土日の行事参加に度重なる会議。ここまでやるか!地域行事
さて、肝心の地域行事ですが、体育祭や文化祭などの大きなイベントだけじゃありません。玉ねぎやさつまいもの苗植えに収穫、通学路の花の栽培、公園や学校周辺のクリーン活動などなど、「え、これもPTAがやるんですか!?」っていうものがいっぱい。聞いてないよ~!
なかでもしんどかったのが、炎天下でのさつまいもの水やり&草むしり。
なんでも、毎年小学校で希望者を募り、地域の方の畑をお借りしてさつまいもを育てているそうで、その苗植え&収穫も欠かせないPTA活動のひとつなんだとか。
ただ、子どもたちがやるのは、苗植えと収穫体験だけ。もちろん、畑仕事はなかなか体験できない貴重な機会です。でもさ、大事なのって、植えた後の水やりとか、草むしりとか、育てていく過程でしょ?
じゃ誰がやるんだっていうと、お察しの通り、私たち本部役員+地域ボランティアさんでございます。さつまいもは、苗植えした後一週間が勝負。しっかり水やりしないと、根付きません。だから、苗植え後の一週間は、毎日畑に行って水やりですよ。
あと、土壌が良い証拠なんだけど、雑草が生えまくる! それを親の仇のようにむしりまくるのも、私たちの仕事です。
余談ですが、我が家は畑をレンタルして野菜を育てているから、玉ねぎもさつまいもも、植える時期から収穫時期までほぼ一緒。この春と秋は、畑仕事ばっかりしてたな。収穫物も倍の量……。いや、贅沢な話なんだけども……。
そして、行事が多いということは、それに向けた会議も多いということで、PTAからも毎回数名が出席しています。
その会議案内が結構ツボで。封筒一面に筆で「PTA会長 ○○○○様」。しかも達筆。まるで果たし状と見間違うような案内が届きます。やはり、少しでもPTAに仕事を負担してもらえないかって、毎度挑まれているのだろうか……。
個性は強めだけど、みんな子どもたちと地域のために無償で働く人々
個性が強いのは、重鎮だけではありません。
重鎮や校長先生の前ではニコニコ優しそうなのに、一転PTAに対しては般若のような顔で「今年のPTAさんは、しっかり仕事してるの? 自分たちの子どものことでしょ!」と言われないクレームをぶつけてくるおばちゃん。前年度から引き継いでいることをそのまま進めたら、「そんなこと、言ってない」と強引に主張をひっくり返してきたおじちゃん。
ここでようやく、最初のA会議での顔合わせがいかに重要だったかを知りました。
PTA本部役員と地域ボランティアさんは、腹を割って話せるほど距離を縮めていく必要があるんですね。理不尽なことをいろいろ言われたりするけど、最初から反発しちゃダメで。相手の人となりがある程度わかっていると、不必要な衝突も避けられる。
嗚呼、PTA活動にコミュ力って大事だな!
そんなこんなで、いろんな人がいる地域の人々ですが、会社とも学校ともママ友とも違う、独特の社会に戸惑いつつも、なかなか面白いもんです。ここにきてようやく、重鎮をはじめ個性豊かな面々と私たちPTAは、良好な関係が築けてきました(と思っている)。
いろんな地域行事で、丸一日地域の人と一緒に過ごしてみると、意地悪だなーと思ってた人が、じつは言葉はキツイけど責任感がものすごく強い人だったり、普段冷静沈着に物事を進めてる人が、競技でハッスル!してたり、新たな発見もあり。
子どもたちがいろいろな行事を体験できるのは、この人たちの頑張りがあるから。そう改めて思うと、頭が上がりません。でも! それらの手伝いをすべて本部役員の仕事の一環にしてしまうのは、どうかと思います。結構、土日が地域行事手伝いで潰れてますから……(涙)。
さて、学校&地域の行事を次々とこなしていくうちに、気づけば来年度の本部役員さんを決めていかねばならない時期になりました。より立候補者を増やすため、PTA活動のスリム化をどんどん進めているのですが…その動きを妨げる存在が。
さあ、獅子身中の虫は誰だ!
イラスト/環えり