【チェック項目03】アプリ操作性の実力は?
MVH-7500SCのために開発された専用アプリケーションが「Pioneer Smart Sync」。iPhone用、Android用がリリースされており、MVH-7500SCとBluetooth接続することでナビゲーションアプリの起動、LINEやFacebook Messnegerなどのメッセージ表示と読み上げ、音楽のコントロール、サウンド設定などが利用可能となります。つまりPioneer Smart Syncはスマホ内のアプリ、コンテンツを統合管理する「ハブ」的な存在になるわけです。この点がスマホ用カーナビアプリを単体で使う場合との大きなアドバンテージとなります。
例えばスマホにカーナビアプリがインストールされていると、Pioneer Smart Syncに候補として表示されます。ここでデフォルトのカーナビアプリを設定しておけば、ナビキーや音声認識機能でそのアプリを呼び出せるわけです。スマホ向けカーナビアプリは日々進化しているので、定期的にチェックして、そのとき最も自分に合ったアプリを選択しましょう。
最近のスマホは6インチ以上の大画面タイプが流行り。それでもスマホの電話帳アプリは、センターコンソールの上では文字が小さくて読みにくいです。Pioneer Smart Syncは車内での利用に特化しており、たとえば電話帳表示では名前が大きく表示されるので、画面に顔を近づけなくても素早く読み取れます。車内での利用を想定していないスマホ標準アプリの使いづらさを、Pioneer Smart Syncが補完してくれるわけですね。
個人的に一番気に入ったのがメッセージアプリとの連携機能。LINEやFacebook Messengerなどの対応アプリのメッセージは受信時に自動的に画面に表示され、「メッセージ」キーを押せばクリアな音声で読み上げてくれます。スマホを手に取らずに済む便利かつ安全な機能です。
気に入ったというか、感心させられたのが「ドライブサポート機能」。設定内の「衝突検知」に連絡先を登録しておくと、衝突を検知して一定時間スマホの操作がない場合に、登録している宛先に電話、またはメッセージ(SNS)を自動で発信。役立つことがないことを祈りたいですが、自分がスマホを操作できないほどの怪我を負ってしまったときに命を救ってくれるかもしれない重要な機能です。
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【まとめ】スマホの汎用性、車載専用機の利便性のどちらも重視したい方にオススメ!
長年カーナビ、カーオーディオ専用機を開発してきたカロッツェリアの製品だけにエンターテイメント機能も充実。シートに合わせた音場調整、迫力の低音を楽しめる「スーパー轟サウンド」、再生音楽に合わせて歓声や拍手をミックスする「ライブシミュレーション」、スマホの処理性能を活かした圧巻の「31バンドイコライザー」、フロントパネルのイルミネーションカラーやPioneer Smart Syncの背景画像を変更する機能も用意されています。
スマートフォンには数多くのアプリがリリースされており、ダッシュボードに装着するクレイドルさえ用意すれば、さまざまな用途に活用できます。ただそれは個別に利用できる機能であり、また車内での利用を想定していないアプリは凝視して、かつ細かな操作が必要となります。その点MVH-7500SCとスマホを組み合わせれば、自分が普段よく使っているアプリが登録できて、前面のダイレクトキーや音声認識機能で快適に、そして安全に活用できるのです。今後、対応アプリも増加予定とのことで、さらに使い勝手が増していくでしょう。
スマートフォンリンク MVH-7500SCは、スマートフォンならではの汎用性、カーナビ専用機としての利便性のどちらも重視したいと言う方にオススメできるアイテムです。
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撮影/我妻慶一