昨年、クラウドファンディングにおいて、目標金額30万円に対して853%の256万円を集め、みごとに製品化を達成した文房具がある。どこでも使えて持ち運べる展開型ホワイトボード「バタフライボード」(実売価格3780円)だ。
A4サイズの4枚綴りでノートのようになったホワイトボードが、パタパタと開いて最大でA2サイズにまで広げて使えるというこのバタフライボード。どう使うと便利かをあらためて考えてみた。
↑専用ケースに入ったバタフライボード(5㎜方眼)
接合部が小さいため書くときに邪魔にならない
透明のケースから取り出したバタフライボードは、A4サイズが4枚(8ページ)で一体となったノート型のホワイトボード。昨年夏にクラウドファンディングが成立した時は無地のみだったが、今年の3月に薄色の5㎜方眼も発売された。
ボード同士はマグネットでくっついているので、少し力をいれて引っ張ってやると、パカリとはずれる。この接合部がマグネットというのがミソで、まず、見開きA3にした時に中心に邪魔なものがない。
↑ページの間に邪魔なものがないので、フラットに使える
すでにリングノート状のホワイトボードは市販されているが、見開きにすると当たり前の話だが中央にリングがくる。これはやはり見づらいし、描きづらい。対してバタフライボードは2箇所のマグネット部があるだけで、見た目にはほぼフラットなA3ボードとして使えるのだ。
この見開きA3を2枚並べると、最大でA2のボードとして使えるということになる。また、ノート状態のままでも、ページを引っ張り外して別のページの後ろに持ってくる、といったページ順変更が簡単にできるのも面白い。
ビジネス用よりもベタに使ったほうが面白い!
さて、このバタフライボードの使い道だが、メーカーは「アイデア誘発ツール」として提案している。個人で使う時は「描いて消しできるアイデアスケッチノート」として、大人数になると「大きく広げてミーティング用のホワイトボード」として使おう、ということのようだ。
ただ、筆者個人の感覚でいうと、そういう意識高い系のビジネスツールとしてよりも、以下のようにもう少しベタに使った方が面白いような気がするのだ。
①マグネットで貼り付くボードふせんとして
4枚綴りだからといって、それをまとめて一度に使う必要はない。むしろバラして使った方が便利な場合もあるだろう。本品には小さくても強力なネオジム磁石が内蔵されているので、これにメッセージを書いてスチールラックやパーテーションにパチッと貼り付ければ、大判のふせんのように使うことができる。
使い終わったら、はがして4枚セットに元通り。何度でも書き直せて貼り直せるので、気軽に使い倒せるはずだ。家庭でも、なにか伝えたいことがある場合は、冷蔵庫や玄関ドアに貼ればメッセージボードになる。
②立体のメッセージボードとして
広げたり折り返したりが自在な機能を活かして、バタフライボードを文字通り立体的に使うのも面白い。例えば、ノート状態から真ん中を折り返して三角に立てると、メッセージボードとしての表示性がぐっと上がる。
用途としてはいささか趣味性が高くなるが、フリマに参加するときなどは、プライス表示板として本品を使うとなかなか便利だろう。もちろん、コミケなどのオタクイベントにも相性は抜群である。
めくったり入れ替えたりも自由なので、「休憩中」や「すぐ戻ります」などメッセージを複数用意しておくのもいいし、急な価格変更にも対応しやすい。また、見開いてA3にしてもしっかり自立するので、大きくドーンと表示したいメッセージを書いてもいい。
使い方はいろいろと考えられるが、こういう面白いアイテムは「ビジネスに活用して仕事の能率を上げよう」とか、意気込んで使うと、使いこなしきれず息切れすることもある。適当に使って、ついでに便利だったらもうけもん、ぐらいの感覚で遊んでみた方が楽しいのではないか。
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