スポーツ
2017/3/31 22:00

稀勢の里が奇跡の優勝! 感動の表彰式に「巨大マカロン」が登場してやっぱり話題に

「一生の思い出になった」

 

劇的な逆転優勝の翌日、稀勢の里は春場所をそう振り返った。

 

新横綱として初めて迎えた場所。19年ぶりに誕生した日本人横綱は、初日から12連勝とその役目をしっかりはたしていたが、13日目に暗転する。横綱・日馬富士に初黒星を喫すると、土俵から転落した際に左肩を強打。激しい痛みは表情にはっきりと表れており、救急車で病院へと搬送された。

 

休場やむなし……。誰もがそう考えていたなか、稀勢の里の選択は“強行出場”だった。翌14日目の横綱・鶴竜戦で完敗するとその判断を疑問視する声が高まったが、迎えた千秋楽にすべてはひっくり返った。

 

1差で首位に立っていた大関・照ノ富士との大一番。これを制して2敗同士の優勝決定戦へと持ち込むと、決定戦でも苦しい状況から起死回生の小手投げが炸裂。まさに奇跡の逆転で2場所連続2回目の優勝を成し遂げたのだった。

 

新横綱の優勝は貴乃花以来22年ぶり、史上8人目の快挙。しかも、相撲ファンならずとも興奮する劇的展開に、稀勢の里自身も感極まり表彰式を前に涙を流していた。

 

そんな感動の表彰式に、“あれ”が登場してやっぱり話題となっている。

 

何とも不思議な物体、それは巨大なマカロン! 「日仏友好杯」の副賞であるマカロンの詰め合わせを表すもので、グリーンのほかにもピンクとゴールドがある。

 

いずれ劣らぬ存在感……。

 

当初は普通にトロフィーを贈っていたが、東日本大震災や大相撲の八百長問題など暗い話題の多かった2011年に刷新。ちなみに、ロゴが入っているように洋菓子の名店「ピエール・エルメ・パリ」によるアイデアだ。もちろん食べられないぞ。

 

春場所での負傷はその後「左上腕部の筋損傷」と診断され、春巡業を休場することになった稀勢の里。しっかりと休養を取り、これからも何度も巨大マカロンを受け取ってほしいものである。