雑貨・日用品
2018/4/26 17:00

「こだわりモノ好きパパ」たちが本音で語るベビーグッズの最新事情

近年、日本でも男性が育児参加に対して積極的になりつつあり、父親を意識して作られたベビーグッズが出てきています。モノにこだわりを持つパパはどのようにベビーグッズを選び、何を考えながら使っているのでしょうか? そこでGetNavi webは、実際に赤ちゃんを育てる(または出産を控える)5名の男性と、ベビー・マタニティ用品メーカーのピジョンから平田 武さんを招いてパパだけの座談会を開催。普段、同じパパとはなかなか話せない夜泣きの実態や哺乳びん、ベビーグッズに関する情報収集、おすすめのベビー用品についてじっくり話しました。

 

参加してくれた人

今井恒康さん(42歳)

現在、5か月の女の子を育児中。某スポーツアパレルメーカー勤務ということもあり、モノやアイテムには強いこだわりがあります。

 

茨田美生さん(28歳)

現在、1歳5か月の男の子を育児中。お子さんが夜頻繁に起きたり、よく動くようになったりと、いまは大変な時期を過ごしているそうです。

 

茨田仁生さん(30歳)

茨田美生さんの実兄。現在、奥さんが妊娠7か月。ベビー用品には特に安全性や機能性を求めているようです。

 

金野拓哉さん(37歳)

7か月の男の子と中学2年生のお子さんがいるが、「第1子のころより育児への参加度合いが低くなっていることが悩み」とのこと。

 

久保田 遼(32歳)

GetNavi web編集部所属。現在、長女1歳、次女2か月という年子の女児2人を子育て中。

 

ピジョン・平田 武さん

WEBサイト「コモドライフ」の編集長として活躍中。コモドライフは妊娠・出産・育児に関して様々な人の経験や専門家のお話などを記事形式で提供し、ママ・パパに様々な視点から育児の提案をしています。

 

パパは「夜泣き」に気付かない?

――まず、男子目線での育児のお悩みなどをお聞かせください。

 

久保田 遼(以下、久保田):まず、子どもが生まれる前までによく聞いていた「男性は夜泣きに気付かない」という話が本当だったんだと最近思っています。奥さんは子どもが夜泣きをする度、奥さんは起きて授乳をして、おむつも替えたりしてくれるのですが、奥さんによると私は夜泣きにまったく気付いていないようです。

 

平田 武(以下、平田):「お父さんが起きない!」という話は時々聞きますよね(笑)。母乳が出る仕組みなんですが、乳腺の周囲にある小さな筋肉が収縮して母乳を押し出すのですが、これはオキシトシンというホルモンの分泌が関係しています。このホルモンは赤ちゃんの泣き声がきっかけで分泌されることもあるので、もしかしたら女性の方が泣き声で起きるきっかけになっているかもしれないですね。

 

今井恒康さん(以下、今井):なるほど。でも、僕は夜泣きのときは必ず起きていました。というのも、僕は転職活動中で子育てに集中することができたからです。だから、夜泣きをしたら必ず起きて妻と子どものケアをするように心がけていました。

 

茨田美生さん(以下、茨田(美)):僕は最初の1~2週間くらいしか起きれなかったですね。仕事で疲れて起きられなかったというのは言い訳ですが、夜泣きして僕が子どもを抱っこすると、余計泣きが酷くなったりして。それでそのまま吐いてしまったり、布団が汚れたりするので、「もうこれは奥さんに任せてしまったほうが良いだろう」と判断しました。

↑夜泣きのときはあえて奥さんに任せるようになったという茨田(美)さん

 

久保田:奥さんは怒りませんか?

 

茨田(美):いや、「もう仕方ないね」みたいに思ってくれています(笑)。

 

金野拓哉さん(以下、金野):赤ちゃんは夜泣きして、いったん抱っこして布団に置こうとすると、また泣きますよね。あれはなぜなのでしょうか?

 

今井:「背中スイッチ」と言われるものですよね。赤ちゃんは子宮のなかにいたので、くるまれていると安心するようですが、そうでない状態になると、「離れた!」というスイッチが入り泣くということを産婦人科の先生から知りました。だから、おくるみとかでくるんであげると安心するみたいです。あと、これはうちの子に限っての話かもしれないですが、授乳クッションで寝させると、結構スンナリ寝てくれます。

↑赤ちゃんを抱っこして布団に寝かせようとすると絶対に気づかれると話す金野さん


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哺乳びんは何本必要?

――ベビーグッズはどのようにして買っていますか。

 

久保田:うちは通販サイトで買うことが多いですね。奥さんが徹底的に調べて、口コミを細かくチェックして「よし、決めた! これを買っておいて」と頼まれるのがパターンです。

 

今井:やはりネットでの情報を得ることは多いですよね。それに加えて、僕の場合は得た情報を基に、ベビー用品専門店などで実際に商品を手にとってみて選ぶことが多いです。

 

金野:うちの下の子は実は成長曲線のギリギリのラインなんです。このこと自体は特に心配していないのですが、飲む量があまり増えないんですよね。そこで、もうかなり色んな商品を見て、使い比べて、最終的にピジョンの哺乳びんに行き着きました。

 

今井:ピジョンの哺乳びんの乳首は月齢や飲み方に合わせて変えられるんですよね。僕は最初そのことを知らなくて、「なんか最近、うちの子の飲むスピードが遅くなったなぁ」と思ったことがあったんですけど、調べたところ「月齢に合わせて乳首も変えたほうがいい」そうなんですね。そこでピジョンの母乳実感哺乳びんを3本、いただきものの他社製のものを3本の計6本を使い回すようになりました。

 

久保田:6本は多いですね。

 

今井:そのなかでもピジョンの哺乳びんが一番飲みが良いのですが、やっぱり乳首が影響しているのかなと思っています。他社のものだと飲みが遅いですから。

↑使っている哺乳びん6本のなかでピションのものが最も使いやすいと言う今井さん

 

茨田(美):うちの場合は母乳が結構出ていたので、哺乳びんに関しては特別何もなく、使っていたのも1本だけでした。

 

金野:うちは4本あります。家にいるときは洗って、また使えばいいだけですけど、外出用のものも用意するとなると本数は増えますよね。

 

今井:ただ、家では哺乳びんは洗った後に一度消毒や煮沸をしないといけないですからね。これが結構手間なので、うちの場合は6本になりました。ピジョンの哺乳びんはプラスチック製と耐熱ガラス製があり、どちらも消毒は煮沸や電子レンジ、薬液を使ってできます。本数があると楽は楽ですよ。

↑「ピジョン 母乳実感 哺乳びん(耐熱ガラス製、160ml)」(1987円)。耐熱ガラス製とプラスチック製があり、どちらも消毒は煮沸、電子レンジ、薬液で可能。2サイズ(160mlと240ml)。

 

ピジョンの哺乳びん

 

ベビーグッズの検索と選択はママの役割。買うのはパパの仕事

――必要なベビーグッズはどうやって知ったのですか?

 

金野:僕の場合は産婦人科である程度の情報をもらったり、雑誌などで知ったり、調べたりしていきました。

 

久保田:自分は出産前に自治体がやっている出産講座があって、そこで「こういうものが必要になりますよ」「これは事前に買っておいてください」と教えていただいて揃えていきました。

 

茨田仁生さん:うちの場合はまだ妊娠中ですが、ベビー用品専門店などに行くと、準備リストみたいなものが用意されているんですね。現状では「最低限こういったものが必要なのかな」とイメージして、あとは出産を経験した奥さんの友だちや先輩ママさんからの口コミで準備しています。

↑ベビー用品専門店などでベビーグッズをチェックしているという茨田(仁)さん

 

今井:うちもそうです。確かに産院や先輩ママの口コミの影響は大きいですね。

 

茨田(美):うちもほとんど同じです。

 

――何を買うかを決めるのは奥さんですか?

 

茨田(美):同じような商品2~3種類くらいを出されたときは「このなかなら、これが良いんじゃない?」ということは言いますが、やっぱり妻が良いと思ったものを買うようにしています。

 

金野:そうですね。

 

今井:あとは実際に使ってみて、あるいは調べ直してみて、少しずつ改良したり、買い替えていったりするしかないんですよね。

 

平田:デザイン面で気にされることはありますか? 例えば男児向け、女児向けで使い分けるとか。

久保田:うちは女の子ですけど、男の子っぽい服も着ています。

 

金野:でも、ベビーグッズって総じて女の子のほうがおしゃれで、かわいいですよね。男の子向けのものって数が少ないんです。

 

茨田(美):僕もそう思っていました。男の子のものってバリエーションがとにかく少ないように思います。

 

座談会では、日用品に関してはママに決定権があり、パパは複数ある候補から選ぶ傾向が強いことが分かりました。その一方で、パパは何もしていないのかというと、そうではなく、座談会からはパパならではの活躍の場面も見えてきました。例えば、子どもと遊ぶ、お風呂に入れるといった体力が必要な場面では、パパが率先しておもちゃやお風呂グッズを購入するケースもあります。家庭によって千差万別ですが、役割分担が自然と明確になっていく場合が多いようです。


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モノ好きパパたちのオススメ・ベビーグッズ

平田:ベビーグッズを買うときは何を重視されますか?

 

金野:機能性を最優先しますね。特に哺乳びんの乳首。赤ちゃんが飲みやすいように、月齢ごとにサイズが異なるものがあるとはこれまで知りませんでしたが、さっき今井さんの話を聞いて「これはすごい」と思いました。でも機能性以外のことで言うと、現状まだ情報が足りないなと思うこともあります。例えば、僕は赤ちゃんの爪を切るのが怖いです。切ってあげたいんだけど、やり方がよく分からなくて、なかなかできない。

 

茨田(美):どこまで切っていいのかがわからないですよね。僕も怖くてできません。寝ている間に、左右をスピード勝負で切るようにしています。

 

金野:そうなんですよ。ここにピジョンの爪切りがあるので、ぜひ試したいと思うのですが、そんな恐怖を解消するようなガイドブックとか情報がもっとあるといいなと思います。マニュアル通りに進めたいタイプなので(笑)。

茨田(仁):確かに、哺乳びんにしても、爪切りにしても、出産前の時点からある程度コツがわかるとうれしいですね。

↑「ピジョン 新生児つめきりハサミ」(0か月~)。生後まもない赤ちゃんに合わせて刃が小さくて薄いのが特徴。3本の指で支えるハンドルはバランスがよく、安定して使えます。キャップ付き。918円。

 

――おすすめのベビーグッズはありますか?

 

久保田:数あるベビーグッズのなかで僕が一番感動したのは、ピジョンの哺乳びん専用のブラシ。これを最初に見たときは、「こういうものが世の中にあるのか!」と驚きました。これは本当に使いやすく、哺乳びんを洗うことと消毒は僕の仕事の1つになりました。

↑「ピジョン スポンジブラシ」プラスチック製哺乳びん専用のソフトな洗浄ブラシで、さっと洗える回転洗いと、すみずみまで洗えるストレート洗いの2通りの洗い方ができます。母乳実感とスリムタイプ両方の哺乳びんに使用可能。540円。

 

茨田(美):僕はピジョンのぷちストローボトルです。これは先輩ママさんからの出産祝いで「後々使うことになるから」といただいたものなのですが、すごく良かったですね。赤ちゃんはコップを床やテーブルに放り投げたりして、水や白湯をこぼすことがよくありますが、このボトルがあると、好きなときに飲めるし、放り投げてもこぼれないので便利です。

↑「ピジョン ぷちストローボトル」ハンドルがたためるため、コンパクトで持ち運びやすく、バッグにもしまいやすい。消毒は煮沸、電子レンジ、薬液で可能。容量は150ml。864円

 

今井:僕は何回も言っていますが、やはりこのピジョンの哺乳びん。特にピジョンのものは口が広くて良いんですよね。調乳するときに入れやすくて、時間効率も良いので助かっていますよ。

 

茨田(仁):皆さんのご意見を参考にしながら、僕もベビーグッズを揃えていきたいと思います。

パパ目線による、育児とベビーグッズへのこだわり、そしてチョイスについての話はなかなか尽きることなく、座談会は夜遅くまでに至りました。現在、育児中のパパさんはもちろん、これから奥さんの出産を控えるパパさんもぜひこれらのご意見、ベビーグッズを買う際のご参考にしていただければ幸いです。

【IoTで母乳育児】「MESHボタン」を使うとパパの授乳に対する意識が高まる!?