文房具の総合メーカーとしておなじみのコクヨが、2019年1月に新ブランドを立ち上げることを発表した。
のりやテープカッターといった接着・粘着用品に特化し、機能性、ユーザビリティを高めた商品群で、その名も“接着”を意味する「gluing」を想起させるような「GLOO(グルー)」。注目は、佐藤オオキ氏が主宰する著名なデザインオフィス「nendo」とタッグを組んだこと。デザインにこだわることで、「貼る」という行為自体をただの“作業”ではなく、“クリエイティブ”な行為と捉え、使っていて気持ちいい・置いてあって気分がいいプロダクトにすることを目指した。
“貼る”をスマートにする新ブランド「GLOO」誕生
商品ラインナップは、スティックのり、テープのり、瞬間接着剤、テープカッターの4アイテム。
1、「角までぬりやすいスティックのり」
スティックのりを使って貼る対象となるのは四角い紙がほとんである、という事実を踏まえ、のり自体も四角形状にした。
2、「持ち方えらべるテープのり」
テープのり「ドットライナー」を販売してきた知見から、テープのりのユーザーには、縦持ちと横持ちの2タイプがいることを把握。繰り出す角度を変えることで、どちらの持ち方も選べるようにした。
3、「色が消える瞬間接着剤」
便利な反面、強力に接着するため失敗すると厄介な瞬間接着剤。そもそも失敗しないで済むよう、着色した。塗るときは赤色で、光に反応して時間が経つと透明に変化する“フォトクロミック技術”(特許取得)によって、無色に。塗り跡や適量をしっかり確認しながら作業できる。
4、「片手で軽く切りやすいテープカッター」
テープカッターには、軽く持ち運びも簡単なハンディタイプと、重みで安定しているため片手で使える据え置きタイプがある。GLOOのこれは、ボディは軽いもののすっきりと安定して立ち、手で押さえることなく片手でテープを引き出し切り取れる優れものだ。
ニトムズが展開する「スタロジー」をはじめ、“ミニマル”トレンドは昨今、文房具の分野でも広がりつつある。コクヨがnendoと手を組むことで、どのようなコクヨ式ミニマルを打ち出すのか、手に取れるのを楽しみに待ちたい。発売は、2019年1月(2018年12月に一部で先行発売)。