デサントジャパンは、ゴルフウェアの直営旗艦店「DESCENTE GOLF COMPLEX GINZA」を東京・銀座にオープンしました。同店は「デサントゴルフ」をはじめ、「ランバン スポール」「マンシングウェア」「ルコックスポルティフゴルフ」の4ブランドを扱う複合型店舗で、ベテランプレーヤーからビギナーまで、幅広いニーズに対応しています。
同店は数寄屋橋交差点すぐ側の好立地に建つ地上3階建てビルで、1階がデサントゴルフ、2階が他3ブランドのメンズ製品、3階が同ウイメンズ製品もフロア構成となっています。それでは、メンズ製品を中心に、4ブランドの2022SS新製品を見ていきましょう。
【その1】デサントゴルフ(DESCENTE GOLF)
デサントゴルフのメンズトップコレクション「g-arc(ジーアーク)」は2018年から、“これまでにないようなゴルフウェアの開発”をテーマに展開してきましたが、2022SSでは全く新しいサスティナブル素材を使用した「AIRRENU涼黒ニットポロシャツ」を発売します。価格は2万4200円(税込、以下同)。
ソニーグループが開発した新素材「Triporous(トリポーラス)」と、古着や製造時に出た残反を原料にした再生繊維「RENU(レニュー)」を組み合わせて作られているのが特徴。トリポーラスは、年間何十万トンと廃棄されるお米の籾殻を炭化させた多孔質カーボン素材で、籾殻が持つ微細構造により吸着特性に優れ、消臭・抗菌効果を有しています。炭化した籾殻がベースのため濃色しか作れず、特に黒は熱を吸収するため夏場は体温の上昇を招きます。そこで、レニューに衣服内の温度上昇を抑制できる「涼黒」加工を施し、さらに吸汗速乾性、UPF50+のUVケア機能も付加しました。
なお、トリポーラスを採用した製品はポロシャツの他に「T/Rトリポーラスストレッチパンツ」(4万2900円)と「キャップ」(9790円)も同時発売します。
g-arcからはスタンド式の「カスタムキャディバッグ(9.5型)」もデビュー。特徴的なのは、ドイツのアタッチメントメーカー、FIDLOCK製のマグネットを採用し、キャディバッグからポーチ、シューズケース、小物入れ2つ、合計4つのパーツが取り外せること。シューズケースは外してロッカールームに置き、ポーチはカートバッグとして、小物ポーチはボール入れに利用と、これまでにないユニークな使い方ができます。価格は9万9000円。
次はロングパンツです。夏は熱を反射する白色の服を着たいけど、白いパンツは下着が透けるから格好悪いと、これまで避けてきた人も多いのではないでしょうか。そんなニーズに応えるのが、「神白ボトム」(2万900円)。透けにくい素材を使用しているのと同時に、キープクリーン加工により汚れも落ちやすい。きれいな白のまま着続けることができます。もちろん、ストレッチ性、吸汗速乾、衣服内の温度上昇を抑えるUPF50+のUVケア機能付き。
個人的にはコウノエベルトを搭載した「BMZスパイク ゴルフシューズ」(2万5300円)に注目しています。スポーツトレーナーの鴻江寿治氏が開発したコウノエベルトは、身体の歪みや故障を解消させ、身体本来のポテンシャルを引き出すと言われています。このベルトをシューズに採用することで、足をしっかり固定し、指先が開いて指全体で地面を捉えることができるとのこと。ゴルフコースは起伏が激しく、しっかり踏ん張らないと安定したショットが打てません。筆者のようなフェアウエイキープ率が低いアベレージゴルファーにぴったりではないでしょうか。アウトソールには遮熱・断熱素材のGAINAを採用、夏場の芝生から上がってくる熱をシャットアウトし、シューズ内の温度上昇を抑えます。
デサントは月別展開をしており、5月には書道家の万美さんがデザインしたウェアも登場します。筆で「デサント」とカタカナで書かれたカラフルなデザインで、現在、「キャディーバック」(4万2900円)が先行発売されています。
【その2】ランバン スポール(LANVIN SPORT)
2階にはランバン スポール、マンシングウェア、ルコックスポルティフ ゴルフのメンズコレクションが並んでいます。まずはランバンから。ランバンはパリ発のファッション性とスポーティーさを兼ね備えたブランドですが、2022SSのイチオシアイテムの一つが「半袖モックネックシャツ」。ジャガード生地を採用したボーダー柄で、シンプルだけど清涼感にあふれるデザインになっています。価格は2万4200円。カラーは、ブルーとホワイトのボーダー柄の2色展開。
ストレッチジャガード素材を採用した「ロングパンツ」は、惑星を表現したコスモ柄がおしゃれです。伸縮率60%以上で動きやすさもしっかりと確保しています。3万800円。
格式高いゴルフ場でプレーするためのジャケットも用意されています。「ハイゲージ天竺ジャケット」は、ストレッチ性の高い変形天竺編素材を採用。最近パリで流行っているグログランテープ(左前身頃と右前身頃を留める帯)を付属しており、ボタンを開けて着た時にチラリと見えるワンポイントがおしゃれです。価格は5万3900円。
ランバンはゴルフだけでなく、普段の生活に使えるウェアも多く発売していますが、「【LIMONTA】ボストンバッグ」もその一つ。ボディにイタリアの高級ナイロン素材である「LIMONTA(リモンタ)」、持ち手と肩掛けはロゴジャガードを採用し、スポーティーながら高級感を感じさせるデザインになっています。1泊2日の小旅行やビジネストリップにも使えそうです。価格は3万9600円。
【その3】マンシングウェア(Munsingwear)
続いてはマンシングウェア。アメリカの伝統的なブランドであるマンシングウェアは、蝶ネクタイをしたペンギンがカワイイと最近ではレディースが大人気。メンズもデザイン性に富みながら、高い機能性でプレーをサポートします。
若者向けのENVOY(エンボイ)ラインからは、「SUNSCREEN&FUSION MOVEテープロゴプリント半袖シャツ」(1万6500円)を紹介します。太陽光を反射して衣服内の温度上昇を抑えるサンスクリーン機能と、運動パフォーマンスを向上させるパターン設計のフュージョンムーブを採用。特徴的なのが、肩の部分に縫製がない1枚布で仕上がっていること。肩の動きを邪魔せず、違和感を払拭させて快適なスイングを実現します。
続いては、ちょっと肌寒い日にオススメの「FUSION MOVEエンボスビッグロゴフーデッドカットソー」。エンボス加工されたビッグ「m」ロゴが、シンプルながらも清潔感のあるストリートファッションを表現します。カラーはブルー、ブラック、ホワイトの3色展開です。価格は2万4200円。
最大の目玉が、おそらくゴルフ業界初のメンズレインコート。多くのメーカーがレディースではレインコートをラインアップしているものの、メンズはパンツとセットのレインウエアのみ。しかし、雨の日にレインパンツを穿きたくないと思っているゴルファーは多いです。動きにくいし、蒸れるし、昼食時に脱いだり履いたりするのが本当に面倒。そうした声に応えるべく、今年初めて投入するのがこのメンズ用ロングレインコートです。
撥水性、透湿性に優れているほか、スイングの邪魔にならないようウエストが絞れるドローコードを付属したり、カートに座った時に腿の裏が濡れないよう背側の丈を長めにしたり、スルーポケットで中のパンツのポケットから予備のボールやマーカーを簡単に取り出せるなど、プレー時の利便性を確保する工夫が随所に施されています。価格は3万1900円です。
【その4】ルコックスポルティフ ゴルフ(le coq sportif GOLF)
最後に、ルコックスポルティフ ゴルフの【RIJOUME】コレクション。シャープでスタイリッシュなアスリートスタイルに、同ブランドの洒落た柄使いや印象的なマーキング、遊び心のあるデザインをプラス。仕事もゴルフも生活も喜びに溢れた、豊かな人生を送る大人に向けたアイテムを展開しています。ひとつめが「ストレッチフルジップブルゾン」。2つの同色異素材を曲線で組み合わせることでスタイリッシュさとスポーティーさを演出しています。独特のロゴは異色異素材を使うことで、さり気なく目立つ工夫をしています。価格は1万7600円。
もうひとつが「ボディーシェル半袖ポロシャツ」。こちらは、両脇にメッシュ状の同色異素材を曲線で配置しています。吸汗速乾性能に優れたストレッチ素材と、メッシュによる熱の発散で真夏のラウンドを快適にします。こちらもロゴだけ異色を使うことでワンポイントとして際立たせています。再生ポリエステルを使用し環境に配慮した一枚。価格は1万3200円。
DESCENTE GOLF COMPLEX GINZA は、1つのビルに4つのブランドが同居することで、カップルやファミリーで訪れても、それぞれが好みのアイテムに出会える可能性が高くなります。ゴルフウェアはファッション性と機能性を兼ね備えているので、ゴルフ以外のスポーツでも利用できるのが大きな特徴。人とは異なる個性的なスポーツウェアを探している人にも、同店は楽しい店となるでしょう。
■DESCENTE GOLF COMPLEX GINZA
住所:東京都中央区銀座5-5-18
電話番号:03-6228-5963
営業時間:11:00〜20:00
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