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2024/9/21 20:30

車内エンタメ空間がグレードアップする! “つながるナビ”に進化したパナソニック「ストラーダ」の楽しさをレポート

パナソニック オートモーティブシステムズ(以下:パナソニック)は9月12日、ネットワーク機能を強化してYouTubeやAmazonPrime Videoなど7つの「ネット動画」を楽しめるようにしたカーナビステーション「ストラーダ」の最新モデル計6機種を10月上旬から11月下旬にかけて順次発売します。

↑「CN-F1X10C1D」はストラーダのフラッグシップモデル。ディスプレイ部には有機ELを唯一採用する

 

ラインナップは大画面モデルを含め全6機種

↑パナソニック「ストラーダ」新製品発表会

 

新製品のうちFシリーズとなるフローティング大画面モデルは、10V型有機EL/HD「CN-F1X10C1D」、9V型液晶/HD「CN-F1D9C1D」の2タイプをラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭想定価格は前者が25万円前後(税込)、後者が16万円前後(税込)で、発売は2024年11月下旬を予定しています。ちなみに10V型、9V型は540車種以上に装着可能。

 

7V型液晶を搭載するスタンダードモデルとなるCAシリーズは、ワイド2DIN対応の「CN-CA01WD」と2DIN対応の「CN-CA01D」の2タイプ。店頭想定価格はともに12万円前後(税込)。また、特定販路向けとしてワイド2DIN対応の「CN-CE01WD」と、2DIN対応の「CN-CE01D」を用意し、ともに店頭予想価格は10万円前後(税込)。発売はいずれも2024年10月を予定しています。

↑パナソニック「ストラーダ」新製品のラインナップ。右から「CN-F1X10C1D」「CN-F1D9C1D」「CN-CA01WD」

 

ネットワーク機能を活かした3つの機能

パナソニックは、新製品のコンセプトについて「インターネットにつながることで、より充実したコンテンツをナビの大画面で楽しめ、それを簡単かつ便利にすることで、 車室空間をより快適で、安心できる心地よいものにしていく」と説明。今回発表した6モデル共通する特徴として、「ネット動画サービスへの対応」「Apple CarPlay、Android Autoへのワイヤレス接続対応」「最新の地図コンテンツへの対応」の3つを挙げています。

 

まず「ネット動画サービスへの対応」ですが、これはWi-Fi接続によりYouTubeやAmazon PrimeVideo、TVer、U-NEXT、TELASA、NBA-Rakuten、SPOOXの7つの動画配信サービスを楽しめるもので、これはWebブラウザ機能の搭載により可能となりました。スマートフォンが普及した昨今、ストリーミングで動画視聴する人が急増していることが機能搭載の背景にあるとのことでした。

↑新型ストラーダでは、YouTubeやAmazon PrimeVideo、TVer、U-NEXT、TELASA、NBA-Rakuten、SPOOXの7つの動画配信サービスが楽しめる

 

一方で、ストラーダは従来機より自宅のレコーダーに録画した動画が見られる「レコーダーリンク」機能も搭載しています。お気に入りの番組を出先でいつでも視聴できるのはもちろん、異なるエリアであっても自宅エリアの地デジ放送が楽しめ、さらにレコーダー経由でBS放送を楽しむことも可能となるのです。

 

また、HDMI接続にも対応したことで、スマホやタブレットのコンテンツを展開することができるのも大きなメリット。これらの対応により多彩なコンテンツがストラーダの画面上で楽しめるので、車内での楽しさも高まることは間違いないでしょう。

↑新型ストラーダでブラウザを活用し、パナソニックのサイトへアクセスしてみた

 

Apple CarPlay、Android Autoへのワイヤレス接続対応

インターネットへの接続によってもたらされた2つめの「Apple CarPlay、Android Autoへのワイヤレス接続対応」は、読んで字のごとし、ケーブルレスでスマホのコンテンツがストラーダ上で楽しめるようになったことです。

↑「Apple CarPlay、Android Autoのワイヤレス接続対応」。いつも使い慣れたスマホの表示画面で操作できるから安心

 

さらに、ゼンリンが運営するサーバーにある最新スポットや、グルメ情報のオンライン検索に対応していることも見逃せません。これにより、地図データに含まれていない最新の情報までもサポート可能となり、その使い勝手は大幅に高まったと言えるでしょう。

↑ネットで目的地を検索できる「オンライン名称検索」

 

なお、「Apple CarPlay」「Android Auto」のワイヤレス接続や、最新スポットやグルメ情報のオンライン検索については、Fシリーズは実装済みとなりますが、CAシリーズとCEシリーズは、2024年12月末までに提供されるソフトウェアのアップデートにより実現する予定となっています。

 

そして、ネット接続によって実現される3つめが、最長3年間の無料地図更新サービスをオンライン上で対応可能としたことです。更新操作もディスプレイ上のアイコンにタッチするだけの「ワンタッチ地図更新」としており、これまで以上に手軽に地図データのアップデートが行えることになりました。

↑最新の地図情報に更新できる「ワンタッチ地図更新」

 

パナソニックによれば、「地図の自動更新はニーズが高いものの、地図が古くなっても更新を行わないユーザーが70%を超えている」と説明します。その要因として推定されるのが「更新が面倒と感じていたり、更新のコストが高い」こと。そこで、新モデルではこれをワンタッチで行えるよう使い勝手を高め、最長3年間にわたって無料でアップデートできるとしたのです。

↑ちなみに、ディスプレイ背後には充電用のUSB端子(15W3A)を装備。この部分をカバーするフタは仕様変更される予定

 

ディスクドライブを非搭載とする一方で音質を大幅アップ

一方で、今回発表された6機種はすべてディスクドライブが非搭載となりました。Fシリーズのトップモデルで可能だったブルーレイディスクの再生もできません。個人的にはこれが少し残念ではありますが、その代わりに新モデルではそのスペースを有効活用して基板から新設計することで、オーディオの音質アップを図っているのです。

 

そのポイントが「ストラーダサウンドエンジン」の搭載です。サンプリング周波数192kHzに対応したデジタルアンプを新採用し、従来のアナログアンプに比べてSN比やセパレーション性能を大幅に向上。音の解像度、広がりを実現する新たなパーツの選定と、パーツのポテンシャルを最大限に引き出す設定とすることで、低音の迫力と広がりのあるサウンドを実現しているそうです。なお、192kHzでのサンプリングはSDカードとUSBメモリーの音源が対応しています。

 

なお、フローティング機構を採用する「Fシリーズ」は、従来からの大画面だけでなく、見やすいアングルに調整できる高いセットアップの自由度を引き継いでいます。その対応車種はなんと540車種以上にまで拡大。より幅広いクルマでストラーダの大画面が楽しめるようになりました。ネットワークへの接続もテザリングを基本として対応することで、より身近にストリーミング動画が楽しめます。市販カーナビでは数少ない「Apple CarPlay」「Android Auto」のワイヤレス接続の実現も大きな魅力となるでしょう。

↑発表会に登壇したパナソニック オートモーティブシステムズ インフォテイメントシステムズ事業部 ビジネスユニット長・渡辺智雄氏(右)と、同事業部市販事業総括・渡邊 洋氏(左)

 

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