高橋尚子&細谷恭平。新旧トップランナーそれぞれのシューズへの思い
2000年シドニー五輪の金メダリスト、高橋尚子さんと2024年パリ五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を第1号で獲得した細谷恭平選手(黒崎播磨)によるトークセッションでは新旧のトップアスリートが、それぞれのシューズへの思いを語りました。
最初に、今回発表された「METASPEED+シリーズ」の第一印象について。
高橋「ビックリするくらい軽いんですよ。履いているのか、履いていないのか分からないくらい。厚底なので、どうしても重い感じに見えてしまうんですけど軽い」
細谷「前作も履かせていただいていましたが、今作は足首周りのフィット感が増していて、今にも走り出したくなるようなシューズな気がします」
また、現役時代は薄底シューズが主流だった高橋さんと、現役でこのシューズを使ってパフォーマンスを見せている細谷選手。
高橋「私は薄型が主流の時代だったので、薄ければ軽いのですが、その分、着地で足への負担がかかる。私はスピードを捨てたとしても、最後まで走りきりたかったので、当時の現役選手の中で一番厚底を履いていたと思います。今や厚底でも軽いので、スピードも持って、足も持つ。最高ですね。当時履いてみたかったなという思いはあります」
細谷「僕は逆に、普段の練習ではあえて使いません。自分のパフォーマンスを100%引き出してくれるシューズなので秘密兵器的要素で本番に取っておく。そういうシューズ選びをしています」
金メダリストから将来の金メダリストへエールを、そして細谷選手は今後の目標を語りました。
高橋「身体の一部となるシューズが、さらに細谷選手の背中を押してくれる。ぜひ世界で活躍する選手に、何といってもMGC第1号ですからパリを目指して頑張ってもらいたい」
細谷「僕は将来的に世界と戦っていきたいという思いがあるので、まずはその通過点として同級生でもある鈴木健吾選手(富士通)が出した日本記録(2時間4分56秒)を視野に入れて、その先の世界を見据えています」
そして最後に2人のトップランナーから市民ランナーへメッセージを送りました。
高橋「タイムを縮めたい人、これからマラソンを始めたい人など、皆さんに足を通していただいてフィット感、軽さ、反発力を体現してもらいたい。必ず皆さんの目標を一緒にかなえてくれるパートナーになってくれるので、ぜひ手に取って、一歩踏み出してもらいたい」
細谷「僕からはひと言、まずはこのシューズを履いてみてください、履いてみてこの素晴らしさを知って、一緒に自分の目標に向かって頑張っていきましょう」
これで走ってみたいという感動を覚えるはず
今回、イベント取材の際に「METASPEED+シリーズ」を試し履きをしましたが、足首周りのフィット感だけでなく、柔らかなアッパー素材が優しく包み込んでくれるホールド感は抜群。2人のゲストアスリートが「来たー!」と感動したほどけにくい軽量のシューレースも新鮮でした。
そして立ち上がると、常に前傾姿勢となり、走りの一歩一歩をサポートしてくれるのがリアルに体感。しかし、トップアスリート向けとあって、まだフォームが完成していないランナーがこれだけに頼るのはオーバープロネーションによるけがや故障の危険性もあるそうです。しかし実際に履いてみると、これで走ってみたいという感動を覚えるはずです。
「METASPEED+シリーズ」は、アシックスオンラインストア、一部店舗を除くアシックス直営店、全国のスポーツ用品店で順次発売されます。メーカー希望小売価格は初代と変わらず、どちらも2万7500円(税込)です。ぜひ、まずはお近くのアシックス直営店かスポーツ用品店で足を入れてみてください。きっと驚きますよ。
撮影/中田 悟
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