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2015/9/2 12:28

本日よりサービス開始! 動画配信サービス「Netflix」は何が違う?

 

本日9月2日より、米国発の定額制動画配信(SVOD)サービス「Netflix」が日本国内でのサービスを開始します。国内では既にHuluやdTV、アクトビラ、U-NEXTなど数多くの動画配信サービスが展開されていますが、Netflixはこれらのサービスとどのように違うのでしょうか? “黒船襲来”、“動画配信の本命”とも評されるNetflixについてまとめてみました。

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■米国で高い人気の動画配信サービスNetflixとは?

Netflixは米国でスタートし、現在50か国以上でサービスを提供する世界最大級の動画配信サービスです。特に米国では高いシェアを誇り、加入者数は世界全体で6200万人、そのうち米国内だけで4100万人強(2015年第一四半期実績)としています。

↑昨日行われたメディアセッションでメディアに抱負を語るリード・ヘイスティングスCEO
↑昨日行われたメディアセッションでメディアに抱負を語るリード・ヘイスティングスCEO

 

数多くある同様のサービスの中でなぜNetflixが圧倒的な支持を受けているのでしょうか? Netflixの特徴の一つとして、「オリジナルコンテンツの制作に力を入れている」ことが挙げられます。既にある映画やドラマだけを配信するのではなく、Netflixでしか見られないコンテンツを独占的に配信することでユーザーを呼び込んでいるのです。

 

それを象徴する出来事として、デヴィッド・フィンチャー製作総指揮によるNetflixのオリジナルドラマ「House Of Cards」(邦題:ハウス・オブ・カード 野望の階段)が、2013年に米国でTVドラマ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞を受賞したことが挙げられます。これにより、ネット配信主体で制作されたコンテンツがTVドラマと同等のクオリティに達したことが証明され、Netflixが躍進する原動力となったと言われています。

 

■日本での展開は? 他のサービスと比較してどう違う?

日本では既に日本テレビ傘下になった「Hulu」や、NTTドコモによる「dTV」が定額制動画配信サービスを提供していますが、Netflixはこれらとどう違うのでしょうか?

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まず目につく違いは、Netflixは画質により月額料金が選べることでしょう。スマホ主体で見るならベーシックプランで安く、自宅のテレビで見ることが多い場合はスタンダードプランで高画質映像を楽しむ、というように利用方法や利用環境に応じて料金プランを選ぶことができます。

 

また、このなかで4K解像度の動画配信に対応するのはNetflixだけですので、4Kテレビを購入したけど4Kコンテンツが増えなくて見るものがない、と嘆くユーザーにはNetflixのプレミアムプランが有力な選択肢となるでしょう。

 

一方、動画配信サービスの最も重要なポイントである配信コンテンツについてはどうでしょうか? 配信コンテンツの本数を競った動画配信サービス草創期を超え、各社とも独自性を出せるコンテンツの配信に力を入れてきています。

 

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Huluは従来の「海外ドラマと言えばHulu」といったイメージ戦略に加え、最近ではAKB48出演の人気ドラマシリーズ最新作「マジすか学園5」を独占配信するなど、オリジナルコンテンツの配信に注力しています。

 

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dTVはエイベックスが参加している強みを生かし、所属アーティストのPVを配信したり、a-nationといったライブイベントの映像を生配信するなど音楽コンテンツを増やすことで差別化を図っています。

 

前述の通り、オリジナルコンテンツの制作でシェアを拡大してきたNetflixですから、日本においても同様の戦略をとってくるのは間違いないでしょう。既に、芥川賞を受賞した又吉直樹の小説「花火」の映像化とその独占配信や、フジテレビの人気リアリティ番組「テラスハウス」の新シーズン配信などが発表されいますが、今後、Netflixが日本で成功できるかどうかはオリジナルコンテンツの出来次第にかかっていると言えるでしょう。今後のNetflixの動向に要注目です。