【ジャッジ1】デザイン……引き分け!
見た目の印象はまったく別物で好みがはっきり分かれそう
ノアを含めトヨタ勢は従来の路線を踏襲。ヴォクシーは薄めのライトとグリルによる派手な顔となったのに対し、ステップワゴンはシンプルでクリーンなデザインに一変。新設の「AIR」はそれがより顕著だ。引き分け。
■ノア/ヴォクシー
↑ヴォクシーは先鋭かつ独創的なスタイルを追求。怪しく光る特徴的な薄いフロントランプによって夜でもその存在感を強調している
■ステップワゴン
↑売れ筋のSPADAと比べても、AIRはよりクリーンでシンプルなデザインとされている。細いメッキモールがさりげなく施されている
【ジャッジ2】走り……ステップワゴン勝利!
ハイブリッドのメカニズムは異なるがどちらも良くできていて感心!
ノア/ヴォクシーのプラットフォームおよびパワートレーンは従来からの全面刷新。対してステップワゴンは従来のものをベースに大改良したもので、完成度の高さで一歩リードしている印象だ。ステップワゴンの勝ち!
■ノア/ヴォクシー
↑独自のシリーズパラレルハイブリッドの進化した最新版を搭載。後輪をモーターで駆動する「E-Four」が設定されたのも特徴だ
■ステップワゴン
↑モーター走行を中心に状況に応じ様々なドライブモードを使い分け、効率の良い走りを実現。クルーズ走行時はエンジンを直結する
【ジャッジ3】後席の居住性……ステップワゴン勝利!
ノア/ヴォクシーも十分だがステップワゴンが上回る
ノア/ヴォクシーも十分すぎるが、従来よりもサイズアップしたステップワゴンのほうが広さ感で上回る。乗り心地の良さも加味すべきポイントだ。ステップワゴンに軍配。
■ノア/ヴォクシー
↑7人乗り仕様の2列目シートがスゴい。横にスライドさせることなく745mmもの超広々とした足元空間を実現したことには驚くばかり
■ステップワゴン
↑3列目の着座位置を高くするとともに前方のシート形状を工夫することで開放的な視界を実現。乗り物酔いさせないための配慮も◎
【ジャッジ4】使い勝手……引き分け!
3列目シートを使わないときのしまい方は重要なポイント
3列目シートを使わないときに左右に跳ね上げるのか床下に収納するのかで、使い勝手はまったく違う。ただし、どちらも一長一短あるので優劣はつけられず。よって引き分け!
■ノア/ヴォクシー
↑両車ともパワーバックドアが設定。ノア/ヴォクシーは任意の角度で保持できる機構や、ボディサイドにもスイッチがあり重宝する
■ステップワゴン
↑3列目シートを床下に収納できるので、使わないときでも側面がスッキリとして広く使える。シンプルな操作で簡単にアレンジできる
【ジャッジ5】運転支援……ノア/ヴォクシー勝利!
両社の最新の装備を搭載現状ではトヨタがややリード
共に最新の機能は非常に充実していて、不足はない。その上でノア/ヴォクシーが条件付きでハンズオフドライブを可能とした点や、リモート駐車/出庫を可能とした点で優位だ。
■ノア/ヴォクシー
↑運転者が前を向いて眼を開いていることをドライバーモニターカメラで確認。ハンズオフが可能かどうか、システムが判断する
■ステップワゴン
↑ACCが渋滞追従機能付きへと進化。さらに、低速走行時に前走車に合わせて車間距離を保ちながら車線の中央付近を維持する機能も
【総合判定】私が買いたいのは……ステップワゴン
デザインや3列目シートの使い勝手はさておき、僅差だがステップワゴンが優位
どちらも完成度は十分に高く、買って後悔することはない。それを大前提にどちらか一方を選ぶとなると、わずかにステップワゴンに軍配だ。動力性能や燃費は互角だが、静粛性や乗り心地などの快適性や走りの上質な仕上がりには、乗るたび感心せずにいられないからだ。
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↑ヴォクシーは先鋭かつ独創的なスタイルを追求。怪しく光る特徴的な薄いフロントランプによって夜でもその存在感を強調している ↑売れ筋のSPADAと比べても、AIRはよりクリーンでシンプルなデザインとされている。細いメッキモールがさりげなく施されている ↑独自のシリーズパラレルハイブリッドの進化した最新版を搭載。後輪をモーターで駆動する「E-Four」が設定されたのも特徴だ ↑モーター走行を中心に状況に応じ様々なドライブモードを使い分け、効率の良い走りを実現。クルーズ走行時はエンジンを直結する ↑7人乗り仕様の2列目シートがスゴい。横にスライドさせることなく745mmもの超広々とした足元空間を実現したことには驚くばかり ↑3列目の着座位置を高くするとともに前方のシート形状を工夫することで開放的な視界を実現。乗り物酔いさせないための配慮も◎ ↑両車ともパワーバックドアが設定。ノア/ヴォクシーは任意の角度で保持できる機構や、ボディサイドにもスイッチがあり重宝する ↑3列目シートを床下に収納できるので、使わないときでも側面がスッキリとして広く使える。シンプルな操作で簡単にアレンジできる ↑運転者が前を向いて眼を開いていることをドライバーモニターカメラで確認。ハンズオフが可能かどうか、システムが判断する ↑ACCが渋滞追従機能付きへと進化。さらに、低速走行時に前走車に合わせて車間距離を保ちながら車線の中央付近を維持する機能も