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2017/7/1 9:00

NBAの今季MVPはウェストブルック! 「平均トリプル・ダブル」を達成した、その異次元のプレーを見よ

ゴールデンステート・ウォリアーズの優勝で幕を閉じたNBA の2016-17シーズン。今シーズンから発表がポストシーズン終了後に変更となったシーズンMVPには、ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)が選出された。

 

シアトルからフランチャイズを移転した2008年以来、ケビン・デュラントとともに新たなチームをけん引してきたウェストブルック。その間、サンダーはNBAファイナルへ進出した2011-12シーズンを筆頭に毎年のようにプレーオフで上位に進出し、“西の強豪”としての地位を確立していた。

 

ところが昨夏、フリーエージェントとなったデュラントが同地区最大のライバルであるウォリアーズへ移籍。この件でウェストブルックが抱いた感情は、多くの人が想像するとおりだったことだろう。そしてウェストブルックは、その“怒り”をプレーの原動力に変えたのだ。

 

圧倒的な能力を生かしてコートでの支配力をさらに高め、終わってみれば1試合平均31.6得点、10.7リバウンド、10.4アシストを記録。自身2度目の得点王に輝いたほか、伝説の選手オスカー・ロバートソンが1961-62シーズンに達成して以来となる「平均トリプル・ダブル(※)」の偉業を達成した。

※)得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックショットのうちの3つの項目で二桁を記録すること

 

ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)という強力なライバルがいたことからシーズン中から大きな注目を集めたMVPレース。プレーオフへ進出したサンダーは、1回戦でそのハーデン率いるヒューストン・ロケッツに1勝4敗で敗れたが、やはり55年ぶりの「平均トリプル・ダブル」がものをいい、ウェストブルックがMVPを初受賞することとなった。そんな彼の今シーズンのスーパープレーを振り返ってみよう。

 

万能型で知られる新旧のレジェンドたちが称賛を惜しまないウェストブルック。来年フリーエージェントになる権利を持つ彼がこの夏どういった決断するのか、世界中が注目している。