キャンプの朝の一番の楽しみといえば、いつもの休日よりもかなり早い時間に起床して、澄み切った空気の中、のんびりと椅子に座ってすする熱いコーヒー。そんな時のコーヒーはインスタントでも美味しいものだが、キャンパーだけが味わえるこの至福の時間、焦らず、あえて手間をかけて、こだわりのコーヒーを淹れてみてはいかがだろうか。
コーヒーの淹れ方といえばインスタント、ドリップといろいろあるが、せっかくキャンプに繰り出したのならキャンプサイトでベテランキャンパーの多くが使っているパーコレーターをオススメしたい。パーコレーターで淹れたコーヒーを美味しそうに飲む姿に憧れながらも、パーコレーターを使ったことがない方は「使い方が難しい?」と二の足を踏んでいるかもしれない。が、実は淹れ方はいたって簡単。とはいえコツをつかむまでには少し時間がかかるので、まずは自宅で試してみるのがいいかもしれない。
パーコレーターは19世紀の前半にフランスで考案され、西部開拓時代のアメリカで普及した。フィルターやドリッパーは不要で、熱湯がろ過器を循環してコーヒーを抽出するというシンプルな構造となっている。そのため、器具の故障も少なく、手入れも簡単だ。
パーコレーターでの抽出方法
①コーヒーをセットする
本体(「クッカー」)からコーヒー豆をセットする「バスケット」とろ過器(「ストレーナー」)を取り出し、杯数分のコーヒー粉をバスケットに入れ、中蓋をかぶせる。コーヒー粉は、お湯と接触が長い抽出方法なので浅めの焙煎度合いのコーヒー豆を粗挽きに。挽き方が細かいとバスケットからコーヒー粉が落ち、粉っぽくなるので注意。
②お湯を沸かす
水を杯数分入れたクッカーを火にかけ、お湯を沸かす。一杯分の目安はコーヒー粉12gほどに対して、お湯は160cc程度。
③バスケットをクッカーにセット
クッカーのお湯が沸騰したら、一度火を消して、コーヒー粉の入ったバスケットとストレーナーをセットして、クッカーの蓋を閉じる。
④抽出してできあがり
今度は弱火にかけて抽出。4分くらいで、蓋の透明なツマミから見える抽出液の色が濃くなったらできあがり。抽出に時間をかけ過ぎると、酸化のため香りが失われたり、苦みや渋みが出てしまうので要注意だ。
コーヒー豆の焙煎度合いや、火加減、抽出時間によって味は大きく異なってくるので、いろいろ試して、自分に合った味を求め諦めずに探究しよう。こうした手間も、キャンプの醍醐味のひとつなのだ。あなたにピッタリのコーヒーの味を極め、キャンプ地で最高の朝を迎えましょう!
[01]
低価格、軽量、コンパクト、三拍子揃った入門編
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
18-8ステンレス パーコレーター 3カップ
実質価格2759円
コスパに優れたアウトドア用品を提供する、ビギナーにも人気の国産ブランド、キャプテンスタッグのリーズナブルなパーコレーター。340mlで2カップ分、540mlで3カップ分と少人数やソロキャンプで大活躍間違いなし。低価格、軽量、コンパクトと三拍子揃ったお手軽さもあり、パーコレーターを初めて購入するという方にもおすすめだ。
通常のパーコレーターは少量のコーヒーを淹れるのには向かないが、同商品はマグカップ1杯から淹れることができる。本体の外側に目盛りが付いているので、必要な量が分かりやすいだろう。また、ろ過器を外せば満水容量900mlのケトルとして、ティーバック用のポットとしても使用できる。
<注目ポイント>
- 低価格、軽量、コンパクトの三拍子揃ったジャストサイズ
- 少人数キャンプに適した入門モデル
- ケトルやティーバック用ポットとしても使用可
[02]
家でも使いたくなる高級感溢れるデザイン
コールマン(Coleman)
ステンレスパーコレーター3
実質価格4178円
容量約1.3Lでコーヒー約5カップを1回で淹れることができる、ファミリーや大人数キャンプ向け。コールマンらしい安定したフォルムと高級感のあるデザインで、家庭でも普段から使用したくなる形状も魅力的。持ち手部分には、熱伝導率の低い天然木を使用している。
本体内部のストレーナー(ろ過器)もステンレス素材なので耐久性はバッチリ。家庭用の五徳でも安定するサイズだから、家庭でコーヒーを淹れたり、ポットとして利用してもいいだろう。本体外側に計量の目安になる目盛りが付いているが3カップからしかなく、つまり3カップよりも多い分量でコーヒーを淹れたい方向け。
<注目ポイント>
- 人気ブランドならでの安定感と存在感
- ファミリーや大人数キャンプに対応
- 家庭でも使いたくなる高級感あるデザイン
[03]
厚いステンレスによる安定した沸騰と高い保温性
本間製作所
仔犬印パーコレーター 6人用
実質価格4280円
新潟県燕市にある本間製作所が手掛ける「KOINU(仔犬印)」は、高級ホテルやレストラン、また海外などでも長く親しまれている調理道具ブランドだ。その本間製作所独自の加工法を用い、一般のパーコレーターよりも厚いステンレスを使用することで、均一に熱が伝わり安定した沸騰を実現。また長い保温時間も誇る。
業務用製品に定評のある同製作所ならではの、厚みのあるステンレスによる丈夫さもセールスポイントだ。一度に淹れられるコーヒーは3~6カップ。厚みのある作りから重量があり、加熱に若干の時間はかかるが、保温性に優れているので熱々のコーヒーを長い時間楽しむことができる。
<注目ポイント>
- 世界に認められた厨房メーカーの技術を結集
- 調理のプロも認めるタフなボディ
- 安定の沸騰と循環により深い味わいが楽しめる
[04]
レトロな雰囲気が人気の希少なホウロウ製
ジーエスアイ(GSI OUTDOORS)
ホウロウ コーヒーパーコレーター 8カップ
実質価格4320円
GSI コーヒーパーコレーター ホウロウ 8カップ用 フォレストグリーン 11870090018000 23×14.8φcm (底面)
最大36カップ用の超大容量パーコレーターまでラインナップするGSI OUTDOORS。今回紹介する8カップ用はステンレス製のクラッシクな円錐形パーコレーターだ。このアメリカンテイストのクラシックなホウロウ製シリーズは今や希少なため、キャンプサイトの統一感にこだわるキャンパーや、カントリー調のインテリアが好きで家庭で使用したい人などにも人気がある。
最大8杯分のコーヒーが抽出できる大容量サイズ。クラシカルな懐かしいフォルムと、天鉄板にホウロウを施し700℃以上の熱処理を2回行い強固に仕上げた美しいボディ。欠けやすい縁にはステンレスを補強するなど強化も万全だ。このホウロウは熱伝導が良く、匂いがつきにくいという特徴も持っている。
<注目ポイント>
- オシャレなキャンプサイトに映えるレトロ調
- ポットとして家庭でも使いたいアメリカンテイスト
- 熱伝導が良く、匂いがつきにくい
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バイクのソロキャンプで飲みたい&食べたいのは、コーヒーとラーメン!
ディーオーディー(DOD)
クッカー&パーコレーター・ミルセット
実質価格4000円
バイクを駆るソロキャンパーにとって、最大のテーマは荷物を極力コンパクトにすること。しかし、キャンプに絶対欠かせない飲み物と食べ物がある。それがコーヒーとラーメンだろう。これまではお湯を沸かすだけでカップ麺とインスタントコーヒーで済ませていた……そんなキャンパーのための夢のようなセットがDODのクッカー&パーコレーター・ミルセットだ。
お湯を沸かすクッカーとコーヒーを淹れるためのストレーナー、さらに一度に20g(約2人分)までのコーヒー豆を挽くことができるセラミック製の携帯用ミルが、コンパクトにまとまるセットに。クッカーは袋麺がそのまま入るサイズなので調理も楽々。カップ麺なら、まずクッカーで沸かしたお湯をラーメンのカップに注ぎ、ラーメンができあがる前にミルで豆を挽き、ラーメンを食べながら残りのお湯を使ってコーヒーを抽出すれば、食後に挽き立てのコーヒーが飲めるという、最高に贅沢な時間が楽しめるのだ。
<注目ポイント>
- クッカーは軽量なアルミに丈夫なハードアノダイズド加工
- クッカー内部に500、750、1000mlの目盛り付き
- 収納サイズはわずか直径11.8×高さ13.3cmでメッシュバッグが付属