新年の風物詩、箱根駅伝が今年も行われ駒澤大学が2年ぶり8回目の総合優勝。様々な感動のドラマがありましたが、トップアスリートだけでなく、市民ランナーの関心を集めているのが厚底のランニングシューズです。各メーカーが趣向を凝らしたシューズを開発している中、個性的なシューズを生み出しているミズノが、斬新な厚底シューズを発表しました。
長距離ランナー向けシューズ「WAVE REBBELION」シリーズが登場!
長距離ランナーのシューズは軽量で薄底という常識が覆され、現在の主流となっているのが厚底シューズです。そこでミズノは昨年8月、厚底に推進力を持たせ、踵がない斬新なデザインの「WAVE DUEL PRO(ウエーブデュエルプロ)」を発売しました。
ウエーブデュエルプロがコンセプトシューズだったのに対し、2023年新たに、ウエーブデュエルプロで生まれた新機能をさらに進化させた「WAVE REBBELION(ウエーブリベリオン)」シリーズ、3モデルを発表。3モデルとも1月20日に発売します。
「近年、ランニングシューズ、特にスピードシューズの領域がかなり大きく変化しています。ミズノも独自のアプローチでランナーのパフォーマンスをサポートする商品を発売します。ときには個性的すぎるという言葉もいただきますが、いままで世の中になかった感覚、感触、パフォーマンスを持ったウエーブリベリオンが、スピードを求めるランナーの選択肢になってくれると非常にうれしいです」(グローバルフットウエアプロダクト本部、企画・開発・デザイン部部長、竹下豪氏)
「WAVE REBELLION PRO」はスムーズ、スピード、アシスト!
スピードランナー向けランニングシューズ・ウエーブリベリオンプロは、「いかに効率良くスタートからゴールまで足を運ぶか」に着目。ゼロベースから考え直したときに、「軽い」「フィットがいい」そして「前へ進む推進力の高さ」の3つの要素が前提となりました。
しかし「それだけでは世の中にあるシューズと変わらない。これ以上にパフォーマンスを向上させるものはないか。その結果が『SMOOTH SPEED ASSIST(スムーズスピードアシスト)』機能でした」(パフォーマンスランニング企画課課長・青井俊輔氏)
見た目で分かるように、あらかじめフォアフットストライドの角度に設定された前足部、大きく拡張されたミッド部、そしてカットアウトさせた踵形状。この独特な形状が「スムーズスピードアシスト」を構成します。
着目したのは前足部から中足部で着地するフォアフット走法。その走法は、踵から着地し前足部に抜けていくヒールストライク走法に比べ、より速く走ることができます。ウエーブリベリオンプロに搭載したスムーズスピードアシストは、スムーズにフォアフット走法をサポートします。
「前足部はフォアフットで自然に着地しやすい角度に設定。この機能によって、しっかりと中足部を支えることでふくらはぎ周辺の筋肉の負担を減らし、地面からの反発を効率良く伝えていきます」(パフォーマンスランニング企画課・吉村憲彦氏)
「どこからその発想はきたのか」をよく聞かれるそうですが、元になっているのは陸上の短距離用スパイクでした。
「短距離用スパイクは、ごく限られた距離で人類をもっとも速く走らせるために生まれたギア。必要なものだけが詰め込まれた純粋な道具です。このエッセンスを持ったシューズが5キロ、10キロ、そしてフルマラソンの距離を走りきることができたら。そんなストーリーから開発が始まりました」(青井氏)
サブ3、サブ3.5ランナー向けの「WAVE REBBELION」シリーズ
記録の向上を目指すすべてのランナーのために、ターゲットタイム別モデル2種もラインナップ。25年以上も進化を続けているプレート「MIZUNO WAVE(ミズノウエーブ)」を採用し、それぞれの走りを効率良くアシスト。この2モデルには、足幅の広いランナーに対応するワイドタイプも展開しています。
目がとまる独特の形状、カラーリングも爽やかなウエーブリベリオンプロを筆者が実際に履いてみると、自然と前傾姿勢になり推進力の高さが体感できます。また、見た目以上に軽く、クッション性の高さにも驚き。「人を最速で走らせるために、いかにスムーズなスピードランニングを考えるか」というプロジェクトを今後も続けるミズノが、現在の最新技術を凝縮させたランニングシューズ。
その異次元の感触を一度実感してみてはいかがでしょうか。
撮影/編集部
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