文房具
手帳
2020/2/25 19:25

これは間違いなく便利!手帳と一緒に携帯したいボールペン&飛び道具

この手帳、ハズレかな……と落胆する前に見直したい手帳回りのアイテム2選

さて、年始から2か月近くが経ったわけだが、今年の手帳の具合いはいかがだろうか? 毎年お馴染みの手帳で安定している人もいるだろうが、全く新しい手帳にチャレンジして成功した人、早くも手帳の乗り換えを思案している人も、それぞれおられると思う。

 

“手帳ガチャ”はリスキーなギャンブルである。「やや当たり」を引けたぐらいで止めればいいのに、ちょっと気分一新で……とか、もっと大当たりがあるかも……とか、そういったことで年末にチャレンジしてしまう人も多いようだ。

 

ただ、手帳の使い勝手に関しては、実は手帳側に100%の原因があるわけではなかったりする。(もちろん「使う人間にも問題があるんだぞ」なんて説教臭い話をするつもりもない。)手帳と合わせて使っているペンだったり、付箋だったり、シールだったり、そういう部分に問題はないですか? と、いうことである。

 

例えば使っているペンを替えてみるだけで、飽きたはずの手帳にグッと愛着が戻ってくることだってありえる。使いこなせていない紙面も、シールを貼ることで見栄えが上がって楽しくなることもあるだろう。意外とそういう手帳周りのトライも重要なのだ。

 

そこで今回は、そういった「手帳に合わせて使うとイイ感じにしてくれるかもしれないアイテム」を紹介したい。すでに4月始まりの手帳替えを考えている人、今の手帳、もうワンチャンあるかもしれませんよ。

 

いつもの3色がちょっと違うだけで、書き込みが楽しくなる?―――サクラクレパス「ボールサイン レディア」

手帳への書き込みで使われている率が高いのが、多色のボールペン。スケジュールの緊急度やビジネス/私用など案件のタイプで、書き込む文字の色が変えられるので、ページを見渡したときの視認性を考えれば、手帳の必須アイテムとすら言えるかもしれない。

 

とはいえ、いつも代わり映えしない黒・赤・青の3色で埋まった紙面に飽きている、ということはないだろうか? そういう場合に使ってみると面白いのが、サクラクレパスの新しい3色ボールペン「ボールサイン レディア」である。

サクラクレパス
ボールサイン レディア
各1500円(税別)

 

名前からも分かるとおり女性が想定ユーザーなので、金属軸のスリム&シンメトリカルなルックスは、わりとフェミニンな印象。とはいえ、軸色と柄さえ合うなら、男性が持ってもさほど違和感はないと思う。

 

色の選択はロータリー式で、前軸をひねるとボール径0.4㎜の黒・赤・青3色(ゲルインク)が切り替わるようになっている。……と、ここまでの要素は、ごく普通のおしゃれ3色ボールペンでしかない。従来とひと味違って面白いのは、その「黒・赤・青の3色」の部分なのだ。

↑レディア(左)と一般的なゲルインク(右)の3色を書き比べた
↑レディア(左)と一般的なゲルインク(右)の3色を書き比べた

 

従来の黒・赤・青と並べると、「レディア」の黒・赤・青は微妙に明るく、鮮やかに見えるのではないだろうか?

 

それもそのはずで、この3色は正しくは「セピアブラック」「コーラルレッド」「サニーブルー」というカラーネームなのだ。セピアブラックは茶がかった黒、コーラルレッドはやや鮮やかでピンク寄りの赤、という感じ。パッと見にはベーシックなインクと大差ないが、よくよく見ると「あれ、普通とちょっと違う?」と分かるだろう。

 

ビジネスユースでもまったく支障なく使えて、それでいて見る人が見れば違いが判別できる、という絶妙さが楽しいのである。

↑個人的に非常にお気に入りのサニーブルー。とにかく爽快感のある青だ
↑個人的に非常にお気に入りのサニーブルー。とにかく爽快感のある青だ

 

サニーブルーは、明確に従来の青よりも鮮やか。明度が高く、それでいてペールブルーのような淡さはない。文字を書いてもくっきりと視認できる、スカッと爽快な青となっている。

 

3色ボールペンの中ではやや使用頻度が落ちる青インクだが、このサニーブルーは、あえて使いたくなるような気持ちよさがあるのだ。個人的にも、「レディア」の3色でどれが好きかと問われれば、間違いなくサニーブルーを推すだろう。

↑筆記色が変わるだけで、手帳全体の雰囲気も変わるはずだ
↑筆記色が変わるだけで、手帳全体の雰囲気も変わるはずだ

 

一本線を引いただけでは黒と差が分かりにくいセピアブラックでも、紙面を埋めていくと、ページが全体的に柔らかい雰囲気になっているのに気付くのではないだろうか(昨年の手帳と見比べると、一目瞭然)。

 

また、ボール径は0.4㎜と手帳にも適した細さで、3㎜方眼やマンスリー枠などへの細かい書き込みも対応できる。

 

なんとなくしっくりこないなー、と感じているページも、意外とペンの色を変えればハマることがある。使い飽きた手帳のイメチェンにもオススメなので、手帳を替える前にまず試してみて欲しい。

 

使いこなせない1日1ページタイプはシールで埋めよう―――キングジム「おおきめシール」

手帳のオススメ記事などを見ると、カラフルにページが埋められた使用例とともに「カスタム性が高く、自由に書けるのが1日1ページ手帳の魅力」なんて書いてあったりする。

 

実際、「ほぼ日手帳」やマークス「EDiT」などの1日1ページ手帳は人気も高く、ついつい試してみたくなる気持ちは分かる。だが、いざ運用してみると、自分のページと作例の差に愕然、なんてことはないだろうか?

 

1ページを埋めるほどスケジュールがなかったり、こまごまとイラストを埋める時間がなかったり、よく考えたらそもそも絵が描けなかったり。結果、スカスカの紙面を投げ出したくなっている人も少なくない。

 

が、ちょっと待って欲しい。その手帳を投げ出す前に試してほしいのが、キングジムの「おおきめシール」だ。

キングジム
おおきめシール
各380円(税別)/全10柄

 

手帳の空きスペースを埋める用、という思い切ったコンセプトで作られており、まさにあなたの手帳にぽっかり開いた広大な空き地に貼って、見栄えをアップするための製品なのである。「おおきめ」という名前に嘘はなく、1シート12柄がそれぞれ、A5サイズのページも確実に埋める程よいサイズだ。

↑難度の高い1日1ページ手帳も、紙面の隙間をシールで埋めるだけで簡単に攻略可能だ
↑難度の高い1日1ページ手帳も、紙面の隙間をシールで埋めるだけで簡単に攻略可能だ

 

柄は、動物や植物、謎キャラ、人物が適度なユルさで描かれたもの。あまり頑張りすぎていない雰囲気が、手書き文字にもマッチ。これをページの空いた場所に貼っていけば、“うっとりするようなあの作例”っぽくなるという寸法だ。

 

また、図柄自体が隙間にぴったり収まるよう、三角(紙面カド用)や長方形(文字間の隙間用)となっているのは、上手いなー、と感じた。

↑ページの隅や書き込みの隙間に貼るのに、最適な形が揃っている
↑ページの隅や書き込みの隙間に貼るのに、最適な形が揃っている

 

シール自体は薄いマットなフィルムなので、紙に貼った際に違和感が少なく、本当にイラストを手描きしたように見えるのがポイント。

↑薄くマットな質感なので、紙に貼るときれいに馴染む
↑薄くマットな質感なので、紙に貼るときれいに馴染む

 

図柄の縁も小さいので、イラストの近くにフキダシを描いてコメントを喋らせる、みたいな小ワザも効かせやすい。裏面は弱粘着仕様なので、一度貼ってしまっても剥がして貼り直しがOK。場所合わせしやすいのは便利だろう。

↑台紙は正方形のミシン目に沿って切り取って携帯可能。ただし切る際にシールが剥がれやすいので、注意が必要だ
↑台紙は正方形のミシン目に沿って切り取って携帯可能。ただし切る際にシールが剥がれやすいので、注意が必要だ

 

↑右端が隠されたシークレット柄。何が出るかはめくるまでのお楽しみ
↑右端が隠されたシークレット柄。何が出るかはめくるまでのお楽しみ

 

台紙は1柄ずつミシン目で切り取れるので、使いたい柄だけ選んで手帳カバーにストックしておくことも可能。友人と柄のトレードをするのも良さそうだ。

 

ちなみに、1シートにつきシークレット柄が1枚つき。シークレットは3パターンあり、うち1つは箔押し仕様(当たり!)となっている。

 

日々の手帳で消費するものだけに、こういうお遊びが含まれているのは、買うたびに味わえる楽しみがあって良いと思う。このあたりも上手いなー。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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