鍵を付けたり、小物を吊るしたり、日常でもなにかと便利に使えるカラビナ。筆者もキーリングとして使っていたのですが、元々がアウトドアアイテムのため装いによっては不釣り合いのことも。そう思っていたら、アウトドア感ゼロのカラビナを見つけました。
ミニマムデザインのカラビナ
足立道具店 「カラビナ」
2310円(税込)
カラビナ形状ですが、見るからにつくりはミニマム。足立道具店の足立はてっきり苗字かと思ったら、「足立区」のこと。
東京都足立区には町工場が多くあり、足立道具店は地域の工場の職人さんとともに暮らしの道具を作っています。カラビナは、そんな足立道具店を代表するプロダクト。
単純な見た目ですが、職人さんの技術が詰まっています。
金属の弾性のみで保たれた形
カラビナの素材はステンレス。1本の細い板(フラットバー)を曲げて形作られています。ステンレスは曲げた角度から少しの跳ね返りがあるため、曲げたい角度より多めに曲げることが重要なのだそう。
角度が浅すぎても深すぎても使いにくく、形も保てなくなります。その微妙な塩梅は、長年の熟練した職人さんだからなせる技。手にも馴染みやすく、自然と温かみが感じられます。
置いても付けても絵になる
洗練されたデザインと素晴らしい職人技のおかげで、なんとも美しい佇まい。
その辺にポンと置いても、フックに掛けても、美しい。キーリングとして使用していますが、毎朝持って出る時に少しいい気分になります。
カラビナということを忘れそうなくらいアウトドア感ゼロなので、服装問わずベルトループに付けたい方にも重宝されそう。
トートバッグのナチュラルな雰囲気も損なわず付けることができます。
力は入るけど慣れれば平気かも
少し心配だったのは、開く時にかなり力が要るという口コミ。確かに通常のカラビナに比べ、かなりの力で押す必要があります。でも慣れると不思議とコツを掴めるようで、数回トライするうちにベルトループくらいの細さであればサッと付けられるようになりました。ただ筆者の場合あくまで鍵を見つけやすくするための役目で使用しており、バッグや洋服のどこかに装着するなど開くシーンはほぼなく……。
1日に何度も引っ掛けたり外したりする用途というより、鍵や小物をまとめて持ちやすくするような用途での使用が向いているアイテムかと思います。しっかりした作りの分、耐久性は問題なし。弾性があまくなる心配も今のところなさそうです。
箱も素敵なのでギフトにもいかがでしょうか。