今年の「東京モーターショー2015」に出展した約300台のなかから、ベストモデル22台を紹介していく本シリーズ。評論家9人に取材しその見所を語ってもらいました。
今回は、究極のクリーンエネルギー車や700台限定の特別車などプレミアモデルがぞくぞく登場。
オンでもオフでも使えるコンパクトな新規モデル
スズキ
イグニス
全長3.7mの小型クロスオーバー。外観はアクティブさを感じ取れますが、室内はシンプルです。ハイブリッド機構をはじめスズキの最新技術が全部入りの一台。
シンプルなところが良い
「デザインのバランスの良さに感動! メカ的にはかなりベーシックだけど、グローバルモデルはシンプルなほうがいい」(清水草一さん/自動車評論家)
デザインのバランスがいい!
「ヤンチャ坊主を思わせる個性的なフロントマスクと、まとまりのあるデザイン。スズキのヤル気を感じた」(スーザン史子さん/自動車ライター)
ハイブリッドミッドシップで新時代のスーパーカー像を切り拓く
ホンダ
NSX
直噴V型6気筒ツインターボエンジンを積み、3つのモーターで駆動させるミッドシップのハイブリッドスーパースポーツカー。最高出力は580PSを誇ります。
欧州車に負けていない
「ほぼこのまま市販されるであろう姿を見ることができて感激。本場のスーパーカーと並べても見劣りしない風格もある」(岡本幸一郎さん/モータージャーナリスト)
スタイリングが最高!
「低く広く身をかがめて、俊敏な動きにもグラつかない安定性が滲み出るフォルム。文句なしでカッコ良い!」(五味康隆さん/モータージャーナリスト)
スマートと車体を共有するRRレイアウトのコンパクトカー
ルノー
トゥインゴ
この新型からRR(リアエンジン/後輪駆動)のレイアウトを採用したハッチバック。スマートのforfourとプラットフォームを共有しています。
近場の買い物クルマに使える
「プラットフォームの共有にまず驚き! デザインは新型スマートよりはるかに魅力的だ。小粋なお買い物クルマになりそう」(清水草一さん/自動車評論家)
MTモデルも導入して!
「チャーミングなスタイルに加え、リアエンジンで4人乗りのパッケージもなかなかの出来ばえ。MT車も輸入してほしい」(田畑修さん/モータージャーナリスト)
1回で700km以上走行できるセダンタイプの燃料電池車
ホンダ
FCXクラリティ
70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、一充填走行距離700km以上を誇る燃料電池車。2016年3月から発売ですが、当初は自治体・企業向けとなります。
一般向けを頑張ってほしい
「究極のクリーンエネルギー車。ただ、初年度200台を官公庁向けリースでは一般性がなく、何とも物足りない……」(松下宏さん/自動車評論家)
MIRAIに負けない魅力あり
「MIRAIに先を越されたが、5人乗りで最高出力で優る点もさすが。ジェイドにも通じる流麗なボディも高評価」(スーザン史子さん/自動車ライター)
ジャガー史上初のSUVは最新技術と実用性が融合
ジャガー
Fペース
ボディの80%にアルミを使った、同社初のSUV。リストバンド型キーを初採用し、ロゴマークにバンドを近づけるだけで開錠・施錠ができるなど、技術的な見どころも多くあります。
ジャガーならでの洗練度
「ジャガーが手がけるとSUVもこんなにオシャレになるんだと感じた。同門のランドローバーにとっても強敵のはず」(岡本幸一郎さん/モータージャーナリスト)
実に贅沢な作りです
「SUVモデルは世界的なトレンドですが、ジャガーのSUVは本当に気になる! SUVなのにアルミボディって贅沢すぎ」(吉田由美さん/カーライフエッセイスト)
サーキットをそのまま走れるスペックを持つ超限定車
BMW
M4 GTS
1986年に登場した M3の生誕30周年を記念する700台限定の特別車。3.0kg/PSというスーパーカー級のパワーウェイトレシオを達成しています。
実は先進的で素晴らしい
「見ためにやられました。高効率なウォーターインジェクションやOLEDのテールランプなど、地味に先進的な点も◎」(小野泰治さん/自動車評論家)
デザイン性の高さが光る
「世界700台は即完売確実でしょう。世界初の有機ELリアランプなど、デザインが斬新的なところも素晴らしい」(五味康隆さん/モータージャーナリスト)
数々の特別車が揃うなか、特にジャガー初となるSUVには多くの波紋を呼んだようです。次回はモータージャーナリストたちも思わず購入モードにはいってしまうほどの、実用性にも特化したモデルをご紹介していきます!
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