ライフスタイル
2016/12/28 12:50

一人暮らしではありえない設備とセキュリティに感動! いまどきの「シェアハウス」ってこんなに快適!!

少女マンガ攻略・解析室・室長の肩書を持ち、少女マンガのレビューや様々な体験ルポなどを手がけている文筆家の和久井香菜子さん。@Livingでも「今こそ読みたい少女マンガ」をご紹介いただきました。じつは和久井さん、将来の海外移住も視野に入れていることもあり、シェアハウスに引っ越しをしたそう。シェアハウス企画のはじまりは、実際に住み始めて感じたこと、わかったことをユーザー目線で綴っていただきました。

 

一度は経験したかったシェアハウス――暮らし始めて生活が豊かになった

私は今、100人住んでも大丈夫、な大型シェアハウスに入居しています。長年一人暮らしをしていた私がシェアハウスに住むことにした理由は、たくさんあります。

 

ひとつは、持っていた家電がほぼほぼ寿命を迎えていたこと。使用年数10年を超して、電子レンジやら洗濯機やら、一気に買い換えが必要でした。それに、できれば海外に居を移したいなと思っていたこと。その時入居していた賃貸は、管理がよくなかったので更新したくなかったこと。そしてその契約終了の時期だったこと。

 

もう「シェアハウスに入る以外に選択肢があるのか!?」という状態でした。寮生活のようなものを一生に一度経験してみるのもいいな、と思ったこともあります。

 

シェアハウスのいいところは、料金が明瞭なことです。私の住むシェアハウスは敷金礼金もないし、家具や家電はすでに備え付け。通常の賃貸だと、数ヶ月で引っ越すのは勇気がいります。でもシェアハウスなら初期費用がかからないので、気に入らなければすぐに出て行けるんですよね。引っ越しの中継ぎとして入る人もいるそうです。退去するときにも特に費用はかかりません。

 

家賃は光熱費ネット代込みなので、不確定な支出がとても少ないです。大型ハウスは部屋代はそれほど安くはないですが、すべてコミであることを考えると、生活費は半額くらいに圧縮されたと思います。もともと私は、箱物にお金をかけるのがもったいないと思うクチだったので、これはとても気が楽です。旅行に行ったり好きなだけ本を買ったり、むしろ生活が豊かになりました。

 

個人占有スペースは6畳くらいでドアに鍵もついていますし、完全なプライベート空間です。しかしそこは単なる箱で、キッチン、トイレ、バスなどの水回りは共用です。自分の部屋で寝て起きて、顔を洗ったりお手洗いに行くときは廊下に出ます。共用部分をみだらな格好で歩いてはいけないルールなので、裸族の人は面倒くさいかもしれません(笑)。

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↑ホテルライクなTHE SHAREのアパートメントフロアの中廊下。ルームスペースにエアコン、ベッド、机と椅子、冷蔵庫が備え付けてある。各戸に鍵がありプライバシーが保たれている

 

決まり事やルールは心地よく暮らすためのもの――段取り&片付け上手になりました

そして大人数が入居する場所ですから、ルールもかなりシステマチックにできています。たくさんある決まり事も、すべて心地よく暮らすためのもの。常識的な感覚があれば、苦にはなりません。

 

たとえば、一番問題が多く、決まり事が多いのはキッチンです。お鍋やフライパンといった調理器具や食器はすべて共用ですから、使ったらすぐに戻すのが鉄則。なので、調理したら食べる前に器具を片付け、食べたら食器を片付け。一人暮らしではあまりまめにやらなかった食器洗いも、いまはこまめにやるようになりました。入居当時は、キッチンまで行って、忘れ物に気付いてまた部屋に戻る、ということを繰り返していたのですが、今はかなり忘れ物が減りました。段取りを頭にしっかり入れて準備をする習慣がついたみたいです。

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↑コーナーごとに表情を変えるD-room Shareささしまのリビングスペース。一人暮らしではあり得ない共用設備を利用できるのもシェアハウスならではの特権

 

そして大型シェアハウスの魅力は、なんといってもその設備です。冷蔵庫やベッド、デスク、椅子などの簡単な家具は部屋についているので、本当に身ひとつで入れるんです。

 

それから広くて日当たりのいいラウンジ、シアタールーム。その他、ハウスの特徴によって違いますが、ビジネスルーム、ジム、音楽スタジオや大浴場までついているところもあります。共用のキッチンには炊飯器、ポットや電子レンジはもちろん、ヘルシオやミキサー、トースターといった、一人暮らしではあまり常備しない家電も揃っています。

 

そして、割とだらしない私は、水回りのお掃除が本当に嫌いなんです。でも共用部分は清掃会社の方がやってくれます。地味に面倒くさいトイレットペーパーの買い出しもナシ。これは本当に気楽です。

 

適度なつながりができるのもシェアハウスの魅力! 「自分らしく」が見つかる、叶う場所

それから、シェアハウスは住人との交流もまた、魅力の1つですよね。

 

私の住んでいるハウスは、外国人が半数なので、とりあえず公用語は英語っぽいです。留学希望の人は、その準備に良さそう。国籍だけではなく、学生、会社員、自由業と、職業もさまざまです。異業種交流もカンタン。仕事が生まれることもあるかもしれません。

 

生まれるのは仕事だけではなく恋愛も……ということでハウス内カップルも多いです。

 

キッチンや喫煙室(そう、ハウスは基本禁煙なんです。そこも気に入っています)は、いろんな人と顔を合わせるチャンスです。よく、一緒に部屋に入っていったり、ご飯を作っているカップルらしき2人を見かけます。『ビバリーヒルズ高校白書』的なドラマがジャンジャン生まれていそうです。何しろ100人住んでますから。

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↑D-room Shareささしまのシアタールーム。大画面、大音量で映画を、一人でも、仲間と大勢でも楽しめるのがシェアハウスのメリット

 

先日、飲み会の帰りに、ビールを買ってラウンジで飲んでいたんです。そうしたら、次々と帰宅した男子たちがやって来て、そのまま深夜までおしゃべりしていました。なるほど、みんなこうやってハウスライフを楽しんでいるのですね。淋しくなったらラウンジに行くだけで誰かに会えるのは、とても心強そうです。

 

毎月、ハウス内パーティを開催しているので、ここでお友達になる人も多いそうです。私はいつも都合が悪くて出られないのですが、庭でBBQをしたり、飲んで騒いで親睦を深め合ってます。

 

つまり、自分の生活スタイルに合わせて自由に楽しめるのが、シェアハウスの魅力とも言えそうです。

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↑THE SHAREのロビー&ダイニングスペース。入居者同士の交流の場としてだけでなく、シェアオフィス入居者と来客がビジネスの打ち合わせをする場としても利用されるので、適度にソーシャルな空気感が生まれる

 

これからはもっと入居者の視野が広がるだろうと思います。埼玉県に「大型犬を飼っている人限定」のシェアハウスが出来たと聞きました。そのうち、シングルマザー限定、子どもOK、障がい者歓迎、老若男女ミックスなど、より条件を限定したり、許容してくれるハウスができてくるでしょう。障がい者の友達と、完全バリアフリーのシェアハウスを作りたいね、なんていう話もしています。

 

今の時代にぴったりの「自分らしく」が見つかる、叶えられる場所が、シェアハウスということでしょうか。

 

文=和久井香菜子

 

 

実際の人気シェアハウスに潜入①原宿駅から徒歩9分の「THE SHARE」

それではここからは、実際に人気のハウスをご紹介していきましょう。まず最初は東京・原宿という好立地にある「THE SHARE」というシェアハウス物件。2011年に築48年の企業寮をリノベーション。シェアハウスとオフィス、ショップを併せた複合シェアという珍しい物件です。

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↑大きな窓から日差しが気持ちよく差し込むラウンジ&ライブラリーはアパートメント居住者専用。椅子やソファがたくさん配置されて、思い思いにくつろぐことができる。ハンモックで読書なんて夢も叶う

 

■普通は住めない場所もシェアハウスなら住める。ソーシャルなつながりも生まれる

原宿というと、あまり住む場所のイメージはありません。そこにあえて住むおもしろさが人気の理由の1つにもなっています。またTHE SHAREのダイニングは、オフィス利用者と共用。そのため、オープンスペースではカフェのように距離感を保ちながらも住居・オフィス利用者が自然と顔を合わせ、横のつながりが生まれます。普通のシェアハウスは住むということで完結してしまいますが、プライバシーを保ちながらも外部に程よく開かれていることをプラスと捉える方や面白い人たちとつながりたいという方に向いているかもしれません。

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↑広々としたスペースを取ったキッチン&ダイニングスペース。ヘリンボーンの床も味わいがある。一番奥に見える大きなマップがシェアマップ。周辺情報が交換され、アパートメント、オフィス入居者で、交流が生まれる場でもある

 

THE SHAREの入居者の方の年齢は他のシェアハウスよりも若干高めで30歳代の方が多いとのこと。そのため、居住者間の交流に関する距離感は各々にゆだねています。広々としたラウンジで自分主催でパーティを開きたいということもあるでしょう。周年パーティも毎年やっていてかなり大がかりだといいます。神宮外苑の花火大会の際は、屋上を開放するなど原宿という好立地を存分に楽しむことが可能です。

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↑原宿駅から徒歩9分に住むを実感できるTHE SHAREの屋上からの眺望。東京都心開催の神宮外苑花火大会の日は特等席になる

 

■「お土産です、ご自由に」も日常的――誰かがいるって意外に心強い!

THESHAREでは公式のメーリングリストやシェアボードを使って、コミュニケーションがはかれるようになっています。キッチンには「京都へ行ってきたお土産です。ご自由にどうぞ!」等メモを沿えたお土産がおいてあったり、シェアハウスらしい一面も日常的に見られます。キッチンは24時間自由に使えます。食器や調理器具を使ったら洗って元の場所へ戻すのがルール。ゴミ出しやシンクの掃除は清掃業者がやってくれます。

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↑広くて使いやすいTHE SHAREのキッチンスペース。日々の料理やパーティ利用時などの一時的な保管に使える共用の冷蔵庫も設置されている

 

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↑女性専用フロアの居住スペースイメージ。照明やベッド、机、椅子は備え付けで、シャワールームやトイレ、ランドリーは同フロアに設置してあるので安心

 

お部屋にはベッド、机と椅子、エアコン、冷蔵庫が揃っています。女性専用フロアもあります。都心に住みたい、普通のシェアハウスでは物足りないという方にオススメの物件です。ただし、THE SHAREはオープン以来人気が続いていて時期によっては入居待ちの状態になってしまうそう。それもうなずける個性的で素敵なシェアハウスでした。

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THE SHARE

東京都渋谷区神宮前3-25-18

賃料 80,000円~115,000円

面積 11.60~21.48㎡

共益費 15,000円(水光熱費込み)

礼金 月額賃料1ヶ月分

保証金(内償却分) 50,000円(35,000円償却)

シェア型住宅64室

アクセス JR山手線「原宿」駅徒歩9分、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前」駅徒歩6分

入居者募集 男性, 女性

https://www.the-share.jp/

 

実際の人気シェアハウスに潜入②高級賃貸マンション併設「D-room Shareささしま」

もう1つ、注目シェアハウス物件としてご紹介したいのが「D-room Shareささしま」です。こちらは名古屋駅からあおなみ線で1駅のささしまライブ駅から徒歩2分。名古屋駅からも徒歩圏内では東海地区最大のライブホール「Zepp名古屋」や、総合エンターテイメント施設「マーケットスクエアささしま」、シティホテル「ストリングスホテル名古屋」などがあります。駅南側地区は「愛知大学名古屋キャンパス」もあり、道行く人も若い方々が中心。今後も企業の本社ビルやさまざまな都市機能の複合的な集積が予定されています。名古屋で最も活気のある街のひとつです。

 

■名古屋でいま一番活気ある街ささしまに登場した高級賃貸マンション併設というシェアハウス

D-room Shareささしまの特徴を語るうえで欠かせないのが、セキュリティの高さ。2015年3月に竣工したこちらのシェアハウスは、高級賃貸マンション「ロイヤルパークスERささしま」の南棟2階~5階部分に併設されています。そのため、万一の安心と安全のために、防災対策を備えた機能性高い建物になっているのです。有人コンシェルジュサービスと防災センターによる24時間の管理体制が整っていますので、賃貸アパートなどに一人暮らしをするよりも抜群に安全・安心が保たれているのです。

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↑天然木の大きな天板が特徴のダイニングテーブルでは入居者同士の会話が弾む

 

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↑明るい色調でしつらえられたキッチンスタジオ。みんなで食材を持ち寄ってワイワイ料理するのも楽しそう

 

■贅沢なキッチンと広いリビングはシェアハウスの特権! 天然温泉やバーベキューコーナーもある贅沢な共用施設

また、シェアハウスのメリットとして、一人暮らしではなかなかむずかしい、広いリビングなどコミュニティスペースの充実が挙げられます。こちらのD-room Shareささしまはそうした共用施設の充実度が抜群にいいのも特徴。ホールに置かれた白いグランドピアノはその豪華さを象徴しています。明るく開放的なキッチンスタジオや広々としたダイニング/カフェスペース、和室やシアタールームなどいずれもセンスがよく、大規模シェアハウスならでは充実ぶり。さらに!「ロイヤルパークスERささしま」と共用の入居者専用のスパリゾート「天然ささしま温泉」(有料)は、大浴場と露天風呂が施設内にあり、1ランク上のシェアハウスライフを満喫することができます。

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↑白いグランドピアノの奥にはバーカウンターも

 

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↑寝転んだり、靴を脱いで落ち着きたい時に嬉しい和室も共用スペースとして完備

 

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↑居住者専用のスパリゾート「天然ささしま温泉」が利用できる。シェアハウスはシャワールームのみのため、12枚綴りのチケットを2,000(税込)で販売

 

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↑バーベキューコーナーなど高級賃貸マンション「ロイヤルパークスERささしま」の施設の多くを利用できるのも魅力

 

ルームスペースには照明、ベッド、机と椅子、冷蔵庫、エアコン、クローゼット、シューズボックスなどがあらかじめ備えられています(家具なしの設定もあり)。5室もしくは6室で1ユニットの構成で、ユニットごとに洗濯機、乾燥機、洗面台、トイレ・シャワールーム、掃除機、アイロン、電子レンジなどを完備しているので、家財道具を購入しなくてもすぐに生活ができるサポート体制が整っています。

 

こうした充実のシェア体制とセキュリティ面での安心感が高く評価されたことで、複数の部屋を借り上げて社員寮の代わりに利用する企業もあるそう。プライバシーが確保された個室と居住者同士の適度なコミュニケーションのある充実のコミュニティスペース、そして万一の安心と安全のために、万全のセキュリティで暮らしを支えるD-room Shareささしま。生活にかかる初期費用、ランニングコストを抑えながら、自分らしく暮らし、生活の質を高められることがシェアハウスの魅力といえるのではないでしょうか。

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D-room Shareささしま

愛知県名古屋市中村区平池町4-60-5

賃料 55,000円(11.51㎡)~60,000円(14.61㎡)

共益費 6,000円

月額水光熱費: 9,000円

礼金 月額賃料1ヶ月分

保証金 賃料の1ヶ月分

シェア型住宅130室

アクセス あおなみ線「ささしまライブ駅」徒歩2分、「名古屋駅」太閤通口より徒歩16分、「名古屋駅」桜通口より徒歩19分

入居者募集 男性, 女性

http://www.royalparks.jp/d-roomshare-sasashima/
取材・文=ナナイロ社 撮影=岩井賢一