文房具
万年筆
2016/3/28 15:00

贈り物に困ったら“机の肥やし”にならない高級仕様のボールペンを選ぶべし!

春ということで、何かと物入りである。新入学・新入社のお祝いとして贈り物をせねばならないこともあるだろう。筆者も、お世話になっている知人の息子さんがこの春に社会人になるということで、不覚にもうっかり「じゃあ何か贈りますよ」という言質を取られてしまっている。

 

“使ってもらうボールペン”選びの3つのポイント

こういう時に選びたいのは、足元を見られない程度には高級感があって、でもほどほどに手ごろな価格のプレゼント。となると、いまも昔も定番は筆記具だ。万年筆という手もあるが、実用性で言えばここはやはりボールペンだろう。しかし、ここで意外と聞こえてくるのが「ボールペンなんかプレゼントしても使ってもらえない」という声だ。

 

なるほど、自分のことを思い返してみれば、確かにそうかもしれない。節目の祝いに何本かボールペンをもらったことはあるが、まともに使った記憶が無い。デザインが微妙にダサくて、特に書きやすいわけでもなく、なんとなく安っぽいものばかり。もらったはいいが「使わねえなぁ」と机の引き出しに放り込んでいたはず。

 

贈る側になれば分かるのだが、せっかくプレゼントしたものがそんな扱いを受けるのはやはり悲しい。こちらとしても、たまに会った時には「もらったあのペン、いつも使ってます」とか言ってもらいたいのだ。となれば、選ぶポイントとなるのは次の3点だ。

 

①快適な書き味の低粘度油性ボールペン

実はここ10年ほどで、ボールペンの書き味は大きく進化を果たした。その進化の軸になったのが、ぬるぬる、スラスラとした筆記感のあるインク……いわゆる「低粘度油性インク」を搭載したペン群である。

 

最新の低粘度油性ペンの書きやすさは、ひと昔前に贈答用として売られていた高級油性ボールペンと比べても雲泥の差がある。もちろん人によって筆記感の好みはあるが、それでもかなりの確率で「書きやすいな」と感じてもらえるはずだ。

 

②新社会人にオススメの多色タイプ

社会人になると、手帳をつける機会が増える。そんな時、必要になるのはスケジュール管理などに便利な多色ペンだ。「タスクの重要度や緊急度で色を変えて書き込むといいよ」など、ちょっとした“大人のやり方”をドヤ顔で教えてあげるのも、社会の先輩として大事なことである。

 

③値段なりの高級感がある

見た目からあきらかにお値段が違うな、と分かるルックスも重要。今のご時世、価格はネットで検索したらすぐに価格もバレてしまうので、あまり安過ぎでも困る。手頃な…とりあえず3000円以上~5000円ぐらいまでを上限として、その値段でできるだけ高級に見えるものを選びたい。

 

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↑ジェットストリーム プライム 3色ボールペン(3240円/上)とジェットストリーム プライム 多機能ペン 3&1(5400円/下)

これらのポイントを満たしてオススメなのが、三菱鉛筆から発売されている「ジェットストリーム プライム 3色ボールペン」と、シャープペンシルが入った「ジェットストリーム プライム 3&1多機能ペン」だ。ジェットストリームは、①の低粘度油性ペンにおける先駆け。162円のスタンダードタイプは年間1億本売れる超弩級のヒットボールペンであり、すでに愛用し使い慣れている人も多いだろう。

 

書き味がなめらかでノックの感触まで気持ちイイ!

で、今回おすすめする「ジェットストリーム プライム」は、そのジェットストリームの多色タイプ高級版。もちろん中身はお馴染みジェットストリームであって、ペン先が勝手にするする走るようなあの滑らかな書き味は同じである。

 

もちろん人によって筆記感の好みはあるが、それでもかなりの確率で「書きやすいな」と感じてもらえるはずだ。しかも、真鍮製のずっしりと重厚なボディは丁寧にバランスが取られており、スタンダードの約3倍ある重量がうまく紙に乗るような感覚がある。長時間筆記でも手にかかる負担は少ない。

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↑ジェットストリーム芯は安定のなめらかさ

 

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↑もっともメジャーな4C規格リフィルは1本216円

 

 

そしてなにより特筆すべきは、ペン先を出す方法のコリ具合だ。3色タイプはノック式、3色&1タイプはロータリー式と方法は違うが、どちらも非常に作り込まれた特殊なものである。

 

3色ノックは、ボタン周りにカチャカチャとした無駄な遊びがなく、押し込む感触が非常に滑らか。スルーッと入ってカチッと止まる感触は、パーツ噛み合わせの精密さを実感させる。ノック音も非常に小さいので、静まりかえった場所でも気兼ねなくペン先を出して書けるのもありがたい(ノックリリース時はさすがにガチャンと音がするので、注意)。

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↑緻密さを感じさせるノック機構

 

 

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↑左は432円のジェットストリーム3色タイプ。ノックが軸の中に沈み込んでいるのが分かる

 

通常の多色ノックというのは、構造上、ペン先を出すとノックボタンがペン軸の中に沈み込んでしまう。だとしてもちょっとノックが押しにくいだけで、使うのに特に支障はないはずである。しかし、このプライム3色はわざわざ、ノックボタンが沈み込まずに真っ直ぐ降りるような仕組みを使っているのだ。実用上の利便性はさほどない仕組みだが、いかにも高級なペンを使ってる!という実感がわいてくる。

 

3色&1のロータリーは、回転させるたびにズン!とした重い感触があり、これもまた高級感がある。使う時の軽快さでは3色のノックに譲るが、静音性はロータリーが上。あまりおすすめはしないが、クラシックコンサートを見ながらメモをとるような使い方をしても、音を気にする必要は無いだろう。

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↑手応えのあるロータリー式。確実にペン先を送り出してくれる

 

これでもかという高級仕様に、お馴染みジェットストリームの書きやすさ。個人的には『ライオンの皮をかぶったロバ』と呼びたい逸品だ。これなら、贈った先でも引き出しに放り込まれることなく、ずっと相手の手元で働いてくれることだろう。

 

【URL】

三菱鉛筆 http://www.mpuni.co.jp/

ジェットストリーム プライム 3色ボールペン

http://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/ballpoint/jetstream_prime/prime_3_colors.html

ジェットストリーム プライム 多機能ペン 3&1

http://www.mpuni.co.jp/products/ballpoint_pens/ballpoint/jetstream_prime/prime_3_1.html