気に入ったTシャツが複数の色を展開しているとき、どの色にするかを決めるために何度も試着する。迷うのは服選びの醍醐味かもしれませんが、試着が苦手な人もいれば、忙しい人にはそんな時間だって惜しいかもしれません。では、どこでも服を試着できたらどうでしょう? 近い将来、AIバーチャルミラーが試着の場所を増やしてくれるかもしれません。
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米ロサンジェルスを拠点とするIndestry社が開発した「Vyu」は、全身を鏡のように映しながら、着ている洋服をバーチャルで着せ替えて、自分に似合う服を探せるというもの。
これまでも同様のバーチャルミラーは作られてきましたが、Vyuが他と違うのは、手ごろな価格に設定して、1000店舗単位の規模で展開するほか、公共施設にも設置しようとしているところでしょう。地下鉄のホームで電車を待っていたり、バス停でバスを待っていたり、さまざまなスキマ時間を利用して服を選ぶことができるようになるのです。
使い方はとても簡単。ミラーにあるQRコードをスマートフォンでスキャンすると、スマホがコントローラーになります。そこから、気になる服を選んで、鏡に映る自分にさまざまな服を着せてみて、買い物をすることができます。
もともと、コロナ禍で小売店が閉鎖せざるを得なかったときに、このコンセプトは考えられました。コロナ前と同じように、店舗での買い物や人との接触ができるようになったいま、Vyuを公共の場に設置して、新しいショッピングの可能性を広げる狙いがあるようです。
オンラインショッピングは便利ではあるものの、服のラインや自分に合う色を探そうとすると、意外と時間を食ってしまうことがあります。そんなときに、こんなバーチャルミラーが街中にあったら便利かもしれません。ただし、懸念点としては、自分をミラーに写して買い物選びしているところを、周囲の人にじろじろ見られてしまう可能性があることでしょうか……?
【主な参考記事】
The Sun. CHANGE YOUR IMAGE AI mirror lets you try on new clothes from the subway or bus stop by scanning your skeleton to make outfit feel real. January 28 2025