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2022/7/6 11:30

‟日本人を速くするため”に生まれた「アディゼロ シリーズ」に最新モデル投入!

アディダス ジャパンが「adidas Running / アディゼロ新商品発表会2022」で、1秒でも速いベストタイムを目指して走るランナー向けのモデル「ADIZERO(アディゼロ)シリーズ」から、さらなる進化を遂げた3モデルの最新コレクションが発表されました。

↑左から「アディゼロ ボストン 11」、「アディゼロ アディオス プロ3」、「アディゼロ ジャパン 7」

 

日本で開発が始まり、世界で数々の記録を打ち立てた

「誇りを持って、今回のアディゼロ第3世代、『アディゼロ アディオス プロ 3』をローンチします」と発表会の開会を告げたアディダス ジャパン 副社長 トーマス・サイラー氏。

↑アディダス ジャパン 副社長 トーマス・サイラー氏

 

「ランニングはもっとも大きなスポーツであり、もっともアクセスしやすいスポーツ。新たな記録を狙いたい人、レースに勝ちたい人、健康のために走っている人と様々です。私たちは様々なニーズにしっかり対応しています。ランニングには記録を破り、レースに勝つことがもっとも目に見えるイノベーションの原動力となっています。だからここで登場するのがアディゼロです」(サイラー氏)

 

すでに世界のランニング界で数多くの金字塔を打ち立てているアディゼロシリーズですが、アディゼロの開発は日本でスタートしました。2008年には初代「アディゼロ ジャパン」を履いたハイレ・ゲブレセラシエ選手がベルリンマラソンで2時間4分の壁を破ったことでアディゼロ ジャパンは世界に名を知らしめたのです。

↑「アディゼロ ジャパン」2008年

 

サイラー氏は最後に忘れてはならないイベントを語りました。

 

「それは弊社の『ロードトゥレコード』というイベントです。今年で2年目となった、ドイツの本社で行われる距離を競うレース。5km、10km、ハーフマラソンといった距離を競うレースの中で、昨年はセンベリ・テファリ選手が5kmの世界記録を塗り替えました。今年はアディゼロで力をつけたアディダスのアスリートが、たった1日で9つの日本国内記録と、1つのヨーロッパ記録を更新したのです」(サイラー氏)

 

「ランニングを愛する方々に勇気と感動が届けられると強く信じている」

続いて登壇したのはランニングカテゴリーのプロダクトを担当する山口智久氏。アディゼロ誕生の経緯から、最新モデルについてのプレゼンテーションが行われました。

 

「『すべてはアスリートのために』アディダスブランドの創始者、アディとダスラーの理念をもって、アスリートたちの足を知り尽くしたシューズクリエーター大森敏明氏とともに、日本人ランナーを早くするために、フィット性と軽量性にとことんこだわり、無駄ゼロ、ストレスゼロ、エネルギーロスゼロを追求しながら2005年に日本で誕生し、時代とともに様々な進化を遂げてきたシリーズ。それがアディゼロです」(山口氏)

↑アディダス ジャパン マーケティング事業本部 シニアマネージャー 山口智久氏

 

「日本人ランナーを速くするというコンセプトのもと生まれたアディゼロの性能、これはもはや日本人のみにとどまらず、世界中の様々なエリートランナーたちのパフォーマンスを支え、これまで数々の輝かしい歴史を築いてまいりました。その勢いをとどめることなく現代のエリートランナーたちの声に基づき、最新の爆速厚底レーシングシューズ、『アディゼロ アディオス プロ 3』がこのたび誕生しました。

 

また、このアディオス プロ 3と同様のニュースーパーライトメッシュアッパー素材を搭載した『アディゼロ ボストン 11』。こちらはエリートランナーのトレーニングモデルとして、また一般の市民ランナーにはレースからトレーニングまで幅広く活用できる兼用モデルとして、こちらもより一層の活躍が見込まれます。

 

加えて厚底最新トレンド要素と従来の薄底要素を両立させた『アディゼロ ジャパン 7』におきましては、幅広いランナーたちの幅広いシーンやニーズに対応できるモデルへと進化を遂げています。

 

シューズに込められた情熱は最新の機能、性能を通じてアスリートたちの力となり、今後さらにたくさんの記録や活躍に貢献し、ランニングやスポーツを愛する一人でも多くの人々にたくさんの勇気と感動をお届けすることが必ずやできると強く信じています」(山口氏)

 

さらなる進化を遂げた最新モデル、それぞれに注がれた飽くなき情熱

ここからは、アディゼロシリーズ新作3モデルをそれぞれ紹介。

 

ADIZERO ADIOS PRO 3(アディゼロ アディオス プロ3)

新記録や自己ベストを目指すランナーに捧げる一足。前モデルの特徴である、反発推進力に加え、ミッドソール材の硬度をやや柔らかくすることで、よりクッション性や疲れにくさを感じられる仕様へとアップデート。さらに、これまでの前足部フォーカス仕様から足全体を網羅するワンピース仕様へと生まれ変わることで、着地から蹴り出しまでをよりスムーズに促しながら反発推進力を得ることが可能になりました。

↑「アディゼロ アディオス プロ3」2万6400円(税込)。重さは215g(27.0cm片足の場合)、ソールの厚みは最大3.95cm

 

↑従来、ばらばらだった5本指カーボンを単一構造に。2層の低密度高反発ミッドソールでサンドすることで軽量性を持ちながら蹴り出し時の爆発的推進力を発揮する

 

↑アウトソールを見てみると、骨状のカーボンバーがわかる

 

↑ヒールの内側外側に搭載されたレイヤーパーツが優れたホールド性を発揮する

 

↑レースに特化したデザインの新アッパーは、薄手かつ軽量な素材を使用し、アスリートの足に合わせた優れたフィット性を実現

 

↑ラバーアウトソールの面積をやや拡大し、蹴り出しの際のより優れたグリップ力を追求した

 

ADIZERO BOSTON 11(アディゼロ ボストン 11)

エリートランナーのジョグから、一般ランナーのレースやデイリートレーニングまで幅広いユーザーやシーンに対応するベストセラー厚底マルチランニングシューズ。アディオス プロ 3同様のミッドソールフォームの組み合わせと、ラバーアウトソールの搭載で、反発性と耐久性を兼ね備えた一足に。

↑「アディゼロ ボストン 11」1万7600円(税込)。重さは270g(27.0cm片足の場合)、ソールの厚みは最大3.95cm

 

↑ミッドソールにサンドされた5本骨状バーはグラスファイバー素材を使用

 

ADIZERO JAPAN 7(アディゼロ ジャパン 7)

前モデルをアップデートしたアディゼロ ジャパン 7は、ランニングからジョグまで、幅広いユーザーやシーンに対応するベストセラーバランスランニングシューズ。アッパーには、軽量性と優れた耐久性を併せ持った素材を採用。補強材や内装材との組み合わせにより前モデル対比約10gに軽量化を実現しました。

↑「アディゼロ ジャパン 7」1万5400円(税込)。重さは215g(27.0cm片足の場合)、ソールの厚みは最大2.7cm

 

「アディゼロ シリーズ」が打ち出してきた記録

会場内ではアディゼロシリーズが打ち出してきた数々の記録とそのランニングシューズが展示されていました。

 

2011年。パトリック・マカウが「アディゼロ ジャパン」初代モデルと共に、ベルリンマラソンで2時間3分38秒を記録し、新たな男子マラソン世界記録を樹立。ハイラ・ゲブレセラシエが持っていた記録を塗り替えたことで、アディゼロ ジャパンシリーズを着用したアスリート同士によって、次世代に歴史が受け継がれた瞬間となりました。

↑「アディゼロ ジャパン」2011年

 

デニス・キプルト・キメットが、「アディゼロ ジャパン ブースト 2.0」と共に2014年ベルリンマラソンで過去最速を記録し勝利。2時間2分57秒という新たな世界記録で、マラソン界に金字塔を打ち立てました。同じく2014年ベルリンマラソンの女子マラソンでは、ティルフィ・ツェガエが、アディゼロ ジャパン ブースト 2.0と共に優勝し自己ベストを更新。

↑「アディゼロ ジャパン ブースト 2.0」2014年

 

メアリー・ケイタニーが「アディゼロ タクミ セン 5」と共に2018年ニューヨークマラソンで4度目となる優勝を果たしました。

↑「アディゼロ タクミ セン 5」2018年

 

2020年。ペレス・ジェプチルチルが、「アディゼロ アディオス プロ」と共にプラハマラソン・ハーフマラソン女子単独レースにて1時間5分35秒の世界記録を樹立。その後、ワールドアスレチックハーフマラソンチャンピオンシップにて、自らが打ち立てた記録を18秒更新しハーフマラソン女子単独レースで新たな世界記録をとなる1時間5分16秒を樹立。

↑「ディゼロ アディオス プロ」2020年

 

2011「ADIZERO:ROAD TO RECORDS」にて10km女子単独レースで故アグネスジェベト・ジェべット・ティロップが「アディゼロ アディオス プロ」と共に、当時世界新記録となる30分01秒で優勝。また、5km女子単独レースではセンベリ・テファリ選手が「アディゼロ タクミ セン 8」と共に、14分29秒で優勝し当時の世界新記録を打ち立てました。

↑「アディゼロ アディオス プロ」2021年

 

一方、期待の若手ランナーによるトークセッションも行われ、男子マラソン日本歴代38位の2時間7分52秒の自己ベストを持つ浦野雄平(富士通陸上競技部所属)、1万m28分8秒83の自己ベストを持つ塩澤稀夕(富士通陸上競技部所属)、女子マラソン日本歴代12位の2時間22分29秒の自己ベストを持つ上杉真穂(スターツ陸上競技部所属)、そしてマラソン2時間8分21秒の自己ベストを持つ林奎介(GMOアスリーツ所属)の4選手が登壇。それぞれお気に入りの最新アディゼロシリーズを履き、印象と今後の目標を語ってくれました。

↑左から塩澤選手、浦野選手、上杉選手、林選手

 

今回の新作を含め、アディダス ランニングの「アディゼロ シリーズ」は7モデルのラインナップとなりました。もちろん最新モデルは現在販売中。自分の走り方に合わせ最適なモデルを選び、ぜひランニングを楽しんでください。

 

撮影/中田 悟

 

 

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