あなたは2018年11月3日に何があるかご存知ですか?
実はこの日、通称「オールブラックス」と呼ばれるラグビー・ニュージーランド代表と「ブレイブブロッサムズ」ことラグビー・日本代表が「リポビタンDチャレンジカップ2018」で東京・味の素スタジアムで戦うのです〜!(日本テレビで生中継がありますよ!)
小さいお子さんから大人まで「五郎丸ポーズ」を真似した2015年のラグビーワールドカップ(開催地・イングランド)も記憶に新しいですが、来年は日本でそのラグビーワールドカップが開催されるのです。そこで今回は、今のうちから知っておきたいラグビー最強軍団であるオールブラックスについて『オールブラックス・プライド』(齋藤 龍太郎・著/東邦出版・刊)よりご紹介していきます! これを読んで、11月3日の試合はブレイブブロッサムズを応援しましょう!
どうしてオールブラックスなの?
日本の通称は、「ブレイブ・ブロッサムズ(BRAVE BLOSSOMS)」で「勇敢な桜戦士」という意味が込められているんだそうです。赤と白、ボーダーのユニフォームの胸にも桜のエンブレムが付いているので、「あぁ!」と思い出す方も多いでしょう。
では、ニュージーランドはどうして「オールブラックス」と呼ばれているのでしょうか?
屈強な男たちのイメージが容易に浮かぶその名の由来は、文字どおり、上から下まで全身、黒のジャージやソックスを身にまとっているから、という説がまずある。
(『オールブラックス・プライド』より引用)
実は私、ラグビーについては本当に初心者でして、『オールブラックス・プライド』を読むまで、こんなにすごいチームだとは知りませんでした(恥)。そんな時に見つけたこちらの動画。私のように「オールブラックスってなに?」という方に是非見てもらいたいです。
むちゃくちゃ強そうじゃないですか?(笑)
これは「ハカ」と言って、マオリ族というニュージーランドの先住民が戦いの前などに見せていた舞踊が原点になっているそうです。見ているだけで鳥肌が立ちますよね! 是非生で聞いてみたいものです。
ちなみに、オールブラックスの由来にはこんな説もあるんだとか。
その一方で、1905年から翌年にかけて北半球へ遠征したニュージーランド代表が、15人でパスをつなぎ、あたかも全員がバックスのように華麗にプレーする様を見たイギリスの記者が、「ALL BACKS」と書くべきところを「ALL BLACKS」と書き間違えてしまい、誤植のまま報道されその愛称が広まった、という説もある。
(『オールブラックス・プライド』より引用)
すごい! そのイギリス人記者さんは、当時はむちゃくちゃ焦ったかもしれませんが、今となっては、「名付けたの俺のじいちゃんだから」なんて子孫が自慢げに言っているかもしれませんよね。私なら言っちゃいます(笑)。
どうしてラグビーばかりが人気なの?
『オールブラックス・プライド』を読んでいると、いかにニュージーランドでラグビーが人気かがわかります。日本でいうサッカーとも野球とも相撲とも違う、全国民が熱狂しているスポーツなのです。そこまで熱狂させる魅力はどこにあるのでしょうか? 元・ニュージーランド代表で、ラグビー界のメッシとも呼ばれているダン・カーター選手(現在は神戸製鋼コベルコスティーラーズ)は、このように語っていました。
ニュージーランド人にとってラグビーは宗教のようなものです。もちろんニュージーラーンドにはほかにもいろいろなスポーツがありますが、ほかの国と違うのは誰もがラグビーを応援し、誰もがプレーするということです。国技であり宗教であるナンバーワンスポーツで、国の代表であるオールブラックスという世界ナンバーワンのチームが負けるのは受け入れがたいことです。
(『オールブラックス・プライド』より引用)
日本にここまでの競技って本当にないですよね。
ニュージーランドというと『人口の5倍以上の羊がいる』など言われていますが、人口は500万人以下なので日本よりも少ないんです。それなのに世界ランキングは1位! それってすごいことですよね。いかにニュージーランドで親しまれているかが伺えます。ちなみに2018年9月17日現在でのデータによると、
1位 ニュージーランド
2位アイルランド
3位ウェールズ
で、日本は11位。絶対的王者との戦いを見れるだけでも11月3日が楽しみになってきますよね。
ニュージーランドから日本国籍に移したリーチ マイケルキャプテン
2015年のラグビーワールドカップで五郎丸選手とともに活躍していたのが、リーチ マイケル選手。先日発表された、日本代表のキャプテンにも引き続き任命され、もちろん11月3日のリポビタンDチャレンジカップ2018でも活躍を期待されている選手です。
リーチ マイケル選手は府中でカフェを経営されていたりと、ラグビー以外でも注目を集めていますが、生まれはニュージーランドで、15歳から日本に住み今では日本国籍も取得しています。そんなリーチ選手、11月3日のオールブラックス戦について『オールブラックス・プライド』でこのように語っています。
「2013年のときは怪我で出場することができなかったので、今回(2018年11月3日)の対戦はとても楽しみです。世界一のチームに対して、自分たちがどれだけ通用するのかを試す絶好の機会になります。しっかりチャレンジしたいと思います」
(『オールブラックス・プライド』より引用)
もしかしたらオールブラックスにいたかもしれない選手が日本のキャプテンとして試合に臨む……。想像しただけで、映画のシナリオみたいでうるっときてしまいます。日本がオールブラックスから勝利を手にする瞬間を楽しみにしながら、11月3日はテレビの前でスタンばっておこうと思います。
『オールブラックス・プライド』には、まだまだお伝えしきれていないオールブラックスの魅力がたっぷりと掲載されています。ちょっとでも気になった方は是非一度、読んでみてくださいね! ラグビーが好きな人はもっと好きに、初心者の方は知らなかったことばかりで刺激的な一冊ですよ!
【書籍紹介】
オールブラックス・プライド
著者: 齋藤龍太郎
発行: 東邦出版
オールブラックスの強さの理由を探る本書の旅は、ニュージーランドの歴史的背景や根付いている文化に始まり、伝説を残してきた名選手たちの生き方やマインドセット、つくり上げられてきた環境やサイクルといったものを経由して、最後は人間としての成長、そして人生というテーマに帰着した。ラグビー世界No.1、最強「組織」のマインド・セッティング。オールブラックスから学べることは、すべて吸い取ってしまおう。