東京モーターショー2015では、プリウスの新モデルを始め数々の市販車が多くの注目を集めました。一方で、各メーカーが思い描く「クルマの未来」を象徴するコンセプトカーも毎年の大きな見どころです。今年のモーターショーを通してゲットナビ編集部が感じたキーワードは「自動運転」「ピュアスポーツ」「コミュニケーション空間」「エネカー」!
この4つのキーワードに分け、注目を集めたモデルを解説します。
自動運転
東京モーターショー2015で最も話題になったのが自動運転。下の2台以外にも、日産が自動運転時と手動運転時で室内空間が変わるモデルを発表したほか、トヨタはクラウンの自動運転体験を展開しました。2020年の実用化に向けて開発合戦が激化しています。
メルセデス・ベンツ
VisionTokyo
メルセデスが発表した未来のシティカーのコンセプトモデル。自動運転時代に即した室内スペースのあり方を提案し、クルマは将来、「動くリビングスペース」として進化することを示唆しています。
ホンダ
ワンダースタンドコンセプト
大人2名が並んで乗車するコンパクトボディの自動運転車。全方位に駆動する車輪を持ち、狭い路地にもスイスイと入っていけます。
ピュアスポーツ
自動運転と並んで注目を浴びたのがスポーツカーのコンセプトモデル。マツダのRXビジョンのようにロータリーエンジンを使ったモデルもあれば、トヨタのS-FRのように内燃機関で走る楽しさを訴えるものもあり、動力源は様々なものから提案されました。
マツダ
RX ビジョン
マツダが考える最も美しいFRスポーツを追求した一台。動力源には、開発を続けていた次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載し、圧倒的に低いボンネットと全高を可能にしました。
トヨタ
S-FR
エンジンをフロントミッドシップに搭載した、エントリー向けFRスポーツカー。6速MTを搭載し、走る楽しさと操る面白さを追求します。
コミュニケーション空間
次の世代のクルマユーザーを育てるべく「つながり」を意識したコンセプトカーが多く展示されました。各社に共通するのは、“ユーザー次第でいかようにも使える”という幅の広さ。メーカーが使い方を提案するのではなく、その土台を提供するという姿勢が垣間見れました。
日産
テアトロforデイズ
軽EVのコンセプトカー。室内の多くの部分がスクリーンになっており、様々な映像を投影できます。アレンジしたインテリアは他の人とシェア可能。室内空間の新しい使い方を提示した一台です。
スズキ
エアトライサー
どこでも連れ出せるプライベートラウンジをコンセプトにした一台。3列シートを「コ」の字型にできるなど、くつろぎの空間を提案しました。
エネカー
EVや燃料電池車といったバッテリーを搭載したクルマ(エネカー)は、クルマとしての役割だけでなく、社会やインフラ、生活と結びついた存在になっていく。トヨタのFCVプラスを筆頭に、こうした観点を持ったコンセプトカーの展示もおこなわれました。
トヨタ
FCVプラス
水素エネルギーが普及した社会を想定して作られた燃料電池車のコンセプトカー。クルマは移動するために存在するだけではなく、社会に分散する電源にもなる新たな役割を考えています。
三菱
eXコンセプト
次世代EV機構を採用した小型SUV。発表では直接、エネカーであることは触れられていませんが大容量バッテリーを搭載します。
クルマ本来の機能である“走り”や“移動”を追求する一方、クルマ自体を生活空間の延長として捉え車内での過ごし方やエネルギーの使い方に新たな提案をする流れが見られました。次世代技術がふんだんに使われているのもコンセプトカーの醍醐味。こうした技術を活用し今後一体どのような市販車うまれていくのか、来年のモーターショーも今から楽しみです!
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