使いこなせない1日1ページタイプはシールで埋めよう―――キングジム「おおきめシール」
手帳のオススメ記事などを見ると、カラフルにページが埋められた使用例とともに「カスタム性が高く、自由に書けるのが1日1ページ手帳の魅力」なんて書いてあったりする。
実際、「ほぼ日手帳」やマークス「EDiT」などの1日1ページ手帳は人気も高く、ついつい試してみたくなる気持ちは分かる。だが、いざ運用してみると、自分のページと作例の差に愕然、なんてことはないだろうか?
1ページを埋めるほどスケジュールがなかったり、こまごまとイラストを埋める時間がなかったり、よく考えたらそもそも絵が描けなかったり。結果、スカスカの紙面を投げ出したくなっている人も少なくない。
が、ちょっと待って欲しい。その手帳を投げ出す前に試してほしいのが、キングジムの「おおきめシール」だ。
キングジム
おおきめシール
各380円(税別)/全10柄
手帳の空きスペースを埋める用、という思い切ったコンセプトで作られており、まさにあなたの手帳にぽっかり開いた広大な空き地に貼って、見栄えをアップするための製品なのである。「おおきめ」という名前に嘘はなく、1シート12柄がそれぞれ、A5サイズのページも確実に埋める程よいサイズだ。
柄は、動物や植物、謎キャラ、人物が適度なユルさで描かれたもの。あまり頑張りすぎていない雰囲気が、手書き文字にもマッチ。これをページの空いた場所に貼っていけば、“うっとりするようなあの作例”っぽくなるという寸法だ。
また、図柄自体が隙間にぴったり収まるよう、三角(紙面カド用)や長方形(文字間の隙間用)となっているのは、上手いなー、と感じた。
シール自体は薄いマットなフィルムなので、紙に貼った際に違和感が少なく、本当にイラストを手描きしたように見えるのがポイント。
図柄の縁も小さいので、イラストの近くにフキダシを描いてコメントを喋らせる、みたいな小ワザも効かせやすい。裏面は弱粘着仕様なので、一度貼ってしまっても剥がして貼り直しがOK。場所合わせしやすいのは便利だろう。
台紙は1柄ずつミシン目で切り取れるので、使いたい柄だけ選んで手帳カバーにストックしておくことも可能。友人と柄のトレードをするのも良さそうだ。
ちなみに、1シートにつきシークレット柄が1枚つき。シークレットは3パターンあり、うち1つは箔押し仕様(当たり!)となっている。
日々の手帳で消費するものだけに、こういうお遊びが含まれているのは、買うたびに味わえる楽しみがあって良いと思う。このあたりも上手いなー。
「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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