キングジムは、4月18日に東京・表参道にて女子文房具ブランド「HITOTOKI」の立ち上げを発表。おなじみ「キングファイル」や「テプラ」といったオフィスツールを主力とするキングジムだが、ここ数年は「ガーリーテプラ」など女子向けのアイテムも立て続けに展開し人気となっていたのが、今回の新ブランド発足につながった。
「HITOTOKI」は、日々の生活を工夫して楽しみたいと考える女性をターゲットとしており、日常的なツールである文房具を通して“ひとてま加えた暮らしの楽しみ”を提供する。同時に、新ブランドの製品第1弾として、5月19日に発売される新しいマスキングテーププリンター「こはる MP20」も紹介された。
北欧風のおうち型デザインは、玄関ドアが電源ボタンに、煙突がテープカットボタンになるなど、随所に“カワイイ要素”が盛り込まれたもの。女性の部屋にそのままポンと置かれていても雰囲気を壊さない、インテリア雑貨感がある。
キーボードで好きな文字や絵文字を打ち込み、専用のマスキングテープにプリントすることで簡単にかわいいラベルが作成可能。先代の「こはる MP10」からオリジナル新フォント「スリム」「スイート」を追加した7種のフォントと396種の絵文字、36種のフレームを組み合わせることで、ラベルやラッピングの女子力を大幅にアップさせられる。また、「MP20」からはタテ書き印字にも対応。アルバムやファイルの背表紙用ラベルもスマートに作成できる。
また、従来の和紙マステロールに加えて、耐水性のあるフィルムテープロールも登場。水はねを気にすることなく、キッチン周りの小物や浴室のシャンプーボトルなどにもラベルが貼れるようになった(※フィルムテープは先代MP-10でも使用可能)。
ちなみに今回の記者発表会は、キングジムいわく「日本一DIYな発表会」とのことで、実は会場内の飾り付けはキングジム社員が手作り。すべて「こはる」「ガーリーテプラ」などを使用して作成された。
キングジム若手社員がキャッキャしながら飾り付ける作業風景動画は非常に楽しそうで、見ている筆者(40代男子)も「うわぁ、やってみたいわ……」と心の奥に潜む乙女心を刺激されてしまった。
記者発表のあとは、写真投稿SNS「Instagram」で活躍する文房具好きな女性インスタグラマー約20名を招待しての「こはるワークショップ」も開催された。
こはるでプリントしたマステとカード、ドライフラワーを組み合わせて素敵メッセージカードを作るというワークショップでは、見せ方にひと工夫されたカードがテーブルのあちこちで生み出され、その場で次々と「Instagram」に画像がアップされていた(「Instagram」で「#HITOTOKI」を検索すると確認できる)。
今後、キングジムは「HITOTOKI」ブランドで今年度中5億円の売り上げを目指すという。女子文具カテゴリは、まだまだ大きくなりそうだ。