共有や編集が手軽でどこからでも閲覧できるデジタルデータの良さと、直感的にアイデアを残せるアナログの良さを兼ね備えた「デジアナ文房具」は年々進化しています。そこで、アナログ派の編集部員が実際に3日間使って、その使い勝手をチェックしました!
【アナログ派の編集部員がチェック】
雑誌「GetNavi」文房具担当 鈴木翔子
紙モノ文房具が好きで手帳はアナログ派。誌面の構成を練るときもA4ノートに手書きするのが基本。
【その1】ごく普通のペンを目指した世界最細・最軽量のデジタルペン
ネオラボ
Neo smartpen M1
1万4800円(Amazon.co.jp販売価格)
専用のノートに書いた文字や絵をリアルタイムでデジタル化できるスマートペン。スマホやタブレットを起動していないときに書いた内容は、ペンに内蔵されたメモリに保存され、あとから同期できます。カラバリは全4種類で、スタイリッシュなデザインとアクセントカラーが効いた色展開も特徴。使い心地だけでなく見た目も普通のペンに近いです。【紙:専用紙のみに対応】【充電時間:約90分】【連続使用可能時間:約6時間】【重さ:17.4g】【書き出し方式:JPEG/PNG/PDF/SVG】【テキスト変換機能:あり】
【握り心地check!】
直径10.4㎜と一般的なボールペンとほぼ変わらない太さ。17.4gと軽く、長時間筆記しても疲れません。
【アナログ派の使い勝手評価】
☆×5
「キャップを外すと自動で電源が入り、デジタルペンであることを忘れてしまう使い心地。テキスト変換機能の精度が高く、仕事で使えるレベルです。国際規格のD1リフィルに対応しているので、好みの書き味のインクに変えられるのもうれしい!」(鈴木)
【その2】ワンタッチで筆跡を取り込めるからデジタル音痴も安心!
ワコム
BAMBOO Folio
1万9224円(small/A5)、2万4840円(large/A4)
同社独自のデジタルペン技術「電磁誘導方式」を採用し、パッドがペンの座標を読み取り、書いた文字やスケッチをデータ化します。メモやスケッチをワンタッチでデジタル化でき、Evernoteなどのクラウドサービスに共有可能。【紙:厚さ8mm以内の紙の束に対応】【充電時間:約2.5時間】【連続使用可能時間:約8時間】【重さ:本体 460g(small)、810g(large)/ペン 17g】【書き出し方式:JPEG/PNG/PDF/SVG/DOC】【テキスト変換機能:あり】
【握り心地check!】
【アナログ派の使い勝手評価】
☆×4.5
「お気に入りのノートや紙も使えるのがうれしいです。操作もボタンひとつで簡単。筆圧の差をしっかり認識するから、絵を描く人に特にオススメです。筆跡のみが取り込まれるので、スキャナーで取り込んだときのように紙の汚れや埃が入らないのも良い!」(鈴木)
【これもCheck!】
持ち運びしやすい軽量モデルも用意!
ワコム
BAMBOO Slate
1万6200円(small/A5)、1万9440円(large/A4)
A5サイズの本体重量が264g、A4サイズは472gの軽量モデル。耐久性の高いポリウレタンとウーブンナイロンを採用したボード型です。カラーはミディアムグレーとワコムストア限定のブルーとレッドの3色。
【紙:厚さ8㎜以内の紙の束に対応】【充電時間:約2.5時間】【連続使用可能時間:約8時間】【重さ:本体 460g(small)、810g(large)/ペン 17g】【書き出し方式:JPEG/PNG/PDF/SVG/DOC】【テキスト変換機能:あり】
【その3】コスパ最強!半永久的に使えるスマートノート
ロケットブック
Rocketbook Everlast
5378円
濡れタオルで拭けば1000回以上繰り返し使うことのできるノート。専用アプリのカメラ機能を使うと、かざすだけでスキャンでき、瞬時にメールで送ったり、クラウドサービスに保存したりできます。カラバリはブラック、レッド、スカイブルーの全3色。それぞれ手帳サイズ(15.5㎝×22.5㎝)とノートサイズ(21.5㎝×27.5㎝)があります。【ペン:熱で消えるペンに対応】【ページ数:36ページ(手帳型)/32ページ(ノート型)】【書き出し方式:JPEG/PDF/】【テキスト変換機能:なし】
【フォーマットcheck!】
8㎜幅のグレーのドット方眼。図形やグラフを書く際の目印になりますが、濃すぎないから邪魔にもなりません。
【アナログ派の使い勝手評価】
☆×3.5
「何度も使える紙なので、アイデア出しなど、たくさん書きたいときに気軽に使えて重宝。スマホの影ができないように斜めから撮影しても、正面から撮ったように補正されます。紙の性質上、インクが乾くのに少し時間がかかるので擦れには注意!」(鈴木)
【その4】月間・週間・メモページへの書き込みを一覧できる!
ナカバヤシ
スマレコダイアリー2019
950円〜
手帳に書き込んだ予定を専用アプリと連動させ、デジタルとアナログの両方でスケジュール管理ができるダイアリー。今夏、専用アプリが大幅リニューアルし、より使い勝手が向上しました。カラバリは、ブラック、グレー、ポリプロピレン製のポケット付きの3種がメイン(※)。それぞれバイブルサイズとB6があります。
※:A5サイズ限定で月間ブロックとノートが分冊になったセパレートタイプ(1620円)もあります(週間ページは収録していない)。月間ブロックとノートも個別で用意(324円)
【ペン:何でも可】【収録ページ:月間ブロック/週間レフト/ノート】【収録期間:月間2018年10月~2020年3月/週間2019年1月~2019年12月】【テキスト変換機能:なし】
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手帳を撮影するとAIが書き込みをチェック。書き込みのある日付ごとに画像がトリミングされ、スケジュールの各日付に紐付けて保存されます。
【アナログ派の使い勝手評価】
☆×3.5
「手帳の書き込みが日付ごとにトリミングされ、画像として取り込まれるのがユニーク。時々、自動認識されたトリミング位置がズレることもありますが、アプリで修正できるので問題ありません。アプリからも予定を追加できるので、手帳を持ち歩かなくてもOK」(鈴木)
【こちらも注目】ロングセラーのデジアナ文房具3選
ここではロングセラーのデジアナ文房具を紹介。アプリやソフトで、機能をアップデートし続けられるのがデジアナ文房具の魅力のひとつです。
【その1】
ぺんてる
アンキスナップ
540円
専用アプリで撮影すると、マーカーを引いた部分に目隠しのマスクがかかります。参考書やノートを持ち歩く必要がなく、外でも手軽に勉強できます。
【その2】
コクヨ
CamiApp S
実売価格1万7172円〜
専用のペンとパッドを使いノートに書くと内容がデータ化されます。データ化はノートのチェックボックスに印を付けるだけ。ノートブック型とメモパッド型の2種。
【その3】
キングジム
ショットノートシリーズ
302円〜
スマホ連携文具の火付け役。専用の紙に書いたメモを専用アプリで撮影すると、自動で画像を補正、トリミングしてくれます。メモパッドやルーズリーフなど形は様々。