文房具
2019/3/20 19:00

罫線がリードする!新入社員もベテランも心機一転用意したいビジネス仕様のノート&メモ帳

【きだてたく文房具レビュー】社会人のノート作りに最適なビジネス仕様のノート&メモ帳

日差しも気持ちよく温まってきて、いよいよ春。読者の皆さまの中には新社会人1年目スタート、という方もおられるだろう。筆者も、今でこそフリーランスというはぐれ生活を送っているが、一応大学を出てから10数年ほどは(5回転職したが)会社員として勤めていた。で、その社会経験から言うと、とにかく入社1年目で大事なのは、ノートだ。

 

最初に入社した会社の上司から最初に言われたのが、「きだてくん、ええか。会社に入ったら、とにかく聞いた話を全部ノートに書くんや。1年目はノート作ることが仕事やと思っとき」という教えだった。

 

業界の基礎知識から仕事の進め方に会議の内容、仕事を振りやすい人の内線番号、得意先の近所のランチスポットまで、聞いた話をびっちり書き込んだノートは、後々何度も見返す「仕事の辞書」になったし、退職するときはそれがそのまま、後任への引き継ぎノートにもなった。(引き継ぎがラクなのはとにかく最高だぞ)

 

社会人のノート作りは“ビジネス罫”で体得せよ!

ということで、新社会人の皆さまにも1年目のノート作りをオススメしたいのだが、ただし、そもそも初めてのことだけに「社会人のノートの取り方」が分からない、という場合もあるかもしれない。そこで使ってみて欲しいのが、ビジネス罫のノートである。

↑マルマン「『biz and』リングノート」378円/「同 ノートパッド」270円/「同 ルーズリーフ」194円(すべてA5サイズ)
↑マルマン「『biz and』リングノート」378円/「同 ノートパッド」270円/「同 ルーズリーフ」194円(すべてA5サイズ)

 

マルマンの「biz and」シリーズは、社会人がノートを使う際のノウハウが、最初からインストールされたノートシリーズだ。

 

カバンに収納しやすく機動性の高いA5サイズノートに“ビジネス罫”と呼ばれる罫線で紙面が分割されているので、とにかくこの紙面通りに書き込んでいけば、仕事メモから議事録までスムーズに記録できるという次第である。

↑ビジネス罫リングノートの紙面。縦横は違うが、紙面の分割はルーズリーフやパッドと同じだ
↑ビジネス罫リングノートの紙面。縦横は違うが、紙面の分割はルーズリーフやパッドと同じだ

 

「biz and」には、横のリングノートと縦のルーズリーフ/ノートパッドがあるが、どちらも基本的に、罫の分割は同じ作り。この縦横は、自分の好みで選んでも良いが、手帳感覚で使うならリングノートタイプ、後々まで情報として残したいならルーズリーフタイプが便利だろう。

↑大きく4分割された紙面。B欄とC欄は、よく見るとタイプの異なるドット罫になっている
↑大きく4分割された紙面。B欄とC欄は、よく見るとタイプの異なるドット罫になっている

 

ビジネス罫の分割は、まず上段(写真A)がタイトルと日付欄。ここには、会議の主題や得意先の名前と書き込む日付を記入する。これは見返す際の検索性に関わるので、必ず書き込むこと。

 

中段はメインの書き込みを左(写真B)、それに対して補足メモや自分が議題に対して取るべきリアクションToDoを右(写真C)に書くよう分割されている。メイン欄は細かいドット罫、補足欄は荒いドット罫となっているので、びっちり書き込んだ後でも、欄の区分けを認識しやすいのがポイントだ。

 

コツは、話の中で「いつまでに」という日程が出てきたら、メイン欄だけでなく補足欄にも日付を抜き出して書いておくこと。だいたい社会人1年目はスケジュール管理でトチる機会が多いので、ToDoと日付は別枠にして確認しやすくするのが重要なのだ。

 

下段は、話の要点や次回予定を書き込む場所(写真D)。社会人は、次回までの課題を言い渡されることもしょっちゅうなので、そういうことを目立つように書いておくと、うっかりミスも減るはずだ。

↑メイン欄で全体の流れ、補足欄には数字などのデータ、下段の要点欄に次までにしておくべき実作業を書いておくと、情報が把握しやすい
↑メイン欄で全体の流れ、補足欄には数字などのデータ、下段の要点欄に次までにしておくべき実作業を書いておくと、情報が把握しやすい

 

特に1年目の社内における評価というのは、仕事の出来不出来ではなく、うっかりの回数(先のスケジュール管理も含む)による減点方式で決まってしまうことが多い。「あいつ、あんまりアレだなー」と先輩や上司に思われないためには、言われたことを忘れないようにすること。逆に言えば、後から確認のために見返すのは補足欄と要点欄だけでいい、というぐらいの書き方がベストだ。

 

ちなみにこの分割方法は、マルマンの学生用ノート「スマートレビュー」シリーズとほぼ同様になっている。昔からスマートレビューで勉強してたよ! という人は、よりスムーズに使いこなせるだろう。

 

社会人はメモ帳も手放せない!

もうひとつ、社会人にとって重要なのが、メモ。

 

上司にいきなり「ちょっと来て」と呼ばれて慌てて駆けつけると、「あれはアレして、ついでにこれをコレしといて」みたいな指示を受けるのが社会人1年目。そんな時に手ぶらで大丈夫?ということなのだ。

↑マルマン「『biz and』リングメモ A7スリム」140円
↑マルマン「『biz and』リングメモ A7スリム」140円

 

つまり、ポケットにメモ帳のひとつも常備していないと、うっかりミスをやらかすのである。そこで使ってみてほしいのが、同じく「biz and」シリーズのリングメモ。A7変形のスリムサイズなので、わりとどこにでも“呑んでおける”コンパクトさがまず使いやすい。

 

紙面は横罫とドット罫の組み合わせで段が区切られているので、1行2行書いて次、というような、ちょっとした用件をメモするのに最適だ。

↑紙面は横罫+ドット罫の4行単位でブロックになっている。もちろんそれ以上書いてもいいが、だいたいは1件につき4行以内でまとめた方が見返しやすい
↑紙面は横罫+ドット罫の4行単位でブロックになっている。もちろんそれ以上書いてもいいが、だいたいは1件につき4行以内でまとめた方が見返しやすい

 

実際、急に呼びつけられて複雑な話をされることはまずないので、ひとまずこれにメモしておけばだいたいは問題ないはず。ただし、これは一時的なメモなので、内容は後から改めてノートにまとめなおしておいた方が良いだろう。メモはあくまでも消耗品として扱い、情報の保管庫はノートと決めておいた方が、情報が分散しない。

 

こういった小さなメモは、伝言用として使うことも多い。そこで「●●さんから電話ありましたので、折り返しお願いします」みたいな伝言は、メモして、上辺のミシン目から切り取って渡すこと。

↑他人に伝言メモを渡す時は、上辺のミシン目で切り取る。リングから引きちぎると明らかに見栄えが悪いし、失礼に感じる人もいるかもしれない
↑他人に伝言メモを渡す時は、上辺のミシン目で切り取る。リングから引きちぎると明らかに見栄えが悪いし、失礼に感じる人もいるかもしれない

 

リングからビリビリ破って渡すと見た目が汚いので、あまり重要な内容じゃないと判断されて捨てられてしまうこともあったりして。こういった細かすぎる系Tipsは意外と教えてくれる人も少ないので、機能として最初からミシン目が入っているメモは貴重なのだ。