この夏、ファミリーにオススメなのが鉄道博物館や乗り物関係の博物館。冷房が効いた館内施設が多く爽快、天気に関わらず楽しめる、さらに夏休みの自由研究の課題探しにも最適だ。そこで本稿では、全国各所にある乗り物に関する博物館をピックアップ。まずは、さいたま市の「鉄道博物館」を紹介しよう。7月14日に一部の施設がリニューアルされ、魅力アップ。
鉄道ジオラマなどの施設リニューアルで魅力がアップ!
2007(平成19)年10月14日の鉄道の日に開館した鉄道博物館。誕生以来、早くも10年がたった。多くの鉄道ファンや子どもたちを集めてきた人気博物館が、一部施設をリニューアル。さらに7月1日からは、往復乗車券と入場券をセットにした、おトクなきっぷの販売も始まった。まずは、リニューアルされた施設を中心に見ていこう。
魅力1)ガラスの仕切りがなくなり、より迫力が増した鉄道ジオラマ
リニューアルされた施設のなかで最大の注目は「鉄道ジオラマ」。レイアウトを全面的に変更し、線路の総延長は1200mにも及ぶ。収蔵されるHOゲージ(在来線80分の1サイズ・新幹線87分の1サイズ)の車両模型数はなんと1400両。周囲の仕切りガラスが取り払われ、迫力ある列車運転が楽しめるようになった。また、約1時間ごとに10分程度の実演プログラムを組み入れた解説ショーが開かれている。
魅力2)新しい展示施設「鉄道文化ギャラリー」がOPEN!
館内に「鉄道文化ギャラリー」が新設された。文学や映画、音楽、絵画、駅弁・駅そばといった食に至るまで、鉄道にちなんだ幅広いテーマを実物や情報端末を使って紹介している。鉄道は人を運ぶという役割だけでなく、身近な文化にも大きな影響を与えてきた。これまで注目度が低かった鉄道文化というテーマをわかりやすく伝えようという画期的なスペースだ。取り上げている素材は自由研究のテーマとしても面白そうだ。
魅力3)豪華な食堂車の雰囲気が楽しめる本格レストランが誕生
寝台特急の食堂車のような高級感あふれる「トレインレストラン日本食堂」が新たに登場した。フルサービスのレストランで、寝台特急の牛フィレステーキ(2500円)、サーモンのグリルバルサミコソース(1800円)といった贅沢なメニューを用意。食堂車のビーフカレー(1600円)といった食堂車でおなじみだったメニューも揃う。落ち着いた雰囲気のなか、本格的な食事が楽しめそうだ。
魅力4)7月1日からはおトクなきっぷも発売
7月1日からは「新幹線&鉄道博物館きっぷ」も発売されている(発売&利用期間は2018年3月31日まで)。新幹線普通車自由席(東京駅・上野駅〜大宮駅間/自由席のない「はやぶさ」「こまち」などの列車を除く)、東京都区内の各駅〜大宮駅〜鉄道博物館駅の往復乗車券、「鉄道博物館入館引換券」がセットになったおトクなきっぷだ。東京都内発(1日間有効)でおとな3580円、こども1010円。鉄道博物館の入館者にはもれなくオリジナルメモ帳などのプレゼントもありおトクだ。
【DATA】
住所:埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47
アクセス:JR大宮駅からニューシャトルを利用、鉄道博物館駅下車、徒歩1分
営業時間:10〜18時(入館は17時30分まで)、火曜・年末年始休(8月などは無休)
入館料:大人1000円、小中高生500円、幼児(3歳以上未就学児)200円 *てっぱくひろばは2018年夏ごろまでリニューアル工事中のため使用不可
写真提供/鉄道博物館