々困るかも知れません。
とりあえず試すためにも最寄りの販売店を知っておく必要がありますが、SNUSの販売店を調べる際は、JTの取扱店MAPがおすすめです。